第26話
よろしくお願いします。
そろそろ、家に帰らないと。
急いで家に帰った。
既に、午後4時だった。
もう少しで、帰ってくる。
待ち遠しい。
「ただいまー!」
と言って、娘達が帰ってきた。
「おじゃまします。」
と言って、友達も3人来た。
娘達に
「おかえり。」
と言い、
「ようこそ。いつも娘達と仲良くしてくれて、ありがとう。」
と言って、娘の友達を出迎える。
「イザベラです。よろしくお願いします。」
「アイヴィーです。こちらこそ、お世話になってます。」
「ソフィーです。」
と娘の友達が名乗り、挨拶をしてくれた。
「私は、父親のハルトです。今夜は、ゆっくりしていってくれ。なんなら、泊まっていってくれても構わないよ。」
と挨拶をした。
娘と友達の6人は、オリビアの部屋に行った。
「友達もできた様だ。色々と順調だな。」
メイドに
「お客様として、相手をしてやってくれ。」
と指示をする。
私の部屋にアイラが入ってきた。
「アイラ、どうした。」
と聞くと、
「お願いがあるの。明日、みんなで迷宮に行きたい。ハルトも付いてきて。」
と頼んできた。
「別に、良いよ。みんな用意はしてあるの?」
と聞くと、そのつもりで3人とも来ているらしい。
「ところで、3人は何歳なんだ。」
と聞くと、
「イザベラは17歳、アイヴィーは15歳、ソフィーは12歳。それに、イザベラとアイビィーは、エスリンゲンの貴族。ソフィーも、エルフの国の王女。」
と言う。
「ちゃんと戦えるのかな。冒険者ランクは?」
と聞くと、
「魔法は、みんな使えるよ。剣も、それなりかな。ランクはEだよ。」
と教えてくれた。
「判ったよ。じゃぁ、怪我をさせないように気を付けないとな。」
と話した。
夕食の時間になった。
今日は、火属性ドラゴンの肉とフォレストボアの肉が中心だった。
火属性ドラゴンが、まだ残っていたらしい。
ドラゴンの肉は、鶏肉に近い味で、非常に淡泊だ。
しかし、魔素が多いので、普通の味覚とは違う美味しさというか、満足感がある。
メイドに言って、唐揚げの様な油物をお願いした。
油は、フォレストボアの油を使ってもらった。
ラードだな。
若い子達には、油を使った物の方が、満足感があるだろう。
この国にも、唐揚げやマヨネーズは、普通にあった。
フォレストボアは、森に住むイノシシの魔物だ。
これは、トンテキにしてもらった。
ロイヤルアントワネットの皿に、色々な料理が運ばれてきた。
私は、
「うちは、平民だ。粗相があるかもしれないが、勘弁してほしい。テーブルマナーも適当だ。しかし、遠慮せず、お腹いっぱい食べて欲しい。そして、学院での話を沢山聞かせて欲しい。」
と言い、
「では、乾杯」
と挨拶をして、食事となった。
乾杯はしたけど、グラスに入っているのは、無糖のアイスティだ。
今日のグラスは、ルビーのバカラにした。
「何これ、美味しい」
と、唐揚げを食べた子が、言ったため、みんな唐揚げを食べだす。
「マヨネーズを着けるか、こっちの塩コショウを着けると、良いよ。」
と言うと、
「これ何の肉ですか。」
と言うので、
「火属性ドラゴンだよ。」
と言うと、吃驚していた。
その隙に、アメリアは唐揚げを2個取ってた。
「そういえば、先月、オークションにかかってましたね。」
と、イザベラが目を丸くして言うので、
「あれは、私が出品したんだ。4匹狩ったから、1匹だけオークションにね。」
と言うと、
「何人で討伐したんですか。怪我とかしませんでした。」
と、アイビィーが聞いてきた。
「私、1人だよ。ほかに普通のドラゴンが30匹くらい居たよ。でも、15分もかからなかったかな。」
と、答えたら、会話が止まってしまった。
「ハルトさんが、Sランク冒険者って、本当なんですね。」
とイザベラが言い、
「Sランクでも、普通、そこまで強くないわ。強すぎ。」
と、ソフィーが言う。
「そうかな。ありがとう。」
と、微笑みながら、答えておいた。
「ところで、この皿は、どこのものですか。」
と、イザベラが、ロイヤルアントワネットについて聞いてきた。
「それは、私の地元で買ったものだよ。こちらでは、売ってないよね。気に入ってもらえたかな。」
と、言うと
「綺麗に真ん丸で、色合いにムラも無く、素晴らしいです。それにデザインも洗練されています。」
と、イザベラが吃驚している。
「ああ、こういうのも、異世界テンプレだよなぁ。」
と、思いながら、聞いていたら、
「このグラスの、凄さは別格ですよ。このデザインも美しいですが、材質が凄いです。」
と、ソフィーが言ってきた。
「何が、そんなに凄いの。」
と、アイビィーが聞いたら、
「だって、これルビーの宝玉よ。ルビーの宝玉を加工して作ってあるわ。」
とソフィーが答える。
なるほど。
ソフィーは、鑑定を持っていた。
さすが、階位2だけある。
「おお、凄いね。見ただけで、判るんだね。私は、見ただけじゃ、ガラスとの違いなんて、区別できないよ。」
と、感心してみせた。
「ごめんなさい。失礼かと思いましたが、鑑定を使いました。」
と、鑑定を使ったことを正直に言った。
「いや、良いよ。興味があったり、不思議に思ったら、鑑定をして貰って構わない。やましいことは、何もないからね。」
と、鑑定を使っても良いと言う。
「そのグラスは、そんなに珍しいかい。良かったら、お土産にしよう。寮で使ってくれ。」
