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入学式までに。

イリア「業務連絡。本日は三話更新でこれは三話目となっております。読みのがしをすると割りと損をします」


ハツネ「わりとって……。まあいよいよ学園が始まります。カラフルワールドはどんどん楽しくなりますよ!」




 そしていろいろあった試験だけどなんとか乗り越えて、私は晴れてドゥーエスト高等学園に入ることになった。それで王都観光して王さまに領地をもらいにいったりするよ。


 今日は試験の時のパーティーメンバーが来てくれたよ。


 一人目はバット。英雄志望の男の子だよ。村を滅ぼされて師匠と修行しながら王都まできて、学園に入学したらしいよ。RPGの主人公みたいだね。小柄だからいっそうそれっぽい。青い髪に青い目をしているよ。


「マユリを一人にしたら王都がなくなるだろ?」


「なくならないよ?!」


 ハイエナの獣人だからかちょっと脳筋だけど、少し神気を持ってて勇者の素質があるよ。ただちょっとお節介すぎるけどね。そんなに心配かなぁ。


 次がエミー。商人の娘さんで自分の店を持ちたいらしい。いつかうちと取引してもらおうと思ってるよ。灰色の髪に金色の瞳、いつもお金のことを考えているらしいよ。試験の時からは私にいろいろ教えてくれてるよ。


「まずは売れ筋を確認するんだよ」


「商売は人に任せるよ~。エミーやる?」


「まあ商品を見てからだねぇ」


 ニヤリって顔がよく似合うよ。私の服とかレヴィを見てから完全に気絶してたから物を見る目というか簡単な鑑定能力があるんだと思う。小人の女の子だね。身長は127センチだね。神の目はごまかせないよ、厚底ブーツ二十センチって歩きにくくない?


 次がリリカちゃん。小物屋さんらしいけどいろいろファッションに興味があるらしいよ。いつもリボンとかブローチとか身につけるアイテムを変えているね。可愛い女の子だよ。茶髪に琥珀色の目をしているね。今日はツーサイドアップに大きめのリボンだよ。


「マユリさんの服は不思議な素材を使ってますね?」


「神の素材だよ?」


「神?! どんなツテですか?!」


 にぎやかな娘だよ。小さくていつも活発。ドワーフの女の子だけどスマートだね。ドワーフも体型は人によるらしい。身長は133センチ。こっちは普通のブーツだよ。


 最後がラッドりん。発音がおかしいと言われるけど間違ってないよね。典型的なプライドの高いエルフの母親に育てられたせいで自信がないのに偉そうにしようとして、最後は謝っちゃう。お父さんは都会に溶け込んでて人を見下したりしない努力家で立派な人らしい。奥さんのお尻に敷かれてるんだね。


 ラッドりん自身はいい子なんだけどね。金髪にエメラルドの瞳だよ。普通のエルフのカラーらしいね。ちなみに赤い髪のエルフとか青い髪のエルフもまれにいるらしい。銀髪に青い瞳は王族なので注意が必要だね。まあ森から出てこないらしいけど。


「こここここ、この国の王に挨拶をしておかねばばばばばば」


「怖いなら留守番する?」


「行くぅ! 見捨てないでぇ!!」


 見捨てないけどね。偉そうにするの無理ならやめたらいいのになぁ。親に怒られるらしい。本人は結構がんばり屋だったりするけどね。パーティーが追い詰められた時に前に立ったりするし。魂は綺麗なんだ。親とも戦って欲しいね。


「ラッド、武器屋見に行こうぜ!」


「あ、うん! ま、まつがよい!」


「アクセサリー探す?」


「良いですねえ! 行きましょう! マユリ様もどうですか?」


「うーん、どっちも興味ないかなぁ。あ、まずは撃ちに行ってみない?」


 ちょっと予知を働かせてみたらみんな気に入る商品が無かったみたい。悪いかなぁ。うちの領地レアアイテムだらけだから楽しめると思うんだ。


「ま、また発音がおかしかったよぉ?」


「家? 撃ち? どういうことだ?」


「はっ、これはお金の匂い!」


「魔道具アクセサリーの匂いもします!」


「なにその二人の嗅覚?! まあいいや、テレポート」


 王都巡りは明日でいいや。あ、ちなみにみんな合格してたよ。


 それから私の領地(仮)を案内したよ。みんな果物もりもりのデザートを食べてから散策してもらう。


「果物より肉がいいなぁ」


「エンシェントドレイクとか海産物とかならあるけど、それは夜にしよう。あ、ここで泊まるといいよ。部屋はいくらでも増えるから」


「エンシェントドレイク?! 食うの?!」


「部屋が増えるってなに?!」


「こんなに色とりどりのフルーツはお母様の実家の森にもないよぉ」


「何色にでもできるからね」


「着色しちゃうの?!」


「ふむ、輸送できれば儲かりそうだねぇ」


「うかつに売れないんだよねぇ、若返ったり力や魔力が増えたり神気を纏えたりするから」


「王族にも売れんわ!! もう少し控えなさい!!」


「こ、これもなにか効果が……」


「……うん」


「怖いですぅ! 無表情で口だけでほほえまないで!!」


 まあちょっと全ステータス100パーセントアップするフルーツポンチだよ。神気で即死もガードする。一回しか使えないから大丈夫! みんな毒を食べるみたいな顔になったけど味は美味しいから!


