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第12話

よろしくお願いします。

 さて、盗賊団を壊滅させるのは、簡単だ。

 しかし、デスの30連発は面倒なので、範囲魔法を使うか。


   指定した範囲を爆発させるエクスプロード

   指定したエリアを紅炎で焼き尽くすプロミネンス

   指定した範囲を絶対零度に冷やすアブソリュート・ゼロ

   指定したエリア全体に落雷を降らすサンダー・レイン

   範囲を指定し、重力で押し潰すグラビティ

   核融合の熱と中性子線で、広範囲を破壊し死滅させるニュークリア・ボム


どれもこれも、より取り見取りだ。

 ニュークリア・ボムは、是非とも試したい。


「いや、それより貴族だな。盗賊に貴族を襲わせよう。」


 盗賊に襲われてピンチになったところを救う。


「テンプレだ!これぞ、異世界転移だ。」


 しばらくの間、隠密全開で、盗賊団が待機している場所に息を潜め、盗賊団の団長と部下が話しているのを聞いていた。


 部下が、


「団長、今回のターゲットは、どうするのですか。」


と団長に質問すると、団長は、


「ああ、護衛の騎士共々殺す。しかし、連れている女は、大事に扱えよ。一番良いのは、俺が貰う。残りは、若頭と相談しろ。」


と言う。


 なるほど、誘拐とかじゃないのか。

 見張り役が言ってたとおり、殺して奪うわけか。

 これは、強盗殺人ってやつだな。


 そして、女は監禁して強姦か。

 極悪人どもだ。


 離れた所にいた部下が、


「団長、来ました。」


と、団長に報告する。


 それを聞いた団長が、


「なにぃ、見張りは何やってるんだ。まぁ良い。行くぞ!」


と声を上げると、団員どもは一斉に駆け出した。


 貴族の一行は、騎兵が4人と馬車が1台だった。

 貴族の乗る馬車は、4人乗り位のサイズで2頭立てだ。

 金色の装飾も鮮やかだ。

 馬車には目立つところに、紋章の様な物が描かれたプレートが付いていた。

 御者は年配の男性だった。


 騎兵を鑑定したが、階位1でステータスも盗賊連中より、少し強い程度だ。

 つまり、4対29か。

 時間があったので、盗賊の人数は、ちゃんと数えた。


「こりゃ、勝てないわ。」


 奮戦するも、4人とも馬が斬られ、さらに騎士の1人と御者が斬られた。

 大勢が決まった。


「そろそろ出番だな。」


 森の中から颯爽と現れ、盗賊どもにファイヤーアローを連射し、5人倒した。

 騎士たち向かって、


「助太刀する。」


と宣言し、ミスリルのバスタードソードを抜き、盗賊を斬りまくった。


 団長と若頭はパラライズをかけ動きを封じた。

 すると、盗賊どもが逃げ出し始めたため、サンダーボルトを連射し、逃げ出した奴らは全員殺した。


 あっと言う間のことだった。

 所要時間は、30秒くらいか。


 騎士達は、私と馬車の間に立ち、私を警戒している。


「怪我は大丈夫ですか」


と声をかける。

 すると、1人の騎士が、


「ポーションがある。大丈夫だ。」


と返事をした。

 しかし、御者の男性は手遅れだった。


 そして、


「お前、冒険者か。」


と聞いてきたので、


「違う。最近、この国に来たばかりだ。」


と答えた。

 内心は、


「『この国に来たばかり』というのは大丈夫なのか。正規入国か確認されないか、不法入国とか、そういう罪に問われないか。」

 

とドキドキしたが、騎士は、


「そうなのか。それであれば、アーレンの街に立ち寄ると良い。」


と言ってきた。


 すると、馬車の中から、貴族の小僧らしき者が出てきた。


「お前、褒美をやる。」


と、ニヤニヤしながら言ってきた。


 騎士たちが、


「アーレンの街を収める伯爵家の御子息だ。直々に褒美を戴けるのだ。感謝しろ。」


と横柄な態度に拍車が付き、


「その剣を渡しなさい。一旦預かる。」


と言ってきた。


「貴族の近くに行くから、武器を預かるっていうことか。」


 だが、敵意感知が反応している。


「本当の事を言って。」


と言うと、


「それはミスリルだろ。俺の剣にする。」


と言い出した。

 その瞬間、残りの3人の騎士が、私を取り囲んだ。


 貴族の小僧が、


「愚か者。本当のことを言ったら駄目だろう。お前は強いから、殺さずに私の奴隷にしてやろう。」


と言い出した。


 1人の騎士が、何やら呪文の様なものを詠唱し、3人の騎士が斬りかかってきた。

 斬りかかってきた騎士をパラライズで無力化し、騎士の剣をストレージに回収した。


「バインド」


 どうやら、拘束魔法のようだった。

 階位1が使う魔法など、当然効かない。

 魔法は、弾かれ無効となった。

 魔法を唱えた騎士もパラライズで無力化し、剣をストレージに回収した。


 貴族の小僧は、狼狽えていた。


 こいつ、どう見ても12,3歳だよな。

 どんな教育を受ければ、こんな性格になるんだ。


 助けてもらった、言わば命の恩人だろ。

 それを奴隷にしてやるとか。

 意味が分からん。


 私が近づくと、小便を漏らして座り込んだ。

 所詮は、子供か。


 さて、どうするか。


   1 このまま放置

   2 こいつ等を連れて街に行く。

   3 全員、殺す。


 迷宮を探索しなければならない。

 まずは、アーレンの街に入る必要がある。

 後顧の憂いを断つ必要があるな。


   3を選択した。


 魔法を使った騎士1人を残して、残りにはデスをかけた。

 長男と歳の変わらない子供を殺した。

 少し、迷いはあったけれど、これが最善の選択だろう。

 所詮は、異世界だ。


 麻痺させた盗賊達も、今の状況を見ている。

 1人づつ「デス」で殺した。


 そして死体を全て、マジックバックに入れ、金、武器、鎧などはストレージに入れた。

 貴族の小僧は、ミスリル製のプレートを持っていた。


「エスリンゲン国 アーレン領主 発行」


等と発行元が記載され、持っている人の身分を示す内容が書かれていた。


 騎士が言っていた通り、伯爵家の子供だ。

 第3子(男)と記載されていた。


 良かった。ちゃんと文字も読めた。



 馬の死体もマジックバックに入れた。

 馬車の中を確認したら、3人の少女が居た。


「あちゃ、居やがったか。盗賊の団長が、そんな様なこと言ってたな。」


 どうするか、殺すのは忍びないが、口封じは必要だろうな。

 少女達を鑑定すると、


*******************************

   職業  奴隷

*******************************


となっていた。

 2人は、人だったが、1人はエルフだった。

 3人の年齢は、7歳、9歳、9歳だった。

 小学校の2,3年生くらいの歳か。

 それが奴隷か。

 貴族の奴隷だからか、服装は可愛らしいもので、靴も履いている。


 3人を馬車から降ろし、馬車はストレージに入れた。

 馬車を引いていたいた馬2頭は、アーレンの街とは反対方向に追いやった。

 軽く、エアバレットをお尻に当てたら、逃げて行った。


「あ、失敗した。生きた馬も、マジックバックに入るんだった。」



 麻痺させている騎士を抱え、3人の女の子達を連れ、森の中に入る。

 街道に居て、誰かに見られたら困る。



 麻痺させていた騎士の麻痺を解いた。

 さて、質問タイムだ。


「さぁ、お前の罪を数えろ。」

 継続して読んで頂ける様、


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