↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
7/12

黒根古島奇譚 DAY6

世界的な地磁気異常がなんで起きているのかは未だに謎。大国首脳は相変わらず自分の保身ばかり。主人公は島の住人に宇宙人がこの島の地下にいることを報告し、核戦争の危機を自分たちが防ぐというとんでもないことを実行することになる。

DAY6


日本国都内某所・地磁気異常緊急対策室


「気象庁はなんて言っているのかな?」「はい、課長、だいたいの地震確率はおおよそあまり高くなりそうもないようです。なぜかと聞きましたところ、あらかたの海底に設置している地滑り計の変化がないそうです。加えて、だいたいの地中マントルの地磁気異常なら簡単に消えたりしないのですが、今観測されているのは極めて不規則であるというより、地表に近いところの磁気異常ではないかとのおおまかな推測が報告されていると、言われておるのであります。残念ならが、ほとんどの海底の地滑り計では地磁気を同時に観測できませんが、海底二千メートルの軍事用の磁気感知能力の高い潜水艦監視のネットワークでも、地震危険周辺海底の地磁気異常はほぼほぼ観測されていないのであります。」


「地表近くの磁気異常ということは、可能性としては潜水艦とか色々が考えられるが、潜水艦レベルの鉄の塊ではこんな高い数値は出ないってことはおおよそ何が原因だかは分からないってことで良いですか?つまり、地震の心配はないのか?」「それは総合的には断言できませんが、漠然と東シナ海で地震の恐れがないとまではほとんど断言できないのでおおよその心配がないとは言い切れません。のでありますので、さて、どう申し上げて良いのか。」と係長は手のひらが擦れて切れるくらい擦り合わせる。


「じゃあ、怪しかった三つの島の磁気異常の場所を早く急いで特定しなさい。三つなら三つという結論でも良いんだよ。地表に近ければマントルの爆発はおおよそ無いと言えるのではないかと思うだろうね。あれだけ衛星も艦船、航空機を動員して絞り切れないというはどうなっているんだよ。内閣府からは、早急に鋭意検討しろと言われているからな。別の情報では、誠に遺憾ながらだ、この異常が新種の兵器という噂もあるし。そうだと、戦争の火種になるという話もあるような大きな問題になるのだよとも。総理からは可及的速やかに検討結果を出せと言われている。いいから早くしないと怒られるぞ!地殻破壊兵器という噂は、本庁で確かめてくるが、お前さんの役割は、シャビーな頭を使って、その場所を特定して報告するってことだ。」と、課長が珍しく声を荒げていた。



C国・首都・首席執務室


「A国関税勝負、根性比較。花札大統領賭博大好物。A国大統領心魂最悪。我国内経済悪化、我国民激怒。吾危険。国民関心方向変更他話題。経済戦争危険。国民関心、逸脱方向戦争検討、必須。」と宙金瓶首席が表情も変えずに呟く。その呟きを聞き漏らさないと幹部は聞き耳を立てている。その時、首相から報告があった。「経済対策、戦争内容検討必須。了解。他重大事有、磁気異常、砂漠地方及辺境地区、磁気異常頻発。露国諜報極秘情報、新奇A国地震兵器可能性。地震噴火活動活発化、相手国殲滅意図作戦可能性大。AI分析検討中。」と首相が言うが、地磁気異常には関心がない様子。「磁気兵器情報関心零。吾、関心関税競争。吾絶対王者、花札関税引上歓迎。報復関税攻撃終了無。天井無勝負大歓迎。花札完全敗退退却。笑笑笑笑。」と、首席にとっては花札大統領との関税ギャンブル勝負の方にしか頭がない様子。こちらのお偉方もえらく熱くなってきたようだ。



