表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
メジャーリーグ編
PR
49/304

第49話:メジャーデビューでいきなり!!!

左のアンダースロー橘周のメジャーリーグデビュー。不調だったように見えたオープン戦から立て直しているのか・・・

アナ「いよいよ橘周がメジャーデビューします。エンゼルス戦のマウンドに上がりました。オープン戦では打たれましたが、いかがでしょうか?」

解説「ちょっと心配ですね。でも最後の登板はまあまあでしたので、今日は日本の時の調子に戻っていて欲しいです」


アナ「橘周は、思えば6年前の夏の草野球大会で注目されて、あれよあれよと言う間にジャイアンツ1位指名で入団し、その後はご存知の通りですが、2年目で15勝、3年目からは3年連続20勝以上、奪三振も300以上と脅威の成績を上げてきました。しかも歴史上初の左のアンダースローでの先発完投型として」


解説「勝率も防御率もダントツの成績で、MVPが3年連続、沢村賞は4年連続です。」

アナ「成績が凄いのはもちろんですが、多くの信じられないなプレーでも魅せてくれました。1番ピッチャーでの先頭打者ランニングホームラン、ライトの守備でライトゴロ。そしてなんといっても外野の壁の上に素早く立ち上がって、大ジャンプしてのホームランボールキャッチは今でも世界でバズっています」


解説「WBCでのアメリカ相手の脱三振ショーも見事でした」

アナ「そうですね。WBCでの大活躍以降、日本にいながら世界の野球の中心にいたような、そんな気がします」

解説「今日は、高めストレートの伸びがあれば問題ないです。心配なのはそこだけです」


プレーが始まる。


アナ「初球は左バッターのアウトコース低目にストレート。いわゆるバックドアになるストレートでストライクを取りました。」

解説「WBCの時のように、バッターが”えっ”て橘周を見ましたね。キレの良さに驚いたようです」

アナ「2球目は外角カットボールで空振り。いきなりツーナッシングと追い込みました」

アナ「3球目は、高めストレートで、空振り三振。どうですか?今のストレート」

解説「浮き上がりましたね。いいです。これで今日は大丈夫でしょう。今もバットとボールが20cmほど空いていました。これは慣れるのに、かなり時間が必要そうです。バッターがかなり驚いてクビをかしげていましたが、間近で浮き上がるボールを見るのは初めてでしょうから、仕方ないです(笑)」

アナ「相手チームの選手や監督が、皆お手上げポーズで驚いていますね(笑)。WBCの時と同じ光景です」


2番打者は、シンカー、チェンジアップ、高めストレートで三振。

3番打者は、シンカー、高めストレート、高めストレートでやはり三振。

WBCとの時と同じく三者三球三振に切ってとり、早くもスタンディングオベーションが出た。2回途中からは、縦に沈むスプリットのようなツーシームを追加し、さらに打者を翻弄した。


オープンではパカパカとホームラン打たれていたからか、相手チームは少し舐めていたようだ。


橘周は、4回1アウトまで10人連続三振といきなりメジャーリーグのタイ記録を達成した。2回途中からは、スタンディングオベーションの輪が広がり、10人連続で達成した際には大騒ぎとなった。


アナ「これは、またいきなり大事件ですね。デビュー戦で先頭打者からずっと三振取り続けて10人。40分足らずでメジャータイ記録です!」

解説「いや、驚きました。いくら大舞台に強いといっても、デビューからいきなり10連続三振って、信じられない快挙です。しかもわずか39球です」

アナ「橘周らしいとはいえ、デビューでいきなり伝説が生まれました」


この次も皆の度肝を抜くプレーをした。


11人目、ようやく打球が前に飛んだ。バウンドしてピッチャー頭上に高く跳ね上がった。それをまた忍者のようなジャンプでつかんで、ピッチャーゴロ。これにも観客が沸いた。何故なら、めちゃくちゃ高くジャンプしたのだ。


アナ「いや高く飛びましたね。元々垂直飛び1mと言われていましたが、今のは少し助走があったとはいえ、1mよりだいぶ高く見えました」

解説「バネ付きの足ですね(笑)。マイケルジョーダンか!ってつっこみたいです(笑)。ピッチャーゴロでもこんなに球場全体を沸かすとは恐れ入りました」


この日はデビュー戦ということで80球の球数制限があったため、6回で上がった。6回1安打、無失点、14奪三振の完璧投球だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