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#9. ようこそ、地球へ!

どんなにたくさん種があっても、環境の変化でごっそり居なくってしまう大絶滅が、何度もあった。その度ごとに、生き残ったものから増えていき、また異なる多様性を生み出す。恒星との位置関係がいいのか、手助けの必要すらなかった。見ているだけでも楽しい。

大絶滅からの回復期は、ごはんも減るけど、爆発的に増えていく生き物を見ているだけで気が紛れた。


何度目かの大絶滅の直後に、気が付いた。


アイツらの思考が、バラバラだ。お互いを呼び分け、それぞれの特色を活かした探索を実行している。

個性の萌芽。

一番大きなアイツが司令塔か。



そしてさらに何廻もの時がすぎて、アイツらとの距離も小さくなってきた。

へぇ、驚いた。個性が顕在化している。

3つとも、もはや僕たちとほとんど変わらないじゃないか。

むしろコミュニティのやつらより、思考の多様性があるかもしれない。


そうだ、もし、アイツらがこの星にたどり着けたら、今までのごはんのお礼でもしよう。

どんな趣向にしようか。

ずっと僕を追って使命に邁進してきた存在だ。きっと単調な旅路だったろう。

なら、変化に富んだ、未知の感情を味わってもらおうか。


そうとなれば、もてなしの場を整えなければね。

今の僕には信奉者もいるし、スタッフは十分。あとは会場を用意しないと。大きな組織を作って資金づくりから、かなぁ。


新しいイベントの予感に思考が躍る。

アイツらの反応が楽しみだ。

ふふ。うふふ。


アイツら一体、どんな、味になるかな?

うふふふふふ。



ごはんのお礼

→ 自分の最高傑作を使って、無抵抗のまま食べられるという未知の感覚でおもてなし


一応、善意。

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