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明日へ  作者: yukko
22/57

待ち合せ

待ち合わせ場所で待ってくれている拓海君の姿を見た時、胸が少し痛くなった。

今日の話を聞く拓海君が心配だった。


「ごめんね。待たせてしまって……。」

「おう、お疲れ!」

「お腹空いたでしょ。先ずは腹ごしらえから、ね。」

「うん。腹減ったからなぁ~。」

「ほんとにゴメンね。」

「いいよ。それよりも腹が減っては……だ。」

「ねぇ、何食べたい?」

「居酒屋へ行こうぜ。飲みたい!し、食べたい!」

⦅……飲みたい……気付いて……拓海君は美里みたく鈍感じゃないものね。⦆

「OK! じゃあ、行こう。」


店に入って案内された席に座り、直ぐに私は拓海君に翔太君への結婚祝いを渡した。


「美里と相談してね。

 お金が一番だってことになったのよ。」

「そうだな。一番だ。」

「少ないけど、『お幸せに!』って言葉も伝えて欲しいの。」

「おう! 伝えるよ。

 ……それにしても、好きだな。揚げ出し豆腐!」

「うん。大好き ♡ 」

「まぁ、旨いよな。」

「うん。美味しいよぉ~。」

「……美里……のこと、話に来たんじゃないのか?」

「……うん。」

「どうしてる?」

「元気だよ。」

「彼とは上手くいってるのか?」

「うん。……順調、順調過ぎるくらい順調。」

「過ぎるはないだろ。」

「過ぎるのよ。

 …………あのね…………美里……結婚するの。」

「………そっか………結婚………そっか………。」

「まだ、正式には何も決まって無いんだけどね。

 式の日取りとか……決まって無いんだけどね。

 両家の顔合わせは決まったの。」

「……………………どんな奴? 知ってたら教えて。」

「…あのね、2歳年下の同じ会社の子でね。」

「子って……。」

「あぁ……年下だから、つい、ね。」

「ついって……。」

「……その……いいじゃん。別に!

 第一ライバルなのに、拓海君って…もぉ……。」

「残念ながらライバルにもなれて無いよ。」

「そ…でしたね。」

「でっ?」

「最初は年下君の片想いだったんだ。」

「年下君って……。」

「あ………美里と居る時に『年下君』って呼んでるから…。

 名前はね。」

「いいよ! 年下君で! 名前……今は知りたくない、かな…。」

「分かった。

 じゃあ、年下君でっ。」

「うん。それで頼む。」


私は美里と年下君のことを…………年下君の恋の話をした。

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