金ピカの部屋:金城さん戻る


俺と親父との話し合いは日付が変わるまで続いた。ちょうど終わったころ、俺になりすました金城さんが宇宙船に帰ってきた。「遅かったですね。上はどうでしたか?なんか揉めたようですね。みんな落ち着いていますかね。」ともっと早く返ってくると思っていた俺が問いかけると金城さんは、なぜかにやけた顔(といっても俺の顔だが)でバイオクローン3D細胞プリンターの設定をいじっている。「いや、みなさん島主がもどったということで、昨晩は遅くまで色々話していましたがね、今はもう日常の作業に戻って普通通り仕事をしてます。」と喋っている間に、俺から金城さんに戻り、そして尻尾も伸ばして親父と同じようなネコ顔になった。金城さんの体毛は、親父が灰色なのに茶トラという色だと初めて気がついた。


「金城さん、ヒトミはどうしていました?明日帰るとか言っていました?」と聞くと「さあ、そんなことは言っていませんでしたよ。とにかく、ご機嫌でしたよ。」と。ということは、予想通りしばらくはいる気になっているんだ。となれば独立作戦を手伝ってもらおうか。「親父、金城さん、俺は戻るぜ。みんなにこれからのことを話さなければ。それじゃ、あとで。ところで、どうやって連絡を取れば良いんだ?毎回、井戸に落ちるのはごめんだよ。」親父はガラ携を取り出して、形はガラ携だが心理共鳴ミューロン波通信電話だから、これで連絡を取れるという。そして、出口を指した。このエレベーターのようなものに乗ると真上の墓の中に出るという。言われた通りに上に上がると、そこは確かに墓の中だった。急に辛気臭い場所に出たもんだ。


さて、この途方もない話をあの連中にどう言えば信じてもらえるのか。自分から言いだした話だが、実は困っていた。金ピカの部屋からでて、いまや偽の墓と分かった扉を中から開けると外はまだ明けていなくて、暗い雨だった。南の海で台風が発生したという新聞記事を島に戻る船で読んだことを思いだした。少し寒気を感じる。風も強くなるだろうから、今日の午後の定期船は休航になる。明日は漁も牧場もお休みだから、明日の昼からみんなに話をしようと決め、我が家の引き戸を開けた。薄暗い部屋に入るとベッドにヒトミが寝ているのが見えた。夜中に酔っ払いの俺の面倒見たり、井戸に落ちたりしたから疲れているんだろう。可愛い寝息だ。そのまま寝かせて置くことにする。


ガラガラガラとガラ携のバイブがなりだした。親父からだ。「余計なことかもしれんがニャ。おミャーのやりたそうなことを”ハモニャン”に入れてみたんで、後で見に来いニャ。」「俺がやりたそうなことって?」「そんなこと聞かなくていいから、まあ、いいから見に来いニャ。」と言って一方的に携帯を切った。頭もまとまらないところだし、寝られそうもない。見に行くと言っても目と鼻の先。ここでウジウジしているより多少はマシだと思って、遠くに雷が光る中を墓に向かった。今日も長い一日になりそうだ。



UG国ヴィクトリア湖上チンパンジー島


アフリカ大陸の最大の淡水湖であるヴィクトリア湖に浮かぶ小島で、夕暮れにのんびりと釣りをしているマサイ族の影が二つ。「釣れないニャリ。パーチが釣れるといいんじゃがニャンボ。」と釣り糸上げるが、もちろん魚はかかっていない。「釣れてないニャーモー。スワヒリ語上手くなったニャンボ。さっきの連絡見たかニャチ。作戦では電磁波異常には細心の注意だとニャリ。」釣り針に餌を付けながら連れに聞く。「見たシカモーニャ。もう準備はできているニャンボ。あとは設置だけ、しかし、アフリカは広いニャーモー。はやく、帰りポーレニャ」と空を見上げた。



