表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/81

第11話

とうとう、異世界に行きます。

よろしくお願いします。


 11月19日 日曜日

 パリの迷宮を踏破した。

 第33迷宮の管理者になった。


 フランス軍は、85階に居た。

 魔法は使わず、銃器で頑張ってた。

 いらんちょっかいは出さず、隠密全開で通りすぎた。


 討伐アイテムの武器は、グレートソードだった。

 材質は、魔鉄、ミスリル、マダマンタイト、オリハルコンだった。

 マダマンタイト製もオリハルコン製も、相手の魂を食うとか、そういう効果はなかった。

 残念。




 11月26日 日曜日

 ロンドンの迷宮を踏破した。

 第34迷宮の管理者になった。


 イギリス軍は、90階に居た。

 こちらも魔法は、使っていない。西側諸国は、大変だ。

 みんな頑張ってるな。

 離れた所から、

「日英同盟~万歳!」

と英語で叫んで逃げた。


 討伐アイテムの武器は、バスタードソードだった。

 でも、ロンドンでバスタードソードって、なんか違う気がする。

 材質は、魔鉄、ミスリル、マダマンタイト、オリハルコンだった。


 ミスリルのバスタードソードをゲットしてからは、フレイムウェポンを使いまくって、炎の剣(フレイムソード)と叫びながら、使ったさ。




 12月1日 金曜日

 今日は、我が社での最終出勤日


 引継ぎは終わっているので、挨拶回りをさせてもらった。

 そして、夜は送迎会となった。


 参加者は、部長、部次長、課長、課長代理、課員のみなさん。

 合計20人だ。

 普通、この程度の飲み会に、部長と部次長の両方は、一緒に来ないなんだけど、何か狙ってるのか。


 酒を飲んでも、あんまり喋る方じゃないので、静かに飲んでる。

 辞める事情を話してないので、最初の挨拶で自衛官に転職する話をした。

 みんな驚いていた。


 部次長とは、15年前からの知った仲なので、少し話込んでしまった。


「また、飲みに行きましょう。」


と約束した。


 こういう会だと、本来の主役より、部長とか偉い人に人が集まる。

 会社の飲み会だからな。


 2次会には行かず、家に帰った。

 明日から、1月4日の仕事始めまで休みだ。

 帰ってから妻には、自衛隊の研修で長期出張だと、嘘をつく。


 明日から、アヴァロンに旅立つことにした。




 12月2日 土曜日

 3等陸佐に、今日、旅立つ旨を伝え、12月23日頃に帰る旨を伝える。

 帰ったら、直ぐに電話する約束となった。

 あと、アヴァロンの御土産を期待された。

 要は、アヴァロンへ行った証の採取を求められた。


 内容によっては、予算が付くかもしれないらしい。

 行く準備として、まず食糧と水を確保した。

 久々にインコス!

 コス◯コに来るのも、久しぶりだなぁ。


 加工食品ならストレージに入るようだが、生肉や生野菜は冷凍してても入らないので、それはマジックバック3にいれた。


 さらに、魔法の宝玉を使って、


   短距離転移(視界に入る範囲で、任意の場所に転移する)

   空中歩行(足の裏から5cmの位置に物理結界を作り、歩けるようにする)

   ディスペル(対象の魔法を解除する)

   マッピング(指定した範囲の地図を作成する)


