第2話 異世界の事情
前回よりも長くなりました。まだ慣れない部分もありますが楽しんでいただければ幸いです
「まずは何故お主を呼んだかじゃな。」
- はい。そこが一番気になっているところです。 -
「それはじゃな。まぁ簡潔に言うとお主が適格者だったのじゃよ。」
― 適格者?異世界に行くことがですか?なんの変哲もない普通すぎる俺がですか? -
「それ・・『そうなんだ!お前が適格者…いやお前しかいないぐらいなんだ』・・じゃよ。」
レラズさんがセウザさんの話におもいっきりかぶせてきた。あっセウザさんがしょぼくれた。
それをみかげたテイナさんがため息をつき、
「まず何故あなたが適格者に選ばれたのか。それが聞きたいのよね。」
龍はやっとかという顔になり、首を縦に振った。
「あなた多分自分じゃ分かっていないと思うけど尋常じゃないほど魂が強く大きいのよ。」
― ん?魂が強くて大きい?それってどんぐらいなんですか?強くて大きいっていったってせいぜい常人の2倍くらいですよね。 -
レラズとしょぼくれから立ち直ったセウザがこっちにやってきて、
「まぁざっとみて、神の5倍くらいかの。しかも魂を分離させた状態でじゃ。」
― かっかか神の…ごっごご5倍!?あれ?ちょっと待て。魂を分離させたぁ!? -
「そうだ。急にお前がいなくなったんじゃ、お前の家族とかが困るだろ?」
「それで魂を分離させて、体を再構築して、分離した方の魂をいれたってわけね。だから本質的に言えば、竜木 龍君は二人いるってことよ。」
「ここに来るときにそういった対処をしたのじゃ。痛みなどはないはずじゃ。」
― へー。じゃあ地球の俺は普通に生活するってことですね。えっ?でもここに来るときになんか力が抜けるような感覚があったんですけど…。 -
そう言うと3人は驚愕の顔をした。そして少し龍から離れ、小声で話し始めた。
(…おい。テイナ。ここに来るときは龍になにも感じさせないようにさせたんじゃないのかよ。…)
(…させたわよ!ちゃんと確認もしたし。普通の魂じゃ何も感じないわよ。・・・あっ。…)
(…さすが魂が神の5倍の力を持った男じゃな。…)
― おーい!何をはなしてるんですかー! -
3人はすぐにこちらに来た。3人とも少し冷や汗をかいている。
「いっいやー。少しこちらに手違いがあっあってだな・・・。」
「そっそうなのよ。別に龍君にはなにも関係なっないのよ。」
セウザは何故かキラキラした目で龍を見つめていた。そんな3人をジト目で見て
― まぁいいですけど。で、異世界に行き俺は何をすればいいんですか? -
「まず、お主は一度夢をみたじゃろ。そこから説明せないかんな。」
「あの夢はだな、地球じゃなにも力の持っていないお前に力を与えるいわば儀式だ!」
「あなたには、ここにいる3人の力を与えたわ。たしか・・夢の中だと珠のようなかんじだったでしょ。
私は黒い珠だったかしら。」
「俺は白い珠だ!」
「わしは虹の珠じゃったかの。その珠の名は『神の紋章』じゃ。夢の中ではお主にその力を浸透させるためにやったのじゃ。心地よかったじゃろ?」
― 心地よかった?いやいやめっちゃ痛かったですよ!!浸透していく?いやいや体にめり込んでいきましたよ!!本当に死ぬかと思いましたよ! -
3人はまたもや驚愕の顔をした。しかも汗をダラダラとかいている。そしてまた、少し龍から離れ、小声で話し始めた。
(…おいおい。もしかして龍って適格者じゃないのか。…)
(…そんなはずはないわ。普通の魂だったら力が受けきれず消滅するもの。…)
(…そうだよな。じゃあなんでだ?…)
(…おそらくだけど、自身の魂の力が大きすぎて他の魂の力に過敏に反応したのよ。…)
(…さすが魂が神の5倍の力を持った男じゃな。…)
((…さっきからそれしか言ってないじゃない・か。…))
― またですかー!さっきから何を話してるんですか? -
3人が戻ってきた。何故か誇らしげにしている。
「さすが俺らが選んだ男だな!!」
