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 ヴラウペンを出たら、エルシニア王都目指して徒歩の旅。


 整備の行き届いた街道を、箱馬車・幌馬車・荷馬車が、


 ひっきりなしに行き交っております。



「この国の皆さんは元気いっぱいですね」


 本当に活気がある国ですよね。



 街道警備の衛兵さんも巡回に熱心ですし、


 これほど賑わっていればハンパな野盗なんて出る幕は無いでしょ。



「私たちはいつも通りにマイペースで、ですね」


 はい、マイペースこそがゆったり観光のキモなのです。




 ---




 エルシニア王都へと、のんびり、徒歩の旅。


 歩きながら、なんやかんや考えたり。



 そういえばこの異世界、俺みたいな異世界初心者でもかなり暮らしやすい。


 たぶん、言葉で苦労していないから。



 基本的には、現代日本語そのまんま。


 ひらがな・カタカナ・漢字・アルファベットで表記。


 ジャパニーズイングリッシュちっくな外国語や、


 ネットスラングさえも普通に通じますよ。



 えーと確か、この異世界を創世した神様ポジションさんが、


 極力自分で分かりやすいように言語システムを構築しました、だっけ。



 この手の物語りで使われる新規創作なんちゃって異世界言語とか、


 カッコいいけどイチから作るのはめっちゃめんどくさそうだからね。




 そういえば、正規の手順で呼ばれた召喚者が必ずもらえる三点セット。


『収納』『翻訳』『鑑定』のスキルが標準装備されるそうだけど、


 モロ日本語圏のこの異世界で『翻訳』スキルって必要なのかな。




 ※※※ それなりに必要ですよ ※※※




 ……お久しぶりです、カミコさん。


 どうしたんです、突然。




 ※※※ アバターが…… ※※※




 あー、チミコさんが熟睡しちゃったのでヒマしてますよ、と。


 えーと、お元気そうで何よりです。




 ※※※ 『翻訳』は地方の訛りとかが聞き取りやすくなったりしますよ ※※※




 なるほど、日本でも訛りがキツ過ぎるとコミュニケーションが難しいですよね。


 他にも利点が?




 ※※※ 高レベルの『翻訳』は異種族間のコミュニケーションに不可欠なスキルです ※※※




 そっか、人族以外も普通に居ますもんね、この異世界。


 おっと、もしかして『翻訳』レベルを爆上げさせると、


 にゃんことお話し出来たりします?




 ※※※ お試しあれ! ※※※




 うほっ、楽しみです。


 えーと、他に質問は、と。




『……なんか、変な夢見た!』


 あー、タイムアウト。


 アバターちゃんが起きちゃったらしょうがないよね。


 まあ、機会があればまたお話し出来るでしょ。



『淫夢じゃないよ!』


 ……はいはい。



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