と言って、メイドに用意する様に言う。
「いや、ハルトさん、こんな高価な物、寮じゃ使えませんよ。」
と、アイビィーが言うので、
「丈夫だから、落としても割れないよ。もし、割れたら、割れたのを持ってきて。新しいのと交換してあげるよ。」
と言って、受け取る様に念を押した。
「まぁ、確かにルビーの宝玉だからな。そんなグラス、高価すぎて、普通に使えないか。」
と思い、
「ただし、このことは内緒だよ。騒がれたく無いからね。このグラスのことは、親御さんにも言わないでね。」
と、念を押した。
私も、3人を詳細な鑑定を実施したところ、
イザベラは、公爵家の長女で第3子
アイビィーは、侯爵家の次女で第4子
ソフィーは、エルフの国の第2王女で第3子
だった。
3人とも高貴なお方だ。
本来なら、うちに遊びに来るような子じゃない。
ソフィーは、エルフだから、人の常識と違うかもしれない。
生徒でエルフは、アイラと2人だけらしい。
それだけの理由かもしれない。
しかし、イザベラとアイビィーは違う。
王城からの指示で来ているかもしれない。
もし、王城の指示で仲良くしているだけなら、悲しいな。
娘達と本心で仲良くしてほしいが、歳が離れすぎてるから、それも無理な話か。
「ところで、学院はどんな感じなんだい。」
と聞くと、
「3人とも、凄いですよ。」
と、イザベラが語りだすと、娘達は少し顔をしかめた。
3人とも魔法出力が、異常に高いらしい。
アイラは魔法が凄く上手くて、先生よりも魔法制御ができるらしい。
オリビアは剣が上手く、誰もオリビアに勝てないらしい。
アメリアは7歳なのに、何でもできるらしい。
全てにおいて、1番はアイラかオリビアらしい。
と、一通り語り終わると、アイビィーが、
「ハルトさん、なぜ3人は神聖魔法が使えるのですか。」
と、教会に所属しないのに使える理由を聞いてきた。
どうやら、3人がリジェネレイト(外傷、状態異常、疲労の回復)を使ったのを見た様だ。
「この子達は神の加護がある。だから、私が教えたんだよ。」
などと神聖魔法が使える理由が、
「神の加護があるから」
と、とれる様な言い方にして説明した。
それを聞いたイザベラが驚愕の表情をしていた。
「イザベラさん、どうしたんだい。」
と聞くと、
「どうしたも、こうしたも、それって聖女ですよね。」
と言い出した。
「しまった。そういうものがあるのか。」
と心の中で、下手な事を言ってしまった事を後悔した。
「聖女って、どういう存在なの?」
と、イザベラに聞くと、
「聖女は、教会が認定する神の使徒です。男性であれば、聖人です。聖女や聖人は、大地神の加護があり、非常に高位の神聖魔法が使えます。聖女になると教会の庇護下に入ります。それ以上のことは知りません。」
と、説明してくれた。
「そういうのが在るのかい。変に縛られるのは嫌だな。みんな内緒にしてくれるかな。私は、娘の幸せのためなら、何者も恐れない。教会が相手でも、殲滅する用意がある。だから、お願いだよ。」
と、お願いした。
イザベラとアイビィーの顔が引きつっていた。
ソフィーは、興味が無さげだった。
「さっきも言いましたが、私は鑑定が使えます。でも、アイラも、オリビアも、アメリアも、そしてハルトさんも、私の鑑定が通じない。なぜですか。」
とソフィーが聞いてきた。
「ああ、階位が違うからだよ。」
と言うと、ソフィーの表情が変わった。
「まさか、アイラはハイエルフなんですか。」
と言うので、
「まだ、ハイエルフには、なって無いよ。ソフィーさんは、ハイエルフの事を知っているのかい。」
と聞くと、
「知っていますが、詳しいことは言えません。ハルトさんは、知っているのですね。」
と言うので、
「ああ、どうなると、ハイエルフになるかは知っている。」
と答えたところ、
「それは、内緒ですよ。」
と、口止めしてきた。
私は、
「この子達、良い子だな。」
と思った。
先ほどから、私の「シースルー(嘘を看破する)」が反応しない。
ちゃんと、本音で話している様だ。
「君達は、貴族だよね。女の子だと、政略結婚とか、そういうの無いのかな。」
と聞くと、
「そういうのが嫌で、お父様に我が儘を言ったのです。学院で魔法の勉強をして、一人で生きていける力を付ける。そのために、学院に入りました。」
とイザベラが言うと、ほかの2人も頷いた。
「じゃぁ、強くなりたいか。」
と言うと、3人とも強く頷いた。
「力が・・・欲しいか。」
と、再度、聞くと3人とも、強く頷いた。
「では、明日の迷宮探索は、そういう方針にしよう。時間が惜しいので、日の出と共に出るぞ。戻りは、明後日の夕方だ。迷宮の中で野営する。そのつもりで準備しなさい。」
と、全員に提案し指示した。
「ありがとうございます。」
とイザベラ、アイビィー、ソフィーの3人が御礼を言った。
「みんな、もっと食べてくれ。デザートもある。食事が終わったら、風呂に入ってくれ。」
と言った後、
「私は、ここらで退席するよ。自分の部屋で、酒を嗜むつもりだ。みんな、自宅のつもりで、好きに過ごしてくれ。」
と言って、自室に戻った。
稚拙な文章で、申し訳ありません。
楽しんで戴けたでしょうか。
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よろしくお願いします。




