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悪逆非道なマッチ売りの少女  作者: ポカ猫
第2章 絶望と憎悪のシンデレラ
28/49

第28話 速すぎる世界

お待たせしました!


本当にお待たせしました!!

3週間ぶりの更新になります


次回からはもう少し更新頻度上げれるように気をつけます


では、本編をどうぞ!

 剣がぶつかり合った時、少女の頭の中にレイカの声が響きました。


「おい、こんなところで遊んでる時間はないんだ。さっさと終わらせろ」


「私が()()()を殺すために、こいつは良い練習相手になりそうなのよ。少し口を出さないで黙って見ててよ」


 少女はそう呟き、ライズから少し距離を取りました。


「何を先程からブツブツを独り言を言ってるんだ?命乞いの準備か?」

「馬鹿なこと言わないでくれる?命乞いをするのはあなたの方なんだから」


 ライズの挑発に全く耳を貸さずに、少女は剣を使って軽く素振りをします。


 そして、剣を握り直しライズに斬りかかりました。


「悪魔ごときが人間と同じように戦おうとするな。貴様らみたいなのが剣技を使うなど剣に対する侮辱そのものだ」


 ライズはそう少女に語りかけ、少女の剣を受け止めようとしました。


 しかし、少女の剣はその子供の体からは想像できないくらいに重い一撃であり、ライズはその重みに耐えられずに剣を弾かれてしまったのです。


 剣を弾かれた衝撃で、ライズ自身も後ろに吹き飛びました。


「悪魔ごとき?ふざけないで、人間風情が私達に抵抗しようということ自体が私達に対する侮辱そのものだわ」


 少女はイライラしながら、吹き飛んでいったライズに少しずつ近づいて行きます。

 ライズは急いで剣を拾い上げ、少女のことを睨みつけます。


「練習相手になると思ったけど、私の思い過ごしだったみたいね」


 ため息混じりの声を出し、少女は少し残念そうな顔をしました。


「もう勝ったつもりか……?随分と余裕なんだな、私はまだピンピンしてるぞ?」


「だって、あなた弱いんですもん。大口を叩く割に実力が伴ってないわ。なんでそれで騎士団の団長ができてるのか分からないわ」


 少女は、もう勝負を決めている理由を淡々と述べました。


「聞いていれば調子に乗りやがって!ふざけるな!!」


 ライズは我慢できず、少女の脇を剣で狙って大きく振りました。


 少女は余裕そうにその剣を受け止めます。


 しかしその瞬間、ライズは物凄い速さで剣を持ち替え少女の首に斬りかかりました。


 間一髪でそれを避け、少女は体制を整えます。


「今まで体が子供だったから手加減をしてやったんだ。もしかしたらその子供の体を助けられるかもと思ってな。だが、もう関係ない。全力でお前を殺しにかかる、覚悟しろ!」


 ライズは先程とは違った剣の構え方をして、少女の出方を伺います。


「ふ〜ん、手加減ってのはあながちその場限りのハッタリってわけではなさそうね。いいわ、好きにかかってきなさいな」

「言われなくてもそうするさ!」


 そう言ってライズは、素早く動き必ず少女の死角となる位置から少女に攻撃をし始めます。


「おい、右斜め後ろだ。全く、こいつも運がないもんだ。せっかく死角から攻撃しても俺が分かっちゃこいつに筒抜けだろうによ」


 その死角からの攻撃はすべてレイカの声によって未然に防がれ、少女はそのつどライズにカウンターを食らわせます。


「なぜ、死角から攻撃しているはずなのに全部防げるんだ……」


 疑問を抱きつつも、ライズは攻撃の手を休めません。






 しばらく、ライズと少女の攻防がが続きました。


 ライズが攻撃の手を止め、少女から距離を取った時少女はため息を付きます。


「いつまでそれを続けるの?それより早く私を殺す気でかかってきてくれない?剣一撃一撃の重みは強くなってきたけど、決定打になるような攻撃は一度も来てないわよ?それとも、これがあなたの全力?そうなのだとしたらもう終わりにしてもいい?」


