第34話 どうしてこんなことに
なんで呼び出されたんだろうか……
試験は真面目にちゃんと解答したぞ?変なことは書いてないはずだし……
……リーン教官室…、あ、ここだ。
ドアをノックしたら、中から、入りなさいって声がした。お仕事モードだね、リーンさん。
じゃあわたしも
「はいります!」
ドアを開けると、リーンさんと事務員さんがいた。あ!そのポジションいいなぁ!将来の夢にしよう。
「ルナさん、横の部屋に」
凛々しいリーンさんも素敵だね!大人の女性って感じ!
部屋に入って促されるままに座ると、ドアが閉まると同時にリーンさんの表情が柔らかくなる。
「ふわああああ、ごめんねぇ、ルナちゃん」
いや、かわりすぎじゃない?かわいいけど。
「ちょっと、複雑なことになっててね、もう、事情言っとかないといけないなって」
複雑?何?昨日のライニールさんのことかな?
「もう、隠さないで言うね。まずぅ、ライゼン教官との立会についてね。評価が分かれてるの」
ぬ?なんで?腕折られたよ?
「剣速?は早くないから、年齢それなりって意見と……」
うんうん、そうだよね、おかしくない
「呼吸の読みが尋常でないって意見があって」
え?それ普通じゃなかったの?
「ライゼン教官も、息を吐ききったタイミングで打ち込まれて対処が遅れたって同意したのよね。多分意図的だって。そしたら騎士団から来てる教官が、専門コースにって言い出して」
やめてやめて………、もう痛いのいや!
「それから、筆記ね。あのテスト、中等部まで共通なのよ。初等部だと……、半分くらいかな?解けるの」
え?
「結構捻った問題も全問正解してたからねぇ……。初等部に通う意味がないってなっちゃって。なんなら中等部もどうかな〜って」
えええええ!しまったぁぁぁぁ!
「あと、作文。学院について述べよってやつね」
あ、やらかした
「まさか、学院を舞台にした恋愛物語が出てくるとは思わなくて。女性教官が回し読みしてたわよ?感情描写が共感できるって、きゃあきゃあ言って読んでた。続きが読みたいって。もう取り込んで、最新作読めるようにしようって」
娯楽少ないからねーー!この世界!
「ちなみに、あの主人公の女子生徒は誰をえらぶの?」
ああ、ここにも読者が……
「極めつけは、絵ね」
あ、あ、あ、……それも……?
「街の風景画だったよね。あまりに写実的で、そこにいるみたいだって評価で……」
そ、そんなでもないよ?!ただ、立体描写しただけよ?!
「諜報関係の教官が、もう、高等部で専門教育受けさせるべきだっていいだして……」
あ………、そんなルート……あるん?
「あはははは!おねえさん、もうどうしたらいいか困っちゃって!ルナちゃん、どうしたい?」
リーンさん!丸投げぇぇぇぇ!?!?!?




