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第59話

本業が忙しくなったので、更新を一時停止します。

再開は9月になると思います。

申し訳ありません。

 4月8日 日曜日


 今日は、神の日だ。

 使徒の任命式がある。

 早朝だが、外には迎えの馬車が待機している。


 支度を済ませ、任命式に出かける。

 イザベラ以下5名も、一緒に行くようだ。

 神殿に行くから、全員が聖布のローブやドレスを着ている。

 もちろん、聖布の服には、物理攻撃無効(階位7級)と魔法攻撃無効(階位7級)を付与してある。

 皆、渡したブローチも付けている。



 馬車に乗り、神殿に向かう。

 神殿に近づくと身体が淡く光り出すが、馬車の中なので平気だ。


 神殿の中に入り、関係者以外立入禁止的な場所に案内された。

 イザベラ達は、歓談室に案内され、私は応接室に案内される。

 応接室の中には、大司教と、もう一人年配の男性が居た。


「ハルト様、お待ちしておりました。」


と大司教が言い、もう一人の男が、


「初めまして、ハルト様。私は、ガブリエル ノルマンディーと言います。ヴィンツハイム教の教皇に就いております。」


と、仰々しく挨拶をするので、私もそれに応えた。

 少しばかり世間話をし、式典の段取りについて、簡単な打ち合わせをした。


 式典自体は、簡単なものだった。

 教皇以下、神殿関係者が並ぶ中、司会進行役の司祭が、私のことを皆に紹介する。

 私が、神殿のガイア様の像に向かって歩いて行き、像に向かって祈りを捧げる。

 そして、ガイア様の御言葉を皆に伝える。

 その言葉を聞いた上で、教皇が皆に向かって講話をする。

 そんな感じだ。


 式典には、信者なら誰でも参加できるため、相当数の者が来るらしい。

 今回、使徒のお披露目なので、王侯貴族も貴賓席に来るらしい。


 大司教から、


「ガイア様の言葉です。」


と言われ、ワンペーパーを渡された。

 私は、大司教に向かって、


「私が神殿で祈りを捧げれば、本当にガイア様の言葉を聞けるが、どうする。」


と問うと、大司教が


「差し出がましい真似をしました。申し訳ありません。それであれば、現在、流行っている王都風邪について、何かお言葉を戴けないでしょうか。」


と願い出た。


「良いですよ。聞いてみますよ。何か解決策があると良いですが。」


と快く承諾した。

 なにせ、自分が蒔いた種なので、是非とも解決策を伺いたい。



 時間になり、式典が始まった。

 司祭が、私のプロフィールを紹介する。

 Sランク冒険者であること、火属性ドラゴンを単独討伐したこと、迷宮を単独踏破したこと等、多少盛った内容で、皆の前で語っている。

 そして、私がガイア様の加護を持ち、使徒としてガイア様に認められた経緯について語っている。

 この辺は、全く出鱈目、創作話だ。

 それが、終わったところで、私の名前が呼ばれたので、私は立ち上がり、


   教皇達が座っている主催者側に一礼

   王様達が座っている貴賓席に一礼

   会場にいる一般見学者に一礼


をして、神殿のガイア像に向かって歩いて行き、ガイア像に向かって一礼をした後、祈りを捧げた。


 すると、突然、視界が真っ白になった。

 視界が変わると、以前も来た部屋で、目の前にガイア様が居た。

 以前と同じように、足を組んでソファーに腰掛けていた。


「やっと、神殿に来たね。」


とガイア様が言うので、私は笑いながら、


「ええ、ガイア様の使徒に任ぜられましたので。」


と報告した。


「本当は、私が任命するんだけどね。まぁ、ハルト君が、使徒なんて申し訳ないけどね。」


と、少し困った顔をして言う。


「いえいえ、ガイア様の言葉を皆に伝えるのが仕事らしいので。」


と言うと、


「だからだよ。本当なら、自分で眷属に選んだ者が、使徒として皆に私の言葉を、伝えないといけないのさ。」


と言う。


「あ、ガイア様の眷属も、アヴァロンにいらっしゃるのですか。」


と聞くと、


「今は、居ないんだ。世界が安定しているから、干渉する必要が無いからね。」


と言う。


「なるほど。では、忘れないうちに本題をお願いしても宜しいですか。」


と聞くと、


「ああ、良いよ。判っている。王都風邪の事だろう。それはね、君の方が詳しいよね。」


と言われた。


「あ、やはり、私が持ち込んだインフルエンザウィルスが原因ですか。」


と聞くと、


「その通りだよ。丁度良いよ。今、神殿に居るでしょ。そこに居れば神気が溢れるから、浄化の魔法を使いなさい。それで王都風邪を患った人も治るよ。」


と教授されたが、


「すいません。浄化って、どういう魔法ですか。」


と聞き返した。


「え、神なんだから浄化くらい勉強しとかないと。なんてね。そりゃ魔法の無い世界から来てるし、知らないよね。これが浄化だよ。」


と言って、私の方に人差し指を向けると、私の身体が少し輝いた。


「これで使えるようになっただろ。それと浄化は神気を使うから、気を付けてね。神殿の外だと、自分の神気が減るよ。浄化を使うと、使った相手に神気が流れるから、身体の中の悪いものが消え去るのさ。だから、ウィルスや細菌性の病気は治るよ。あとアンデッドも消えてなくなるし、水も聖水に変わるよ。」


と説明を受けた。

 私は、ガイア様に


「では、私が1人1人浄化して回らないと駄目ですか。」


と聞くと、


「大丈夫だよ。そんなの面倒だろ。神殿の中からなら範囲魔法として使っても、神気の消費は0で使えるよ。だから王都中を一度に浄化してしまえば良いよ。」


と言われた。


「ありがとうございます。では、そうさせて戴きます。」


と返事をすると、


「じゃぁ、よろしくね。でも、あんまり人間達に肩入れしていると、利用されて嫌な思いをするよ。ほどほどにね。」


と、ガイア様は、いつも通り終始軽いノリだったが、最後に真顔で忠告された。



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 作者のモチベーションを上げるためにも、よろしくお願いします。



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