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色彩
清廉な恋の魔法が
鮮やかであれば好きだよ
遠いところの生活とはなやかないのちのゆくえ
いきとしいけるものはみな色彩であり
そこに恋があるといういのちのゆくえ
散りそうな桜とか春らしい温度とか
すべて吸い込むほど深いまちで
きみはみな色彩
あざやかでさわやかないのちという色彩だ
都会のすみの
たぶんずっと浅いところで
春は平等に降りそそいでいる!
このパレットが!
わたしたちを混沌にして恋であろうとする
それが不思議であるからなおよいのだ
運命という言葉でかたづけられるようにして
不思議であることに意味があるよ
まだ都会は塗り固められちゃいなくて
柔軟なからだを震わせれば愛を見つめようとしている
まちは深い
いまだなお深いよ
わたしたちをわたしたちたらしめるりゆうを
その深度になぞらえて
また愛そうとするよ