北極海・C国潜水艦掻氷元帥号


ベーリング海峡から公海域を慎重に進み北極海に入ったのはC国の最新鋭原子力潜水艦掻氷元帥号。ここはA国とR国がせめぎ合う軍事的に常に緊張している海域で、両国のセンサー網と潜水艦や哨戒機で自分たちをオホーツク海から捕捉しているのは百も承知である。そんな危険を冒してもあえて”掻氷元帥号”が北極海を目指すのには二つの大きな目的があった。一つはC国がまだ通過していない北極海航路の調査とプレゼンスを示すこと。もう一つはC国潜水艦としては初挑戦となる氷下航行・通信、そして最大の課題である氷突き破り浮上能力の証明である。北極海は氷で覆われており、緊急時やミサイル発射時には分厚い氷を割って浮上しなければならない。しかし、通常の潜水艦では氷の固さで損傷し、沈没するかもしれない極めて危険な任務となる。そのため、北極海を領海とするAR両国の潜水艦は氷突き破り浮上能力を1960年代までには獲得済みだが、氷のない地域の国の潜水艦では必要とされる能力ではない。しかし、海洋大国を目指すC国にとっては世界中の海域での活動が重要な戦略となる。そのためこの潜水艦”掻氷元帥号”は氷の厚さを測定できる上向きソナーと氷に耐えられる頑丈な船体の特別な潜水艦として新造されたのだ。さらに一隻でも核ICBMを五十発積んでいるC国海軍自慢の新型旗艦原潜なのである。加えて任務遂行を確実にするための新システムも試用している。「艦長、四隻追尾、変化皆無。」とソナー担当が艦長に伝えた。「AR潜水艦、吾追尾粘着、困惑続行。消滅願望。目標氷下、遠方未達。」と艦長。「氷割初体験。慎重実行。失敗厳罰。絶対成功。」と艦長は呟いて、ソナーのモニターを覗き込んだ。


その後方数百メートルには、北極海を庭としている何隻ものA国とR国の潜水艦が、このC国潜水艦の氷突き破り浮上を見届けるために仲良く追尾していた。



DAY7


黒根古島台風接近


朝だというのに空は黒い雲に覆われて、風雨も強くなってきた。今日の船は欠航になるのだろう。親父の撤退準備作業が一段落したことと撤退するかどうかの様子見ということで、ここもそうだが、世界の宇宙船の準備作業を休むという。そのためしばらくは電磁波異常もなくなると言っていた。そこで衛星電話で船会社に欠航の確認の連絡をとる。やはり、数日は無理とのことで島外の人間はこの島には当面立ち寄れないこととなる。


昼にお土産屋に皆集合ということにしているが、その前にヒトミに話すことにした。「これを読んでくれよ。」と朝、宇宙船に行って親父の”ハモニャン”と一緒に作った独立宣言書をヒトミに差し出した。「後で読むわ。それよりさー、昨日みたいにしない。ねーってば。」と俺の手をとってベッドへと引っ張る。昨日みたいにしようとは何を言っているのか。「昨日、俺とした?よな?」と聞くと「何言っているのよ。バカー。」と抱きついてきた。金城さんだ。宇宙船に戻ってきた金城さんがなんかおかしかったが。ヒトミは俺と思っていたから。それに金城さんの身体は俺とまったく同じになっていたはずだ。ヒトミを責めるわけにもいかない。時間は少々あることだし、俺は成り行きに任せることにした。ああ、頭がまた混乱してきた。



日本国都内某所・地磁気異常緊急対策室


「課長、大変です。あの〜、日本時間午前九時、グリニッジ時間午前零時、えーとニューヨーク時間午後八時、そんで北京時間では午前八時、ベトナムハノイ時間では午前七時、課長、もっと現地時間を言いましょうか?」と係長がスマホを見ながら部屋に入ってきた。ちょうど昼休みが終わったところで、課長はリラックス・ムード。