「えぇ。想像してた以上に魂が強いのね」
またもやセウザはキラキラした目で龍を見つめていた。
― はぁ何故誇らしげなのか知らないですけど、わかりましたよ。俺が何故適格者なのかも、そしてあの夢についてもね。
それでその力を使って俺は何をすればいいんですか? -
「それはじゃな、邪神を倒してほしいのじゃ!」
― 邪神? -
「うむ。まずはじゃな・・・・
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セウザたちは龍に詳しく説明をした。それを要約するとこうだ。
まず龍が行く世界の名は『ガリュール・メイニー』そこには様々な種族がいるらしい。
その世界にはレベルやステータス、スキルという概念がある。
種族にはそれぞれ頂点の者がいる。ひとつ、ガリュールには悪魔族という種族がいる。
その頂点が邪神であり、唯一の現存神らしい。封印中ではあるが・・。
500年前、邪神は突如現れて、悪魔族の全ステータスを上げ、様々な種族の国に進行してきたらしい。
神は世界に関与できないため、そこでセウザたちはそれを食い止めるべく『神の紋章』の適格者を探した。
運よく見つけたはいいが一人一つ、しかも『武神の紋章』と『魔神の紋章』この二つの適格者しかいなかった。その2人にその力を与え、邪神を倒すように言った。2人は快く受け入れてくれたらしい。
だが、邪神を倒すことは叶わなかった。しかし、戦いで衰退した邪神を封印することはできた。
その封印があと20年ほどでとけてしまう。そのことを感ずいたセウザたちは、『神の紋章』の適格者をさがした。だが、ガリュールにはいなかった。これから先、適格者になりうる魂の強さを持った者が生まれることがないことがわかった。そのことを様々な星の神に話したらしい。
すると地球の神が『それなら私らの星にその力に適合する可能性を秘めた者がいるぞ。』といった。
地球の神は龍が生まれたときに驚いたらしい。地球の神は『龍殿を連れて行っても構わないが、その家族等には、しっかりとした対処をしてやってくれよ。』と快く応えてくれたらしい。
それでセウザたちは龍を一度見に来たらしい。やはりといったばかりだろうかセウザたちはものすごく驚いたらしい。そこで龍の魂が本当に適合するのか調べたらしい。またもやびっくり仰天、全ての『神の紋章』に適合しており、しかも全ての力を与えたとしてもまだ魂に余裕があった。
そうして、龍をここに呼び出す準備をし、今に至ると・・・。
その話を聞いて、一番初めに持った龍の感想はというと・・・
― 地球にもやっぱり神様いたんだ。てか地球の神様かっけぇ! -
少し焦点がずれていたため、セウザたち3人はずっこけた。
― あのさぁ。地球の神様ってどんな人なんですか。あと名前は? -
「おいおい。そこだけかよ。気になったのは。」
「まぁよい。地球の神は2人おってじゃな、名前は男神の方は『ナギ』女神の方は『ミナ』じゃ。」
「2人とも夫婦でね。とてもいい方々よ。」
― へー。『ナギ様』と『ミナ様』か。日本神話の伊邪那岐と伊邪那美に似てるなぁ。 -
「おほん!それで邪神を倒すのは引き受けてくれるのか?」
レラズはわざとらしく咳払いをしてりゅうにたずねた。
― ははは!良いに決まってるじゃないですか! -
「本当か!」
― 地球の神様のお願いですもん! -
「わしらがお願いしたんじゃが・・。」
― 冗談ですよ。あの夢を見てから楽しいことがありそうだと思ってましたから -
「それではよろしく頼むわ」
― あっ。そういえばレベルやステータスがあるって言ってましたけどここでも見れますか? -
「うむ。見れるぞ。『神の紋章』によってものすごく強くなっているはずじゃ。」
「『ステータスオープン』といえばでるわよ。」
― ステータスオープン! -
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