表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/140

第79話 蛤御門の変、もとい、森が変!

小麦畑を背に森を見る。

特に魔獣とかいない。


どうすんの?これ。と思ってたら、教官の何人かが、森に入っていった。


なるほど、勢子か。

追い出すか、引きつれてくるか、どちらかだろう。

森から聴こえてくる、金属を打ち鳴らす音。

少しずつ森が騒がしくなっていく。


きた!ホーンラビット。数が多い。

その数に剣術組に怯みが産まれる。


「魔法組!放て!」


おおお!ついにくるのか!やっと魔法が見れる!

なぎはらえー!


その次の瞬間、目の前に展開される非現実的な光景。


突然立ち上がる炎が焼き、

地面から伸びる稲妻が動きを止め、

レーザの様な線が貫いていく。


それらを受けた魔獣が次々と魔石に変わっていく。


で、でも……!思ってたんと違う!!

そう、全部灰色なのだ。

炎も、雷も、水も、全て灰色。


アニメならアニメーターの手抜き仕事を疑うレベルだぞ!!


そっか!見えない色を補完するとか言ってたから、その属性の魔法を使える人は、これに色を感じるのか!!


むっきー!ずっと楽しみにしてたのに!!

まあ、これはこれで凄いんだけどさ!


そうこうしてる間に、間を抜けてきた魔獣が近付いてくる。


「剣術組!迎え撃つぞ!」


剣術組が剣を構える。

わたしは、納刀したまま柄に右手を添える。


まもなく接敵。


「「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉ!」」」」」」

うん、女子らしからぬ声は控えようね、女子ーズ。


踏み込み、そして響き渡るチェストの怒号。

あは、幕末かな?蛤御門かな?

いたたまれないよぅ。


皆、鍛錬した通り、一振りで確実に仕留めている。


そんなわたしの前にも一匹、いや二匹きた。

抜刀しながらすれ違い、一匹。

そのまま振り下ろして、二匹。


……やばいぞ、日本刀。……凄いぞ、南泉一文字。


抵抗をほとんど感じなかった。

暗殺未遂事件の時に手にした剣と、まったく別物だ。


これは……あかん。

切れ味に魅了されてしまう。

これが世にでたら、人斬り抜刀斎が出現してしまう。

それくらい……、わたしが思わず快感を感じるほどに、やばい。


ガゼムさん、とんでもないもの作ったな!

これは、手にするのは許可制にしなきゃだ。


周りを見ると、わたしに気を止めることなくちぇすと、ちぇすとと声をあげている。


ふと、気付く。

アマテラスがフードにいない。

これは……、何かやらかしてくるね、アマテラス。


魔獣を倒せたことに、喜び湧く薩摩班。

直感が警戒アラートを鳴り響かす。


「皆!まだ!たぶん、もっと来るよ!並んで!」


教官の怪訝な顔。

何を言っているのかと言わんばかりの。


その時、森から一匹の猫が飛び出してくる。

アマテラスだ。

わたしをみて、そして、いつものように、笑った。


その横から、何かが飛び出して来る。

ホーンラビットではない。

グラスラットでもない。

注意しろと言われていた、ブッシュウルフでもない。


もっと大型の、ファングボア。

パパが言うには狩りの難易度で、最上クラスだ。

それが五匹。


やってくれたわね……アマテラス。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