「お前は現地時間の報告に来たのか?俺だってまあまあ分かるぞ。じゃあ、エリトリアのアスマラの現地時間は何時でしょうか。」係官は課長のいきなりの攻撃に焦って、スマホで検索を始めた。「ほんとにお前さんは、なんでも遅いねぇ。君の動向は引き続き注視だな。アスマラは午前三時だよ。明日マラって朝立ちのことなのかな?ウハハ。」と自分で言った本当につまんないオヤジギャグで笑いながら、楊枝を口にくわえて椅子にふんぞり返った。「いや、そうじゃないです。今の現地時間当てクイズではなくて、課長、大変なのです。ほぼほぼの世界でおおまかに拡散していた磁気異常現象が、さきほど申し上げた時間に一斉に全世界から消えたようです。」とオヤジギャグにまったく反応しなかった係長が報告した。「なに〜。それを早く言わないか。我が国の南西諸島のやつも消えたのか?」「おっしゃるとおり、課長、ご明察であります。総合的にも俯瞰的にも横断的にも各省庁に確認したところでありますね、だいたいあらかた課長のおっしゃるとおりと言っております。」「消えたとすると地殻変動とかの心配が消えたということか?」課長は少し明るい顔になって係官に尋ねる。「はい、総合的に勘案しますと、もしかしたら大丈夫か、いやまだ安心はできないということかは先進事例を参考にしながら検討いたしますが、引き続き動向を注視・監視・調査・管理監督してまいります。」と係官も明るい顔で応対する。「よし、なんでも良い知らせはすぐに持って行くにかぎりますよ。今から官邸に行ってくるぞ。なんでも官邸団でーす。ウハハ。」


このさきのとんでもない出来事を知らない課長は、いさんで部屋を出ていった。



お土産屋での独立宣言


「昨日、井戸におちてみんなに心配かけたが、井戸の底でちょっと信じられないことがあったんだ。たぶん、これから話すだけでは信じてもらえないかもしれないけど、あとで本物を見せるからそれで判断してほしい。」と今、島にいる全島民とヒトミを前にして話しだした。俺は、みんなにショックを与えるから俺がシャトネビュロニアンであることだけは隠し、ツンパの失踪から始まった一連の親父たちとの出会い、親父つまりシャトネビュロニアンがなぜこの島にいるのか、井戸に落ちて溺れそうなところをシャトネビュロニアン救われたこと。そして、唐突だが地球を救うためのヒト属代表に俺が選ばれたことなど、この一週間に起きたことを順を追って話した。そして、実際に見せるのが早いと親父に連絡して、宇宙船に案内することとした。墓から地下にあるキンキラキンの宇宙船に案内して、ネコ属の代表である”タマ”氏と”トラ”氏(つまり親父と金城さん)にも会わせた。最初は、不審な顔をしていた連中も実際の金の塊の宇宙船や本物のネコ属宇宙人と話すと、高揚感にあふれる顔になって、お土産屋に戻った。特にオタク系のツンパは、自分の蛸壺騒動が嘘ではなかったこともあり、しばらく宇宙船に寝泊まりしたいとまで言い出した。


