第一章 女神様のダンジョン作成計画 その13 女神様のかんたんダンジョン 講座①
「・・・神様?これって?」
「ええええぇ、と」
ヤバイ。
なんだ今の。
クエスト?
なにそれ?
そんなの作ってたっけ?
ってか、すごい桁のDP獲得してなかったか!?
「・・・お、ぢゃないクラちゃん肩車!」
「へ?は、はい」
よいしょっとクラちゃんの肩によじ登ってモニターの前へ。
「ええっと説明書、説明書っと。・・・あった!」
どれどれ?
お、書籍タイプもあるんだ。
肩車でモニターにしがみつくよりはそっちのが楽そうだね。
ポチッとな。
床に小さな魔方陣が浮かび上がったと思うと、すぐに消えてそこには六法全書並の分厚い本が。
「太すぎだっちゅうの」
愚痴りつつもページをめくっていく。
フムフム。
フムフム。
こんなにあれこれ作ってたっけか。
・・・Zzzzzz。
は、いかん!
山盛りの字を見つめてると眠気が・・・。
私は眠気覚ましにりんごと桃を交互にかじりながらひたすら説明書を読み漁った。
「ウオッホン!」
ああ疲れた。
肩が凝ったよ。
けど一通り当面必要そうなところはチェックしたもんね!
え?
全部じゃないのかって?
やだなー、ムリ言わないで下さいよ。
んなことしてたら3日は徹夜になるわ!
お肌が荒れちゃうじゃないか。
半透明で透け透けだからそんなに目立たないけど!
クラちゃん一人の信仰だと完全な実体化はまだまだ難しいね。
ま、物に触れたりは出来るからそこまで害はないんだけど。
ご飯は食べれるしー。
ポチッと出来るしー。
こうやって本もめくれるし。
「ハーイ!ちゅうもーっく!これから女神様のかーんたんダンジョン講座を始めまっす」
ぱちぱちぱち。
うねうねうね。
うーむ、一応クラちゃんとフレイが拍手を。
ワームたちが身体をくねらせてはくれているけど。
まだまだ足りないね!
もっとたくさんの注目がほしい!!
ま、これからこれから。
むふふ。
DPたっくさん獲得しちゃったし!
とりあえず快適なお部屋が欲しいかなー?
なんかクラちゃんが拍手しながらも微妙に淀んだ目をしてるけど気にしない、気にしない。
だいたいさー、ダンジョンだって私一人で造ったものじゃないしさ。1億年ほど寝こけてたし?
そりゃちょっとばかし記憶が曖昧でもムリないってもんでしょ。
けっして私に痴呆の気があるわけではない。
「あー、まずダンジョンってのは世界に満ちる二つの力を循環させてバランスを保つためのものです」
女神らしく厳かに。
私はクラちゃんに向けて言葉を繋げた。
更新遅くなってすみません。
ちと気分的にファンタジーっぽいのに行き詰まって気分転換に違うテイストの話を書いたりしてました。何故か頭がファンタジーってよりはホラー風味に・・・。
気分転換に書いてるものも投稿してますのでおひまがあれば覗いてみてください。
『ナイトウォーカー』
ホラー色の強い現代ファンタジーです。
ゾンビとかでます。