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季節のかたち
草の香りは
みらいへの源だった
ひろばで寝転んで
ひとり眺めた青空は
夢への伏線だった
神様のような
形而上的なそんざいを
信じたこともあった
――季節はすがたかたちをかえ
――神様のように
――生命のいぶきを吹きかけたり
――またかんたんにころしたりする
ふとしたとき
春のふとしたときに
草の香りをおもいだすことがあって
すべては
ぼんやりとした記憶につながっていく
あのころよりも
季節はずっと奇妙なかたちになって
まがまがしく
けれど誇らしいようなものに
開花のような変身をとげた
それは神様のようではなく
ずっと身近な
自己による修正であった
青空の奥行きと
夢とみらいの大いなる飛翔




