キノコの炊き込みご飯
「ぎぃ!わたくしムルムルは、炊き込みご飯を食べたい気分です!!」
「うんうん。何の具材がいいかなぁ?」
「そろそろ秋。キノコがいっそう美味しいはずです」
「分かったよ。探して来る」
ギフト君は森山に入り、普通のキノコを探します。
岩場の陰や、木の幹、地面に食べれるキノコがはえています。
「まいたけ~、しーめじ、し・いったけー♪オーケー」
さてさて、帰って来たギフト君はさっそくお料理を開始。
まず、お米を洗います。釜のメモリを均した米表面から一合上ほどまで入れる。
だしの素、料理酒、みりん、醤油を入れて軽く混ぜる。
キノコの石突きを取ってほぐし、釜に入れる。
炊飯器をセットして、炊飯スイッチを押す!!
―
――――・・・無事に炊飯ができたよ!!
炊飯器のフタを開けると、良い香りがいっぱい出てきました。
「うわー、しあわせ~♡」
「いいにおいがぷんぷんしますね!!」
「ムルムル、ぷんぷんは、多分くさい時に使う言葉だよ」
「あれ?そうなの?気をつけーる!!」
そこに、小さな人魚、ベニーレのカエデとヤナギが大声を出します。
「どうしたんでしょう?」
「どうしたの?」
喋れないカエデとヤナギは、一生懸命、口を示しています。
「もしかして、食べたいの?炊き込みご飯?」
カエデとヤナギは大きく何度もうなずきました。
「うーん・・・少しなら、いいかな?」
「きっとだいじょーうぶ」
テーブルの上に、ギフト君とムルムルの分のお茶碗に入ったキノコの炊き込みご飯があります。
ギフト君は小さな「おにぎり」を作って、カエデとヤナギに渡しました。
「はい。ごはん」
嬉しそうに水面から上半身を出しているベニーレたちは、おにぎりを食べました。
「美味しい?」
「《あー・・・がと》」
「なんだって?」
「《あー・・・が、っと》」
「ちょっと喋れるようになってきてるー!!ムルムルー!!」
「聞きましたよ、聞きました!!たしかーに!!ありがとうを言おうとした!!素晴らしいよ、カエデとヤナギ!!」
きゃっきゃと笑うベニーレたちをほめたあと、ギフト君とムルムルはお食事。
「そう言えばムルムル。おにぎりを小さくしたら、「こむすび」だと思う!!」
「素晴らしいですね。何かの決まりで分かる気がする!!」
「うんうん。いただこう?」
「オーケー。いっただきまーす」
「うん・・・あ、おいしーい」
「美味しいなぁー♡ありがとうです、ギフト♪」
「いいんだ、いいんだ」
こうしてギフト君とムルムルは、
秋を手前にして美味しい炊き込みご飯をいただきましたとさ。




