第239話:ドジャース vs メッツ 3戦目4戦目
リーグチャンピオンシップシリーズ、ドジャース vs メッツの3戦目の前。
世間では、1戦目も橘周のスーパープレーというか、スーパージャンプにまだ沸いていた。背走の後の大ジャンプは1mを遥かに超えて、目一杯伸ばした右手グラブの先に当たり、ライナーの打球がバックスクリーン方向の上空に跳ね、それを執念のスライディングキャッチでアウトにしたもの。
高井「映像がバズってるの、人生で100回超えたな(笑)」
橘周「腕を思い切り伸ばして、右の肩抜けるかと思いましたよ(笑)」
高井「しっかし、よくギリギリ取れる跳ね方したよな」
橘周「そうそう。かなりラッキーでしたね。抜けてたら3点入っていたかも
なんで」
高井「40代であのジャンプは奇跡だな。バックスクリーンに向かって
スライディングキャッチした選手も歴史上初めじゃない?」
橘周「そういや、そうかもしれないです(笑)。練習の時に何回かしたこと
あったけど、やってて良かったですよ」
高井「なんかピッチングもここにきて、上向きだな」
橘周「そうすね。ストレートのキレがまあまあなんで、ワールドシリーズ
まで行ったら全開できそうです」
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第3戦目。橘周は2番センターで先発。
1番セカンドのジャックス・ハーランが先頭打者ホームランを放ち先制すると、3回にもハーランが走者一掃のツーベースで、2点を加えた。移籍1年目の今シーズン、怪我で苦労したが、ここでスターが実力を発揮した。
4番ラファエル・カスティーヨも活躍する。7回にダメ押しの2ランホームラン。
先発の宮脇修二は、7回1失点と好投。
9回は調整登板の意味も含めてヘイグが登場し、7-1で勝利。
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第4戦目は、フィン・オコナーの2打席連続ホームランもあって、5-2とリード。打線の中で日替わりヒーローが出るようになってきたから、これは非常にいい傾向だ。
ここで、リリーフ待機していた橘周が6回に登板。
ライジングカッター、縦割れシュート、チェンジアップと変化に飛んだ変化球がいずれもキレキレだ。
その上、シュート回転で真横に少し曲がるストレートも153キロを計測する。
圧巻の三者三振に斬って取った。
アンダースロー時代のライジングストレートが無くても、調子を上げてきた橘周を捉えることは難しい。
7回と8回は、フェリックス・サンチェス、ミッキー・シュナイダーとアンダースローの右と左のアンダースローが続く。
橘周の指導で磨いたライジングカッターを交えて、抑える。
左のサイド、右のアンダー、左のアンダーと続くと、さすがに相手打線もなんか調子狂う。
9回は、クローザーのタナー・ロックが締めて、連勝。
ワールドシリーズ進出に向け、大手をかけた。
リリーフ投手陣は、橘周の気合が乗り移り、皆が力を発揮した。