 食べだしたら完食までスプーンは止まらなかったよ。よかった。普通のステータスだと村の子供たちの気で倒れかねないからね。まずは映像から見せようかな。空中に映像を映す。向こうが透けて見えたりはしないよ。神のスキルだしね。テレビとかモニターみたいだよ。子供たちの狩りを見せよう。


「ここのカラフルダンジョンではみんなこういう銃とかを使って特殊なダンジョンで戦ってるんだ。最近は対人戦が熱いんだよ! ルールがいくつもあるんだけどそのうち教えるね!」


 ん? またみんなが凍りついてるぞ? そういえばダグラスさんたちやブルーフレアも最初は固まってたなぁ。


「動きが見えない」


「お金に変えれない」


「うつくしい」


「おうちかえる」


 みんなが壊れたよお! てへ?


 なんかハツネお姉ちゃんから突っ込みが入る。たぶん現代日本人でも同じ現象が起こるから段階を踏みなさい、と言われた。無理かな~。私めんどうなのキライ!


 そうメールを返したら「即身成仏だけは防いでナビさん!」とかハツネお姉ちゃんの声が響いたよ。神気使いすぎだよお姉ちゃん!


 お姉ちゃんは私と同格にしてもらってるからね、神気バンバン使えるよ。フォシノーさまが最近メールくれるんだぁ。「グッジョブ」くらいの短いメールだけだけどね! 私ではどうにもならないこともあるんだよ? その時はお願いメール出す。お姉ちゃんの権限を引き上げるとかしかお願いしてないけどね。審査に受かったのはハツネお姉ちゃんの実力だよ。「孫が迷惑かける」ってメールだったらしい。お婆ちゃん?!


 それからも四人と王都巡りもしたけど、やっぱり王様には会っておかないとね。一人で門を守る衛兵さんのところに行く。数人見えてるね。


『失礼しまーす』


「ん? あ、ああ……。えっ?」


 神言でごり押しで入るよ。見た目が貴族だから判別もできないしね。衛兵さんが罪には問われないようにしておこう。


 貴族の人がこちらを睨んでるよ。魂黒いね


『悔い改めてね』


「はっ、がふっ!」


 あれ? 倒れたよ? どうも自分の罪が重すぎて倒れてしまったみたいだね。自業自得だしほっとこう。


 そのあともスタスタ王さまの執務室に向かうよ。うちのナビゲーターは優秀なんだ。


「こんちわー!」


「は? 貴様、なにや」


『黙れ』


「……!?」


 なんか騎士団長さんが言ってきたけど黙らせたよ。悪いことはしないからね。


「王さまこんにちはー。ソルクルス領の南の土地に直径二十キロの領地を開拓したんだ~。エンシェントドレイクもおとなしくしたからね? これお土産のドレイクの腕の肉10キロね。他にもオリハルコンとか必要なら用意するよ~」


「いや、きさ、……君は誰なのかね?」


「私? 私は主神フォシノーさまにこの世界に連れてこられた新しい女神、マユリだよ? この世界に遊びにきました~!」


「新しい、女神? いやいや、それでどうしてわざわざ領地などを?」


「あ、そうだ、追加の書類あげるね! 領地は一応許可とか取ってた方がもめないかなって? 戦争とかくしゃみしたら終わるけどめんどくさいし」


「こ、これは?! グロリア、カンブル!!」


「ど、どうしたんだい兄さん。その子誰?」


「女神様らしい、マユリ様とおっしゃる。この間の書類もこの方にもたらされたようだ」


「えっ、本物? うちの兵士なにしてんの?」


「あ、私の前で武力とか意味ないからね~後ろの騎士団長さんも抜けないよ?それ」


「うぐっ、ぐぬ~!」


 後ろの人は騎士団長のミライア=シールさんという人らしい。まあ私相手だと門番もできないけどね。剣が抜けなくて困ってるけど抜いて私を斬ったらオートで神罰下るからなぁ。まともそうな人なのに可哀想だよね。


『座っていいよ』


「な、なに……ふぅ」


 一瞬神気に歯向かったね。やるなぁ。さすがに騎士団長。


「ほ、ほんものの神……」


「うげ、うちの重鎮の犯罪の証拠? どれだけあるの?! 帝国と内通してるのとかいるし!!」


「こ、こちらの者が王弟のグロリア公爵、そちらが宰相のカンブル公爵だ。よろしく頼む」


 王さま顔が青いけど切り替え早いねぇ。もう私が女神だと認めたらしい。まあ前の書類は直接寝室に置いといたからねぇ。王家の人以外は誰も入れないはずのエリアの一番奥の。騎士団長さんはソファで私が出した紅茶でくつろぎ始めたよ? あれ? そんな操作したっけ?


