表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄された悪役令嬢ですが、仕事を奪った王宮が先に崩れました  作者: 水城ルナ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/85

第76話 王国の視線

 都市連盟に神託が入り始めたという報せは、神殿だけで止まらなかった。


 王都にも届いている。


---


 王都。


 石造りの広間に、地図が広げられていた。


 都市連盟の位置。

 交易路。

 そして星導教の影響圏。


---


「広がりが早いな」


 低い声が響く。


 レオンハルト・ガルド。


 王国軍の将軍だった。


---


 彼は地図の上に指を置く。


「ここがリュミア」


「交易の要所」


---


「そこに神託が入った」


 補佐官が言う。


---


「はい」


「港の優先順位や税制に影響が出ています」


---


 レオンハルトはしばらく黙る。


---


「戦争は起きていないな」


---


「はい」


 補佐官は答える。


「むしろ摩擦は減っています」


---


 それが問題だった。


---


「厄介だな」


 レオンハルトは呟く。


---


「争いを起こすなら、対処は簡単だ」


「だが」


---


「争いを減らす思想は、止めにくい」


---


 広間の空気が重くなる。


---


「星導教は宗教です」


 別の官僚が言う。


「軍が動く理由にはなりません」


---


「分かっている」


 レオンハルトは短く答える。


---


「だが」


---


 地図の上の線をなぞる。


---


「このままいけば」


---


「いずれ王国の決定にも、口を出す」


---


 沈黙。


---


 補佐官が慎重に言う。


「対抗策は」


---


 レオンハルトは少し考える。


---


「情報だ」


---


「そして」


---


「人だ」


---


 彼は顔を上げる。


---


「整理役」


---


 その言葉に、補佐官が反応する。


---


「都市連盟で動いている……」


---


「リリアーナ・ヴァルセイン」


---


 レオンハルトは頷く。


---


「神託と逆の思想を持つ」


---


「迷いを前提にする人間」


---


 それが今、


 唯一の対抗軸だった。


---


「接触しますか」


---


「する」


 即答だった。


---


「敵か味方かは関係ない」


---


「だが」


---


「無視はできない」


---


 王都の窓の外には夕焼けが広がっていた。


---


 同じ空の下で、


 神託が広がり、


 都市が揺れ、


 王国が動き始める。


---


 星はただそこにあるだけだ。


 だが人は、


 その意味を変え始めていた。

本話もお読みいただき、ありがとうございました!


少しでも続きが気になる、と感じていただけましたら、

ブックマーク や 評価 をお願いします。


応援が励みになります!


これからもどうぞよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