「宇宙人がこの島の下に住んでいるのはびっくりしただろう。そして、あまりに地球が危険だから自分たちの仲間の地球のネコ属をシャトネビュロニアン星に連れていくと言っていることも信じてもらえただろうか?つまり、一年以内に全面核戦争で地球人類が滅亡するからだ。ネコ属は宇宙に避難するから良いけど、俺達人類はどこかの地球人のバカが始める核戦争で全滅させられるなんてあまりに理不尽じゃないか?それで俺達が迷惑で済めばいいけど、死んじゃうんだよ。運良く生き残ったとしても、放射能の影響で早晩死ぬ運命だと。だから、それを止める方法として俺等でなんとかしたいと言ったんだ。でも、俺等がそれを止められるのかって言ったら、俺等だけではできない。シャトネビュロニアンが宇宙船で核兵器廃棄を迫るという方法もあると思うが、それは宇宙人の地球侵略と同じだと言われて断られた。あくまでも人類が自分たちの力で地球の平和を創るべきだと。そこで、選ばれた俺等が宇宙人の技術を借りて、なにができるのかを考えた。それが昔から酒の肴に、みんなと話していた黒猫人民共和国として独立だ。まずは日本に独立を承認してもらうことで他の国にも認めてもらう。核を持っている大国は無理なのは分かっているから、核兵器禁止条約に賛成している国々と共同で危機を人類みんなに発信していくことだと。今配ったのが、それをまとめたものだ。そこにはみんなが今まで知らなかったことが書いてある。実は、俺もよくわかってないかもしれないけど、本当に地球を救うため必要なことだから、やらせてほしい。ただ、この話についていけないと思う人は、遠慮なく質問もしてほしいし、反対なら反対と言ってくれ。ただし、残念だけどこの島からは退去してもらうことになるけど。黒猫人民共和国の独立、宇宙の友人、常温核融合炉、金とか猫命樹草とか、なんか夢物語を書いているようだが、これから説明するからじっくり聞いてくれ。」と世界のエネルギー事情を変える常温核融合炉と経済を変える金やレアメタルと”猫命樹草”を平和的武器に各国政府を説得する過程を説明した。まずは日本国で実際にこの平和的武器の効用を証明して、それをインターネットにのせて世界中の大衆を巻き込み平和へのアプローチをしようというものだ。そして、日本政府がそれをベースに世界に平和交渉するというものだ。みんなの意見を求めると、ツンパを筆頭にケツや牧場の連中も賛成。いつもの呑み会の独立話の時には、C国に攻められるから反対であったキンもソンも賛成するという。ただ、ヒトミはあまりに簡単に俺の草紙の秘密が分かったことと、さらに本物の宇宙人の話だったことで拍子抜けしたような顔でみんなの話を聞いているだけだった。


「日本政府には、さっきの書面を衛星電話経由のメールで送るつもりだけど、返事がすぐに来るかどうか怪しいな。まずは、信じるわけがないよな。俺だってそんなメールで、はいそうですか。独立承認しましょう、なんて言うわけないし。信じさせるには目玉の常温核融合炉を持っていって実際に分からせるしかない。代表団を送るしか方法はないだろうな。」と俺。「でも、そんなことしたら、取られてしまうよ。大事な融合炉、なくなるよ。」とソンが心配そうに言う。ケツも深刻な顔をして、「途中で盗まれる可能性もありです。だって、東京に行くにしても普通の飛行機で行くのでしょ。だいたい核融合炉持って、搭乗検査通れないでしょ。乗せてくれないですぜ。」と言うとみんな大笑いになった。ケツが続ける。「核融合炉を持って行くのは、無理ですが金だったらどうでしょうかね。とりあえず、金はどのくらいあるんでしょうかね?何トンは無理ですが、十キロくらいなら持っていけるでしょう。」ケツがすぐに電卓出して、計算する。「この間の新聞でみた相場通りなら、十キロならだいたい一億数千万円かぁ。日本政府を動かすには、ちょっとインパクトがないかぁ。」とがっかりしたように言う。しかし、信じさせないことにはなにも始まらない。誰か有力な知り合いはいないのか。とここで、ツンパが突飛もないことを言い出した。「宇宙船とコンタクトを島主ができて、信頼を得たと。なんのことはない、今の現実を証明すればいいんじゃないでしょうか?」「つまり、、、」と全員が声を揃えた。「つまり、もともとこの島周辺は電磁波の影響が強くて、怪しい島と思われているから、毎日のようにP3C対潜哨戒機が飛んでくるんですよ。そいつらに黄金の円盤を見せてあげるようにシャトネビュロニアンさんたちに頼みましょう。あとは”未知との遭遇”のシーンの再現ですよ。シャトネビュロニアンさんが宇宙船から降りてきて唯一の交渉人として島主を指名したと。哨戒機から連絡が行けば、絶対に調査船がこの島に派遣されますよ。そしたらこっちが行く手間もなく、すぐに高官を呼び出せます。時間の大幅な節約ですよ。」ツンパは、猫のように鼻をひくひくさせながら言った。


つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。