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地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
Returned to the Dodgers!!!伝説の男が戻ってきた!
239/260

第239話:ドジャース vs メッツ 3戦目4戦目

リーグチャンピオンシップシリーズ、ドジャース vs メッツの3戦目の前。

世間では、1戦目も橘周のスーパープレーというか、スーパージャンプにまだ沸いていた。背走の後の大ジャンプは1mを遥かに超えて、目一杯伸ばした右手グラブの先に当たり、ライナーの打球がバックスクリーン方向の上空に跳ね、それを執念のスライディングキャッチでアウトにしたもの。


高井「映像がバズってるの、人生で100回超えたな(笑)」

橘周「腕を思い切り伸ばして、右の肩抜けるかと思いましたよ(笑)」

高井「しっかし、よくギリギリ取れる跳ね方したよな」

橘周「そうそう。かなりラッキーでしたね。抜けてたら3点入っていたかも

   なんで」

高井「40代であのジャンプは奇跡だな。バックスクリーンに向かって

   スライディングキャッチした選手も歴史上初めじゃない?」

橘周「そういや、そうかもしれないです(笑)。練習の時に何回かしたこと

   あったけど、やってて良かったですよ」


高井「なんかピッチングもここにきて、上向きだな」

橘周「そうすね。ストレートのキレがまあまあなんで、ワールドシリーズ

   まで行ったら全開できそうです」


===

第3戦目。橘周は2番センターで先発。

1番セカンドのジャックス・ハーランが先頭打者ホームランを放ち先制すると、3回にもハーランが走者一掃のツーベースで、2点を加えた。移籍1年目の今シーズン、怪我で苦労したが、ここでスターが実力を発揮した。


4番ラファエル・カスティーヨも活躍する。7回にダメ押しの2ランホームラン。


先発の宮脇修二は、7回1失点と好投。

9回は調整登板の意味も含めてヘイグが登場し、7-1で勝利。


===

第4戦目は、フィン・オコナーの2打席連続ホームランもあって、5-2とリード。打線の中で日替わりヒーローが出るようになってきたから、これは非常にいい傾向だ。


ここで、リリーフ待機していた橘周が6回に登板。

ライジングカッター、縦割れシュート、チェンジアップと変化に飛んだ変化球がいずれもキレキレだ。

その上、シュート回転で真横に少し曲がるストレートも153キロを計測する。

圧巻の三者三振に斬って取った。

アンダースロー時代のライジングストレートが無くても、調子を上げてきた橘周を捉えることは難しい。

7回と8回は、フェリックス・サンチェス、ミッキー・シュナイダーとアンダースローの右と左のアンダースローが続く。

橘周の指導で磨いたライジングカッターを交えて、抑える。

左のサイド、右のアンダー、左のアンダーと続くと、さすがに相手打線もなんか調子狂う。


9回は、クローザーのタナー・ロックが締めて、連勝。

ワールドシリーズ進出に向け、大手をかけた。


リリーフ投手陣は、橘周の気合が乗り移り、皆が力を発揮した。




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