46 ノート
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坂市総長に連絡を入れた。
急遽、静と荒下神社に向かう命令が出る。
小田原は牧野に行ってもらった。
ミラジーノで江の島に向かう。
荒下神社母屋側に車を停め母屋へと入る。
おじいちゃんと静が小田原おでんをつついている。
それに混ざり、おじいちゃんに尋ねる。
「親父の脇差の件で何か情報があるとか?」
「うん、それだがまず言っておく事がある、康義くんをこっちの世界に引っ張ったのはわしじゃ・・・」
「おじいちゃん!何言ってんの!」
「静ちょっと落ち着いてね。・・・で?どう言う事でしょう?」
「これは代々伝わるカルタだ」
桐の箱を開けるとそこにはタロウカードいわゆるタロットが入っていた。2枚はそのままで後は、2つに引き裂かれた残骸だ。パッと見ると大アルカナなので全部で22枚であろう。2枚そのままで20枚が切れている。
「これはクローリーのトートタロット?」
イギリスのオカルティスト、アレイスタークローリーが作ったタロットだ。
オカルト好きな大学の友達が俺に黄金の夜明け(ゴールデンドーン)と、トートタロットをイギリス土産で買って来てくれた。友人の好きな曲はブラックサバスのミスタークロウリーだった。オジーの声とランディローズのギターは好きだが・・・サバスの曲ならパラノイドの方が好きだ。大学時代の記憶がふっと蘇った。
おじいちゃんは目を開いてこっちを見る。静は切れたカードを手に首を傾げでる。
俺の前に2冊のノートが置かれる。
開くと几帳面な親父の字でびっしり書かれている。
茶色の防水カバーのノートを開くと俺宛の手紙になっていた。
◾️◾️◾️
親父は北海道で観光中船の事故に遭った時にこっちに来たそうだ。
で、俺のようにこっちのオリ歴史学者の?こっちの親父と同化したらしい。
全く仕組み?が良く分からない・・・
親父は色々整理してまとめてくれていた。
読み進める・・・