第1話 不思議な夢と紋章
頑張って書きました。
俺の名前は竜木 龍。普通の高校二年生だった。何故「だった」のか。それは今から話すことでわかるだろう。今、俺はあたり一面真っ白な空間にいる。目の前には3人の人がいる。いや、人なのかもわからない。
あぁ俺は今とてつもなく混乱している。どうしてこんなことになったのか俺が聞きたいくらいだ。
ひとつ少し整理してみようと思う。
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「はぁ~。やっと課題が終わったー!」
そう言って俺は立ち上がり伸びをした。いつもより多く出された週末課題に追われていたんだ。
終わった課題を直ぐに鞄にいれた。やったのに忘れてたら、元も子もないからな。
月曜日の授業の準備も入れ、部屋を出ようとすると
「りゅうー。ごはんできたよー!」
下から母さんの声がした。なんていいタイミングなんだ!ちょうど課題が終わり腹が減っていた。
下へ降りてごはんを食べた。ちなみに家族構成は父・母・俺・猫だ。
そのあと風呂に入り、すぐに寝た。
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「ふあ~。もう朝か~。ん?」
そこはあたり一面真っ白な世界だった。
「まだ夢の中なのか?いやでも妙に感覚がはっきりしてんな。」
といいつつ、頬をつねってみる。
「ん~?痛くねぇな。やっぱり夢なのかな。」
あたりを見回してみる。やはり何もない白い世界だ。座り込んでみた。すると、
3つの珠が浮かんできた。右から順に白・虹・黒の色だ。大きさは白と黒の珠が、野球のボール程の大きさで、虹の珠は、それの一回り大きいソフトボールくらいだ。
「なんだ。この珠は?綺麗だな。」
そして、白い珠を触れてみようとする。触れた瞬間、3つの珠が、動き出し白い珠は右手に、黒い珠は左手に、虹の珠は胸へとめり込もうとしていた。
「えっ!?ちょっと待て!っつ!なんで痛いだ!夢じゃなかったのかよ!」
取ろうとしても全く取れない。どんどん珠はめり込んでいく。めり込んでいくごとに激痛が走る。
「いってー!やばいって!やばい!死ぬ死ぬ死ぬ!」
完全に珠が体の中に入り込んでしまった。龍はあまりの痛さにうずくまっていた。
そしたら、珠が入っていった各場所が光り始め、不思議な紋章が浮かび上がった。その時にはもう体の痛みはなくなっていた。
「ふ~。死ぬかと思った。なんだ~この文字。両手と胸にあるな。」
そして立ち上がると、蒼い光に包まれた。
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そこはもういつもの部屋で龍は寝ていた。時計は7時を指しており、やさしい朝日が入り込んでいた。
「知っている天井だ。」
龍は立ち上がり、そして自分の体を見てみた。両手にも胸にも紋章はなかった。
「あれ?文字がない。やっぱり夢だったんか?」
「まぁいいか。たまには痛みがある夢もみるだろ。もしあれが夢じゃないとしてもこれからなんか楽しいことがありそうだ。」
龍はそんな楽観的な考えをした。
そうして、龍は朝食を食べ、鞄を持ち、玄関にむかった。
「じゃー。いってきます!」
「いってらっしゃーい!」
母が答えてくれて、ドアを開ける。その瞬間蒼い光に包まれた。そして体の力が持ってかれるような感覚がした。
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そして冒頭に戻ると、うん。やっぱりあの夢か。あれが原因だろう。夢とほぼ同じ…いや全く同じ場所だと思う。
唯一違うところといえば3人の人がいるくらいか。この人たちもさっきからだんまりだし・・。
なんか説明してくんないかな。
「そうじゃよ。」
一人の白髪の老人がしゃべった。
― うおっ!?急にしゃべんないでくれよ。ん?あれ声がでてない。 -
「それはここが神界だからな。」
もう一人の金髪金眼細マッチョイケメンがいった。
- えっ?神界!?もしかして俺死んだのか。まじで!?いやもしかして俺神様になった!? -
「とりあえず落ち着きなさい。キャラがぶれてるわよ。」
最後の一人の黒髪赤眼お姉さんが的確なツッコミをいれた。
― あっ。すいません。落ち着きました。あのー。説明してもらって大丈夫ですか? -
「うむ。まずお主をここに呼んだのは剣と魔法の異世界に行ってもらうためじゃ。そしてわしはその世界の創造神のセウザじゃ。」
「そして俺が、その世界の武神をやってるレラズだ。」
「最後に私がその世界の魔法の神、いわゆる魔神ね。名前はテイナ。よろしくね」
上から老人・イケメン・お姉さんだ。
― えっえっ!?ちょっと待って。異世界!?俺がか?あの夢のせいでえ!? -
「だからさっきいったじゃろ。『そうじゃよ』って。」
「今から説明してやるから。」
「だから静かにしててね。」
― あっ。はい。 -
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