「王さまも紅茶飲もうよ~。領地がどんなとこか見せるから」


「う、うむ」


「わ、わたくしも」


「俺も見ていいの? あれ? マユリって今年の首席合格者?」


「よく知ってるね~。てきとうにやりすぎたんだ。実技とか百点満点なのに二百点にされてたし森のテストも魔物を全てコントロールして死者を出さなかったから百五十点だって。ペーパーは普通に百十点だけど十点は歴史が詳細すぎたからとかで増えてた。当時のことをそのまま書くと学者さん混乱するし点数付かないかなって手加減したのに。ふぅ……。入学式に首席でみんなの前でしゃべるのだるいよねぇ」


「お、おう。間違いないな。うちの娘が三席だったんだ。仲良くしてやって欲しい」


 王弟の娘ってことは公爵令嬢だね。仲良くするのは予定通りだよ。しかしさすが国の重鎮たちだね、事態を把握するのが早いよ。


「全員の疲れを取ってちょっと若返らせておくね」


「ついでみたいに神の技使うねぇ。おお、ほんとだ。楽になった」


「う、うむ」


「あ、それでね、爵位とか本当はいらないけどあった方がいいでしょ? なんでもいいけど伯爵以上はいらないよ?」


「う、うーむ。では男爵で。領地の名前はどうするかね」


「じゃあミサキ領でお願い!」


「ミサキ男爵だな。まあ爵位など意味がなさそうだが……」


「そうだね~。そのうち領地ごと空に浮かべようとか思ってるしね~」


「スケールちがうなぁ。さすが女神。兄さん神聖王国とか対応しとかないと駄目かもね?」


「問題があったら私が出向くからね~。疲れるよグロリアさん」


「だな。国内の貴族はどうする?」


「私が『お話』してもいいよ」


「こ、こええ。それはうちでやるわ。兄さん頑張って」


「う、うむ」


 この王さまは奥さん二人にお尻に敷かれてるけど悪い王さまではないみたいだね。まあなにもしなくても国はしばらく栄えるから心配しなくていいよ。


「あ、これうちのお土産の果物だよ。種を植えるとどんな荒れ地でも一年中花が咲いたり実がなったりするからね。周りの土質も改善するから開拓したいところに植えるといいよ」


「こ、これは結構なものを……」


「まあ百年くらいしたら枯れると思っててね。それまでは豊かに暮らせるから改革を進めるといいよ」


「ううむ、王よ、ここはなにか証を捧げてもよろしいかと。どこかの貴族や兵が不敬を働きかねませんし、そうすると神罰もあるやも……」


「うむ、王家の証の短剣だ。グロリア、頼む」


「すぐ持ってくる!」


 王弟さん脚が速いなぁ。娘さんが私と同じ年なのに若々しいよ。


「正式な書類などは急いで作らせろ、それからこの種も試しておけ」


「土地は世話をし続けていたら神気が枯れたりしないからずっと豊作になるからね~」


「……これけっこう不味いものでは?」


「効力は控えめにしてあるんだけどな~。うちの周りとか楽園みたいになっちゃったし」


「女神が住まうなら楽園でしょうな」


「ちょっと地道な農業もしてみたかったかなぁ」


 いちいち神の力が働いちゃうのね。土地とか喜んでるから控えるのも可哀想かなって。まあこの種は控えてもらうけど。


 そのあとも王家の後ろ楯を示す短剣とかもらって、また王さまの仕事が落ち着いたら追加書類を持ってくることにした。ちょっと貴族に悪い人多かったからね。一度に貴族がいなくなると公務員がいなくなるのとおんなじだから少しずつ書類を出してるよ。


 私がいなくなってからしばらく四人で困惑していたけどひとしきり話し合ったあとはみんな笑顔になってたよ。騎士団長さんがちょっと心配だよ。確かに敵なわけじゃないんだけどさ。いいけど。逆らえないと懐いちゃう犬みたいだね?




マユリ「まっすぐ行く以外にどこに道があるというのか!」


ハツネ「よっ、おとこまえ!」


イリア「とても可愛いガールです。マスターとは違います。マスター」


ハツネ「ヤングだよ?!」




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