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第6話

モニカはその場に崩れこんだ。


「・・・お父様。私が間違っておりました。私の名誉も評判もどうなっても構いません。アクセル様の勘当を解き、直ちに貴族に戻して差し上げて」


「残念だがそれはできん。男爵家から申し出があり、宰相たる私が決済し、王には既に報告を上げている。綸言汗の如し、一度出した布告や許可をすぐに撤回すれば、鼎の軽重を問われる事になる」


モニカの願いはハロルドに即座に拒絶された。


「ならば私は修道院に入ります。アクセル様への謝罪をしながら神に仕え一生を終えます」


「それも許さん。お前はエインズ家の正統な跡取り。結婚をし、子を残さねばならぬ」


ハロルドの容赦ない追及についにモニカは涙をポロポロ流しながら訴えた。


「わたしは彼に謝罪も、償いも、逃げることすらも許されないのですか?」


少し苦しげな顔をしたハロルドは机に置いてあった水差しを手に取り、中の水を床に撒いた。


「明日まで待つ。いま撒いた水を一滴も漏らさず水差しに戻して見よ。もしできればお前の望みを全て叶えよう。話は以上だ。私は城に戻る」


そう言い残し、ハロルドはモニカの側を通り抜け、ドアから出ていった。


ただ、


「お前にこの部屋に留まる事を許す。閲覧したい物があれば好きにすればよい」


という言葉を残して。














話の都合上、短い所で切りましたが御了承下さい。

少しづつブックマークが増えているようで、続きが気になる方が居てくれる、と勝手に思っております。

「どんな駄作でも完結すれば未完の作品に勝る」

という信条で、これからも書いて行きたいと思います。

・・・はい、別作品も何時か完成させたいと思います。

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