 そう言って少女は、指を鳴らす体制に入ります。


「待てよ…… お前だけが魔法を使えると思うなよ……?」


 ライズが剣を地面に刺すと、その場に大きな魔法陣が現れます。


 そして、ライズの体が青く輝き剣には炎が灯ったのです。


「自強化魔法と、属性魔法だ…… 驚いただろう……」

「自強化ねぇ…… それで私を殺せるの?」


 少女は煽るようにして、そうライズに質問します。


「殺せるかじゃない…… ()()()()……!」


 そうライズが叫んだ直後、ライズの剣が少女の首元まで迫って来ていたのです。


「なっ!?」


 少女はギリギリ剣を受け止めましたが、無理な体制での防御だったためそのまま吹き飛ばされてしまいました。


「体の力と速さを強化してるんだ。もう少し防御が遅かったら首が焼けてたかもな」


 ニヤリと笑いながらライズは吹き飛ばされた少女を眺めます。


「おい!何をグダグダしてるんだ。さっさと終わらせろと言っただろ、隙きを突かれて殺されろなんて言ってないぞ」


 再び少女の頭の中にレイカの声が響きます。


「まさか、目に見えないくらいのスピードになってるとは思わなかったのよ。殺されるつもりも毛頭ないわ」


 剣を再び握り、少女は怪しい笑みを浮かべました。


 その笑顔には少し楽しげな表情が見え隠れしているようでした。


「まさかこんなに強くなるなんてね。いいわ、10秒だけ付き合ってあげる」


 そう言って少女は、勢いよく指を鳴らしました。

 すると、少女の足が先程のライズのように青く輝いたのです。


「死ぬ気でかかってきなさい。スタート」


 少女は空中にコインを飛ばし、そのままライズに突進していきました。


 少女の猛攻をさばきつつ、ライズは驚きました。


 自分が自強化を使った直後、周りの景色や少女がまるで時間が遅くなったようにゆっくりになり、自分だけが普通に動けるという状態だったのです。


 しかし、今はその目の前にいる少女も自分と同じで普通に動ける状態になっているのです。


「私と同じ魔法を使ったのか……!」

「ほら、早く殺さないと…… 私が殺すわよ?」


 その声を聞き、ライズも攻撃に移るが一向に少女に攻撃が当たらず、少女の剣によって体に傷がついていくばかりでした。


 少女は楽しそうに笑いながらライズに攻撃をし続けます。


「………4、3,2」

「くそっ…… せめて一撃でも……!」


 ライズは体の全ての力を出し切り、少女に突進して斬りかかります。


 しかし、少女はその攻撃を剣で弾き飛ばし、そのまま剣を弾かれたライズを粉々に斬り崩しました。


「………1,タイムアップ〜」


 コインが地面に落ちる音と共に少女の魔法が解け、そこにはパイプを握った少女と、粉々になってもう誰かも分からないであろうライズの死体が転がっています。


「どうレイカ、早く終わらせたでしょ?」

「随分と魔法を使いこなすのが早いじゃないか」

「悪魔になったからかな。なんか、頭の中に使い方が流れてくるの」


 少女はライズの肉片を海に投げ捨てながら、そう呟きました。


「で、この後はどうするんだ。結局お前あいつにジャンダのこと聞かなかっただろ」

「大丈夫、今街であんなに囃し立てられてるんだもん。きっとすぐに情報はつかめるわ」


 全ての肉片を捨て終わり、少女は最後に残ったライズの剣を拾い上げました。


「この剣は私がもらってあげるわね」


 少女が剣を強く握ると、剣に先程少女が持っていた剣と同じ模様が浮かび上がったのです。


「よし、これでもうこの剣は私の物ね」


 一緒に奪った鞘に剣を戻し、少女は意気揚々と街に戻っていきます。


最後まで読んでくださりありがとうございました。


次回更新は、仕事の都合があり正確な日数は言及できませんが、今回ほど遅くなることはないと思います。

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