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三人の子共と一人の少女と。

「それで、君達は一体、何なのかな?」


私からボールを奪い取った甘栗色の髪の男の子を一応、いちおう制裁から解放して話しを聞くことにした。


「なんだよ!お前に話す事なんて無いからな!」

「安心して、君には聞いてないから。」

「聞けよ!!」


この男の子には話しを聞く能力が皆無だったし。私が何を言っても突っかかって来て私をずっと敵視してるしさ。すると、一人の女の子がその男の子に話しかけた。


「イア君、やっぱり謝りなよ。」

「はぁあ?何を?」

「お前思いっきり喧嘩売ってたじゃないか。」

「だって!こいつが!」

「いや、君が先に突っかかって来たんだからね。」


どうやら、イア君と呼ばれた男の子以外は私に何か言う気は無いらしい。冷静に私に謝りなよと言っている、三人とも同じようなデザインの服を着ていると言う事は近くの小学校みたいな施設の子達かな?


「どうせお前は『気に入らなかった』ってだけだろ。」

「だって!だって!」

「ねぇ、君少し落ち着いたら?」


「うっさい!変な髪の異端女!」


その男の子が、そう叫ぶとみんながみんな黙ってしまった。誰も声を出そうとしないそんな中、私が静かに口を開いた。



「………………異端?えっ、誰が?」

『はぁあああ!?』


あれ?異端?最近聞いたような……異端…異端者?……!


「あっああ!?私か!」

「そうだよ!」

「お姉さん、自分が変だって忘れてた訳!?」


実はと言うと、ちょっと忘れてた……


「あー…成る程、だから君そんなに私に喧嘩ふって来たのか。」

「はっ!よく分かったな!」

「はぁ……相変わらずのバカだったか……」

「ちょっ!どう言う意味だ、!サイ!」

「そんな事で敵視できるお前が大バカと言う意味だ!」


と、それから男の子達二人が口喧嘩を始めた。そして私は私の隣にいてその二人に対して溜め息をついてる女の子に言う。


「大変ね……」

「いえ、いつもの事なので。大丈夫です、多分サイ君が勝ちますから。」

「へぇ……」



     ※



その女の子の言う通り、その口喧嘩はサイと呼ばれた青い髪の男の子が圧勝した。もう後半からイア君は半泣きだったし……


「うぅ……ごめんなさい……ぐずっ…」

「あー…うん、別にもうあんまり気にしてないから。」


あんだけ強気で突っかかって来た子が、あんなに追いつめられてぐずぐずに負けてたらねぇ……


「お姉さん、本当にごめんね。あっ、私ミリーって言います。」

「いやぁ、もう気にしなくていいよ。私はリリア。」

「僕はサイです。そこでへたれているのがイアですね、バカでいいですけど。」

「お前が俺の自己紹介を勝手にするなよ!」

「いや、だってお前自己紹介する気無いだろう?」


するとイア君は「当然!」となぜか威張った所をサイ君とミリーちゃんに思いっきり殴られた。うん、確かに頭が少し足りないんだね。大丈夫、8歳ならまだ大丈夫だよ。まだそれでも許される年齢だから。


「えーと、君達はここ近くの子達?」

「うん、そうだよ。私とイア君とサイ君の三人はすぐそこに住んでる。」

「ふーん、って事は三人は幼なじみ?」

「俺とミリーはそうだよ。」

「僕はミリーの兄なんです。」

「あぁ!確かにちょっと似てるねぇ。」


サイ君は青い髪に水色の目でミリーちゃんも同じ青い髪その髪を短く切りそろえている。でもミリーちゃんは目が少し濃い青なんだぁ……


「青い髪なんて素敵だねぇ。」

「はぁあ?青い髪の奴なんて沢山いるだろ。」

「あぁ、そっかぁ。ところでイア君は少し言葉遣いを正そうか~。」


私はイア君のほっぺを軽く、かる~く、引っ張った。するとあら不思議、イアのほっぺがググっ…と横に伸びてくではありませんか。


「ひぃふぁい!ひぃふぁい!ひゃめをっへ!(痛い!痛い!止めろって!)」

「んー?なんだって?」ググ…

「ふみまへぇん、でひた!(すみませんでした!)」

「はい、いいよ。」ぱっ…


そして私がほっぺを放すとイア君は赤くなったほっぺを両手でさすった。その姿は幼い子供ならではの可愛さがあった。

……そう言えば。


「ねぇ、あなた達この辺りで赤髪の怪しい人って見なかった?」

「赤髪?」

「それなら知ってるよ。」

「っ!本当!?」


一応、聞いておこうと思って聞いてみたらまさかのビンゴ!


「その人、何処で見たの?」

「えっ?そこにいるよ?」

「…………………………はい?」


真っ直ぐと指を指すミリーちゃん。その指の指す先は私を通り越して後ろの草村に。

ゆっっっくりと後ろを振り向く。

そこには、まだ冬のように寒くもないのにフード付きの暑そうなコートを着込み、その隙間から見える赤い髪、手には大きな傷痕。男ははぁあ、はぁあ…と息をあげてこちらを見ていた。


「…………」

「お姉さんあの人を捜してたの?」

「なんだアイツ?」

「まぁ、確かに怪しいですね。」


まさか……違いますよね?

するとその男は低い声で話しかけてきた。


「お嬢ちゃん達、ちょっとこっちに来ない?」

「こいつ絶対犯人だぁあああああああああ!!!!」



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