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人には出来ない事もあるんですよ。

べっちん!


「またか…」

「今日で五回目ね~♪」

「リリアお姉ちゃん生きてる?」


痛い…動きずらい…ドレスってこんなにコケる物なの…?今日1日でドレスの裾に足が引っかかったりしてコケまくってる、しかも…


「ルウちゃん…私が倒れるたびにそのセリフ言ってない?」

「なにが?」

「リリア大丈夫か?」

「はい…一応……にゃぁあ!!」


ちょっと!なんで手引っ張って立たせるんですか!


「アルトさん!引っ張ってくれなくても立てます!」

「そうか…じゃあ…」ぱっ


べっちん!


「…」

「あら、アルト駄目じゃない。」


そうですよ!立てるって言ったけど、だからっていきなり離さなくても!そりゃあ誰でも倒れるって!


「アルト、そこはリリアちゃんのドレスが乱れるようにしなきゃ。」


なんでさもそれが当然かのように言い張ってるんですか!違いますよね!注意してる事か180度曲がってますよ!


「ほら、リリア、手」

「……はい」


くそぉう……上手く言うこと聞かされたような気がする……テナさん、キラキラした目で私とアルトさんを見ないで…はっ?そのまま引っ張って倒せ?んな事できるかぁああ!


「リリアお姉ちゃん、そんな事より一緒に遊ぼーよ。」

「そんな事?昨日の約束ね、うん、わかった遊ぼう。」

「リリア、いいのか?」

「いいですよ、私に出来る事なんてこれくらいですし。ところで、アルトさん今日は騎士団でしたっけ?行かないんですか?」

「王宮騎士団な、今日は仕事を持って来て騎士団は休んだんだよ。」

「そうですか、そう言えば、その王宮騎士団ってなんですか?」


騎士団ってのは大体分かってる、小説とかに出てくるし。でもそこに王宮がつくいてるんだよな…


「まあ、そうだな……騎士団て言うのは意外と沢山あるんだ。地方の村なんかにもある。その中でも王宮騎士団は、このアリアナの王宮がじきじきに作った騎士団なんだ」


つまりは、元の世界で言う国立大とか、国家公務員みたいな感じか?まあ、私は国立大も国家公務員もあまり知らないんだけど…。とにかく、騎士団の中でもひときわ凄い騎士団なのかな?アルトさんそんな凄い所にいたんですか…


「リリアお姉ちゃん遊ぼうよ?」

「あぁ、そうだったね、アルトさん、ありがとうございました。」

「うん、いってらっしゃい。」

「はい。」


するとテナさんが何かを思い出したのか…


「ルウちゃん、リリアちゃん。お昼の後はお勉強だからちゃんと戻って来るのよ~!」

「は~い!」


そして私ルウちゃんに引っ張られながら一緒に部屋を出て行った。


「ところで、ルウはリリアと何をする気なんでしょう…?」

「さぁ~♪」ニコニコ

「…大丈夫なのか?」



     ※


「ルウちゃん?ここは何処なのかな?」

「…?、お庭だよ?」


右側、森。

左側、湖。

前、…お花畑?


なんだこの家……

なんで家にこんな大自然の庭があるの?いや、そもそもここは本当に家なのか怪しくなって来たんだけど……。


「それでルウちゃん、何して遊ぶの?」

「かくれんぼ!」

「ここでぇ!?」


こんな所でかくれんぼなんてしたら確かに面白いかもしれないけど…範囲が広すぎない?それに…


「ところでルウちゃん、オニはどっちがやるの?」

「リリアお姉ちゃん。」


ですよね!この位の子って大体みんな隠れる側がしたいんだよね…なんとなくオニって言うのが気に入らないのかな?


とにかく…


「やっぱり、オニはジャンケンで決めない?……っていねぇええ!」


いつの間にか、私隣にいたルウちゃんがもう隠れに行ってしまった。方向からして多分森の方なんだろうけど……


「見つけられる気がしない……二百?いや、五百メートルは軽く超しているよね。」


ぶっちゃけ入りたくねぇ…


でも、これはかくれんぼ。私がルウちゃんを見つけるまでは終われないし帰れない……。


「行くしかない…か。」


そして、私のかくれんぼと言う名の終われないゲームが始まった。

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