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#0. プロローグ

このコミュニティでは、自分達も含めて生命体1個体を「個」といいます。誤変換ではないです。

数百廻ぶりに新しい個が生じた。


互いの思考を糧としてきた我々にとって、個の数が減少することは死活問題となる。

これでまだ、このコミュニティも存続できる。そう思っていた。

だが、新しい個には問題があった。思考が多様すぎる。

周りに均等に発散させているのであれば、まだ耐えられよう。だが、特定の対象に向けられた場合、過剰な思考が個を破壊しかねない、それほどの情報量だった。だからといって、この新しい個を消してしまえば、次の個はいつになるか、その機会さえないかもしれない。


そうして下された処置は、新しい個を徹底的に隔離し、情報制限によって思考を抑制することだった。


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