48 事情
誤字修正しました
「それで親父と俺は、おじいちゃんが召喚したってこと?」
「いや親父さんは血筋・血統の召喚だな、北海道に行く前にこのノートを預けに来た時に聞いたよ」
「そもそも何故工藤家だけ血の召喚を逃れてたのかな?」
「血が薄いんじゃないかの?他の三家は血を薄め無いようにお互い婚姻を繰り返したらしいが、工藤家は嫌がって外からの血を積極的に入れてたらしい」
「ああ、なるほどその話は聞いた事があります」
「それに荒下の宮司がそっちの剣豪を呼びたしていたからのぉ。来る必要性が無く召喚されなかったんじゃろ」
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朝から秦野の息子夫婦のお隣の工藤先生が来た。
「先生どうしたこんな朝から?」
「北海道に行く、万が一の為このノートを預かってくれ」
「ん?万が一は無いじゃろ?穏やかじゃないのぉ」
「あぁ、私はこっちの世界に来た工藤ですよ。こっちの工藤とも混ざってますが・・・私が来たっと言う事はわかりますよね?北海道に門を調べに行くんですよ」
「向こうの工藤先生は学者先生じゃないのかい!剣術の先生か!?」
「いえ、仕事は大学で考古学の教員をしてましたよ、剣は一子相伝の家芸ですね」
脇差を見せる。
確かに向こうの侍の持っている刀だった。
宮司はここの神社にある資料や、伝承で聞いている事を話した。
工藤はノートに色々書き込んでいった。
それを神社に預け、脇差を梱包し北海道で宿泊するホテルの住所を書き込みコンビニで発送した。
その日、工藤は神社に一泊し、2日後北海道に出かけて行った。
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「で俺はおじいちゃんが召喚?」
「というか、向こうで1番強い剣士を召喚したんじゃが・・・江の島の剣技を見て息子もこっちの世界に来てしまったのに気がついたよ。向こうの工藤家は終わってしまうんじゃ無いか?と何ともやり切れ無い思いになっての・・・」
(あぁ確かに・・・向こうの工藤家はじいちゃんで終わりだな)
「じゃあ、あの手はおじいちゃんの手?」
「手?知らんぞ?切れ目に手を入れて握って引くだけじゃが?」
(やはりよくわからない・・・まぁ、しょうがないか・・・)
「ところで親父さんのノートにも書いてあるが、強力なオリが増えたが向こうで何か?起きたのか?」
「戦争と自然災害ですかね?」
親父によるとこっちの世界の「オリ」の発生がここ110年で一気に増加したらしい。
(第一次世界大戦だな)
それによりこっちの世界の負荷が増えすぎ、このままだと第五の麒麟門は大きいので開くと、強力なオリが大量に溢れ出し非常にまずい事になるらしい。
とりあえずクローリーがこっちで研究中、四門流の3人が持ってきた日本刀にあの石の粉を使って刀身に細工したらしい。「兼廣」「藤原国勝」と無銘の刀の3本だ。
その刀をこっちの門の左右どちらかに突き立てて、門を半分殺して欲しい。
門を殺してしまうと向こうの世界がダメになり、同期しているこちらも多分ただでは済まないと考察する。
ただし第五の門麒麟門だけは真ん中に突き立てる。
(ようは水道の蛇口を少し閉めるイメージだな)
門に対して剣は二本足りないのだが、多分向こうの世界のウチにある[近江大掾藤原兼廣]と[山城国拝領 兼元]だろうと親父は推測している。
向こうの曽祖父の昔話で四門流に詳しいイギリス人が刀を見せて欲しいと訪ねてきて、ウチに何日か滞在したそうだ。
不思議な力があって家族の関節の痛みとか治療してくれたらしい。
その時その刀に何か処置をしたらしい。
特に「兼廣」はその後鞘から抜け無くなったそうだ。
曽祖父も了承済みとの事だ。
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親父のノートとこれらの件を報告する為に、護国省本部に戻った。




