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地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
Returned to the Dodgers!!!伝説の男が戻ってきた!
238/260

第238話:メッツとのリーグチャンピオンシップシリーズ始まる

ナショナル・リーグの1位を決めるリーグチャンピオンシップシリーズは、ドジャース vs メッツ。メジャー30球団のトップを決める準決勝は、先に4勝した方が勝ち抜けとなる。


大ベテランの橘周は、当然疲れが溜まっているし、あちこち痛みがある。しかし1年半休んで、遠回りして、再びメジャーでワールドチャンピオンのチャンスがあるのだから、マイナス思考になることは無い。


ドジャースの首脳陣には、疲労度合いをきちんと伝えている。

ここからまだ長い戦いがあるから、首脳陣は橘周というキーマンを野手、投手、休みでうまく回していくつもりである。常に最大限のパフォーマンスを発揮させるためである。


幸い中3日空いたメッツとの初戦は、1番センターで先発する。先のカブス戦では3戦目で1イニングのみ登板したが、他の中継ぎピッチャーの調子や疲労度との兼ね合いになる。


橘周の今年後半のバッターでの登場曲、Mr.Children 「innocent world」のイントロはもうおなじみになっているが、今日はサビから始まるバージョン。これもおなじみになっていて、毎回球場が盛り上がる。

ノスタルジーな感じがアメリカにも馴染むようだ。


さて、橘周は初球ライト前ヒット。次のバッターの2球目に盗塁成功。

1アウト3塁になって、ライダー・ゴールドのショートゴロでホームに帰ってきた。あっという間に先制。ピッチャーにとっては冷静になる暇もなく1点を献上してしまった。敵地ニューヨークでも、もちろん橘周の人気は絶大なので、あっという間の先制で、めちゃくちゃ盛り上がる。


3打席目は、橘周のツーベースの後、ラファエル・カスティーヨが2ランホームラン。


その裏、ギリギリのプレーが誕生する。


満塁のピンチで、センターオーバーのライナーが飛ぶ。橘周は全力で走り、全力でジャンプ!

目一杯手を伸ばすが、グラブの先端に当たって上に跳ねる。着地後もう一度追いかけてスライディングキャッチ!

どうにかボールをグラブの中に収めた。3アウト!

もの凄い大歓声とガッカリのため息で騒然となる。

「良かったあ。あせったあ。」と、とにかくホッとした。


試合は終始リードして、ドジャースの勝利。


===

2戦目は、橘周は先発メンバから離れた。1戦目の疲労を考慮してのこと。

1-9と大敗の中で9回のマウンドに上がる。

お馴染みのアン・ルイス「六本木心中」が流れると、球場内に残っていたドジャースファンの大歓声が上がる。


橘周登板は、移動日前にチームもファンも鼓舞する狙いもある。

それと橘周のピッチャーにとしての調子を確認すること。


ヒット1本2奪三振で0点に抑えた。ピッチャーとしての調子も上がってきている。ストレートは常時150キロ以上出ているし、得意の縦割れシュート、ライジングカッターの調子も良い。


移動日挟んで、ドジャースタジアムでの第3戦だ。



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