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終焉の龍の卵  作者: レッドヴォルト
黒竜編
39/101

眠ってた者

「グォォォ!」


「グェェ!」


『強ぇぞ!?本当にオメガより弱いのか!?』


思ってたよりこいつの能力が厄介だったためギューリーにも参戦してもらってるが、まだ倒れない。こいつのタフさの原因は固有スキルのハードボーンと耐性の物理耐性のせいだ。普通の魔物なら絶対に骨が折れるような一撃を食らってもピンピンしているし何ならHPは2割しか削れてない。それに奴のもう1つの固有スキル、固血妨害細菌のせいで再生しても上手く治らない。そのせいで出血が酷く立って攻撃を防ぐのも辛い状態だ。


「グォォォ!」


俺は古兵錬成を使い味方を増やしファイアランスを放つ。ファイアランスが奴の皮膚を焦がすがダメージはあまりなさそうだ。古兵も剣を振るうが、剣は突き刺さることなくそのまま一瞬で破壊されてしまった。だが時間は稼ぐことができた。頼んだぞギューリー!


『封剣解放!』


ギューリーが4本の白い剣を持ち血湾竜に突っ込んで行った。その間に俺は傷口を開かないように丁寧に再生させていく。3分ほどギューリーと戦っていたがなんと奴は倒れずに立っていた。だが流石に傷ついてるがギューリーの封剣の力を受けてこれだけのダメージで済んでるのに驚愕した。


『すまねぇ倒しきれなかった』


いや今度は俺の番だ。出血も止まったしよ。しばらく動けないだろう?少し離れとけ。


『すまねぇな・・・そうさせてもらう』


ギューリーが足早に砂丘の向こうに走っていく。さあ第2ラウンドの開始だ。奴もだいぶ出血している。長くは持たないだろう。まあ俺も血を流しすぎて結構辛いけどな。


「グェェェン!」


「グォ!」


地面を踏みつけて迫ってくる血湾竜の鼻先に拳を叩き込む。だが奴はそれを受け止めて俺の腕に噛みついてきた。俺は急いで腕を引いたが、引き裂かれるような痛みが俺を襲う。やべぇ腕が血だらけだ!治してる暇はねぇ!このままぶっ殺す!


「グェェン!」


「ガァ!?」


奴のタックルが、胴体に入った。骨が折れたかの様な激痛が、走る。だがタックルしてきた奴の背中に爪を引っ掛けて切り裂いた。奴の背中に真っ赤な爪痕が残る。


「グェェ!?」


怯んだ隙に背中に噛みつく。俺の牙には、毒と麻痺ある。真面に食らってただで済むわけない。背中の噛んだ部分が、紫色に変色し始めた。


「グェェン!」


動きが少し鈍くなってる様に見える。だが噛みついてくると思って傷ついた腕を前に出したが、遠心力を付けて尻尾を叩きつけてきた。咄嗟に翼を前にしてガードするが、吹き飛ばされた。首元に噛みつこうとして来た奴の顎を掴み蹴り飛ばした。


「グェ!?」


そのまま追撃しようとしたが、ガクンと膝を着いてしまった。ヤバい血を流しすぎた。


『おいおい起きて早々これかよ』


!?誰だ!?


『ああ?私のことか?私はお前の中で眠ってた者だよ』


眠ってた者?俺の中で?どう言うことだ?


『あー世界の声から聞いてねぇか?お前は私の体を依代として入って来た魂、私は元々居た先住の魂まあこの肉体の主だ』


あー確か言ってた気がする。


『ウォーミングアップがてらに動きてぇな・・・おい少し体を貸せよ私が始末してやるからよ。それにお前はスキルを全然使えてないし使い方を見せてやるよ』


ならお手並み拝見と行こうか。どうやって体の主導権を渡すんだ?


『あ?渡したいと思ったらできるだろ?・・・よし少し借りるぞ』


視界と五感はあるが、体は動かせない。これで主導権は渡せたのか?


「グォラァァァ!」


「グェェェン!」


体が勝手に動き出す。まるで陸上選手の様なスタートダッシュを決めた。そのまま腕を振るい爪を振り下ろした。だが奴もそれを避けようか後ろに下がったが、ガクンと地面に沈んだ。土魔法の泥沼で足を止められて爪が顔を切り裂いた。


「グェギァァ!」


「グォラァ!」


そのまま勢いを利用して噛みつき俺とほぼ同じ巨体を投げ飛ばした。凄い力だ。俺あんなの出来ないぞ。


空中に浮いた奴に向かってファイアランスを複数展開して放った。炎の槍が奴の体表を貫いた。地面に落ちたところにまた走って行った。奴も立ち上がりタックルして来た。だが爪を背中に引っ掛けて飛び越えた。この巨体でアクロバティックすぎないか?


「グォ!」


向かって来る奴の頭を尻尾のサマーソルトで顎を打ち砕いた。鈍い音と共に奴の悲鳴が聞こえた。


『そろそろ決めるか』


フラフラになったアクロカント・ドラゴンに近ずいて顎を掴んだ。おいおい何するんだ?噛まれるぞ!


「ウガァ⁉︎」


「グォォラァァァ!」


「ゲベァ‼︎」


俺は目を疑った。顎を掴んだまま地面に叩きつけてへし折りやがった。そのまま何度も何度も殴打しその度に奴の苦しむ呻き声が聞こえて来る。


「グォ・・・グォォ」


「ガァァァ!」


(経験値1570入手しました。levelが10に上がりました。スキル、竜殴打level1を入手しました)


ゴシャリと頭蓋が潰れる音と共に経験値入手のアナウンスが聞こえた。


『これがドラゴンの戦い方だ!覚えとけ!』


これがドラゴンの戦い方か。エグいな。


『取り敢えず体は返す。飯にしようぜ!ギューリー呼んで来い!』


ああ、分かった呼んでくる。それにしても凄い戦い方だな。俺もあんなアクロバティックに動けたらな。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新来たこと [気になる点] 「…それにお前はスキルの全然使えてないし使い…」 「スキルを」じゃないですか?
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