を作って覚えた。

 そんなこんなで、午前が終わった。

 さぁ、アヴァロンに出発だ。


 なんというか、異世界転移か惑星間転移か。

 楽しみだ。

 亜神だから、アヴァロンでも敵無しだよね。

 Sランク冒険者になって、彼女を4人くらい作って、ハーレムモードだよね。

   エルフのスレンダー美女

   魔族の巨乳美女

   金髪碧眼の女騎士系美女

   黒目黒髪の侍系美女

とか、定番パターンかな。

 でも、ダークエルフの魔法剣士系美女も良いな。


 そして、貴族級の豪邸に住んで、夜は日替わり。

 メイドも数人雇って。

 いいね、やりたい放題だな。

 そうなったら、離婚してアヴァロンに定住しよう。 



 ダンジョンコアを使い、アヴァロンを選択し転移した。

 どこかの迷宮の地下1階に転移した様だ。

 たぶん。


 確認のため、迷宮の外に出た。

 出口の近くに、何人も兵士が居た。

 周りは、街だ。

 街の中に迷宮があるのだ。

 周りの景色は、テレビで観たようなヨーロッパの街並みだった。


「#$%&*+@」


 兵士に話しかけられた。

 何を言っているのか、全く判らない。

泡を食って、狼狽えてると、周りの兵士が、剣に手を掛けた。


 全力で走って逃げた。


 一目散に門を通って、街から出た。

 目にも止まらぬ速度だったと思う。

 そのまま、近くにあった森の中に入って隠れ潜んだ。


「ふう、危なかった。」


 いや、危なくはないのか。

 物理攻撃無効(階位7級)だから、剣で斬られても平気なはずだし。


「それにしても、焦ったなぁ。」


 いきなり人が居るとか想定外だった。

 異世界とかの迷宮って、森の中とかに在るもんじゃないのか。


「何を言ってるのか、全く判らなかったな。」


 とりあえず、言語理解の宝玉を使ってみたところ、


 アヴァロン エスリンゲン語というのがあった。

 これが、この国の言葉だろう。たぶん。


 これを選択した。

 この選択が正しいのか、判らない。

 周りに会話する相手が居ないから。


 さて、この後、どうするか。


 とりあえず、先ほどの街を見てみる。

 高さ10mくらいの壁で囲まれた街だ。

 鑑定すると名前は、「アーレン」だった。


 空を見る。


「おお、地球じゃない。」


 雲一つない晴天だった。

 しかし、空には焦げ茶色の小さな惑星が、川の様に沢山浮かんでいる。

 この星には、多数の小惑星が衛星となっているようだ。

 まるで鱗雲の様だ。

 それが、帯状になっている。


 門番をやってる兵士を見る。

 街に訪れた人と何か話をした後、何かを受け取っている。


 なんだろうな、たぶん入街料だろうな。

 勢い余って、街から出たのは失敗だったかな。

 日本円は、使えないよな。

 私、ここじゃ無一文だな。


 とりあえず、マッピングを使って、この国の地図を作った。

 この国は、エスリンゲンという国名で、首都はドルトムントらしい。


 少しだが、土地勘ができた。

 マッピングは、地図を作るだけじゃなくて、地名も入る様だ。

 とても、優秀だ。


 気配感知を使い、周囲に人が居ないか確認をした。


周囲には、人も魔物も居ない様だ。

これから、どうしようか。


とりあえず、一旦、戻るか。

 ダンジョンコアを使い、発動させる。


「え、発動しないじゃん。」


 いつも、名古屋のダンジョンコアを使って転移しているが、ここは異世界か何かだ。

 やはり、そういう所から戻るには、東京のダンジョンコアが必要なんだろうな。

 なにせ、1番だし。

 東京のダンジョンコアを出してみる。


「やっぱり、発動しない。そうきたか。まじか。」


 そうなると、こっちの世界のダンジョンコアを手に入れないと駄目なんだろうな。


「片道切符かよ。」


 帰宅予定日まで、約3週間だ。

 本気でやれば、10日くらいで1,024階はクリアできる。

 2,048階でも、20日くらいだ。

 最悪でも、1月3日までに帰れば、仕事始めに間に合う。


 充分、何とかなるレベルだ。


 とりあえず、目の前のアーレンに入って、そこの迷宮を踏破するかな。

 しかし、どうやって中に戻るか。

 この世界の戸籍制度って、どうなっているのか。

 身分証とか在るのだろうか。

 この世界の常識を、どうやって手に入れるかを考えるべきだな。


 気配探知と魔力探知を範囲広めに行ってみた。


「あ、人が居る。」


 地図と見比べると、街道沿いの森の中に人が居る。


「様子を見に行くか」


 森の中を隠密を使いながら、走って進むと4人いるのを発見した。

 どうやら、隠れているようだ。

 とりあえず、鑑定してみた。


*******************************

階位 1

種族 人

職業 盗賊

*******************************


 おお、職業欄がある。

 しかも、盗賊かよ。


 姿形は、地球人と同じだ。

 ヨーロッパ系な感じのが2人と、アフリカ系な感じなのが2人だ。

 しかし、良くみると目が大きい。

 顔の大きさの割に目が大きいのだ、今時のアイドルみたいだ。


 そして、産毛というか体毛が少ない感じがする。

 顔を剃ってるだけかもしれないが、ヒゲはボーボーだ。

 髪もボサボサで、手入れをしている様には見えない。


 そして、4人とも魔力がある。

 地球人とは違う。


 盗賊って、殺しても良いのかな。

 とりあえず、3人にパラライズをかけて麻痺させ、1人は腕を捻って、拘束した。


「おい、お前ら何者だ。」と盗賊に質問した。


「お前こそ、誰だ。ぶっ殺すぞ。」と言われた。

 どうやら、言葉が通じているらしい。


「何をしている。本当の事を言って。」と真実を語らせる魔法トゥルーを発動させる。


「貴族の小僧が、少人数の護衛で、ここを通るんだよ。襲って金目の物を奪うのさ。俺たちは、見張り役だ。離れた所に本隊がいる。」


と予想以上に、よく話してくれた。


「この国に身分証とかあるのか。本当の事を言って。」


と質問すると、


「身分証だぁ。そんなものを持っているのは、行商人か冒険者くらいだな。街を渡り歩く奴らしか、持ってねーよ。いや、貴族も持ってるか。」


という事だった。

 さらに、


「お前らは、盗賊だな。お前達を見付けたら、どうすると金になるんだ。本当の事を言って。」


と質問すると、


「生きたまま街に連れて行けば、買い取ってくれるよ。鉱山で働かせる犯罪奴隷にするんだ。懸賞金が掛かっている奴なら、殺しても首があれば懸賞金がでるさ。」


と答えた。

 じゃぁ、


「懸賞金の掛かってない奴を殺した場合、どうなるんだ。本当の事を言って。」


と質問すると、


「何にもならないさ。罪にも問われない。」


との返事だった。


 じゃぁ、


「君たちに懸賞金は掛かっているの?本当の事を言って。」


と聞くと、


「俺たちに懸賞金なんて掛かってないさ。うちの団長と若頭くらいだな。」


というので、


「デス」「デス」「デス」「デス」


と即死魔法をかけ、4人には死んでもらった。

 隠密と即死魔法のコンボって、暗殺向きだな。

 今回も、暗殺じゃないけど。


 死体は、マジックバックに収納し、持ってた僅かな金と剣はストレージに仕舞った。

 これで、お土産はできたな。


 ついでだ。この盗賊団には壊滅して貰う。

 気配探知を再度行ったところ、この先の森の中に30人くらいの集団を見付けた。



 継続して読んで頂ける様、


   ブックマーク


を付けて戴ければ、嬉しいです。

 お願いします。


 よろしければ、


   下記の★を沢山付けて


貰えると、さらに嬉しいです。


 作者のモチベーションを上げるため、一役買って戴きたい。


 よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