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40/102

40 立会い

「とても信じがたい・・・」

「・・・ですな」

「・・・・・」


俺の話しを聞き皆黙ってしまった。


「四門流とは?向こうのにはそんなに多くの流派?剣技?が存在しているのか?」


「は?いやこっちの太天位の塚原卜伝は鹿島新當流ですよね?上泉信綱は陰流、お弟子さん甥とも言われてますが疋田景兼は疋田流を立ち上げ、丸目長恵はタイ捨流を立ち上げ、胤舜は宝蔵院流を立ち上げました、お弟子さん3人優秀ですね」


全員黙り込む

静も杏も牧野も唖然としている。

清水天位と社天位は身を乗り出している。

(ヤバい!、何がおかしな事言ったか?)


草の総長が口をひらく。

「太天位についてはほぼ伝承が無いのですよ。その3人が上泉太天位の弟子というのは初めて聞く話しです。そもそも太天位の人は歴史にパッと現れていつの間に消えているのです」


衝撃の事実だ!!


「もしかすると、そっちから召喚されてまた戻っているのですか?」

「その可能性は大ですなぁ」

「向こうとこっちは何か関わっているのでしょうな」

お偉いさん達は色々と推測をし始める。


「ちょっと待ってください!」清水天位が立ち上がる。

「工藤さんはその太天位の流派の技は使えるんですか?」

「見たことはありますよ、多少なら使えるかと」


「総長方!立会いを申請します免許者を6人以上の徴収至急お願い致します」

「了承した!」


◾️◾️◾️


全員で食事をしてお茶を飲んでいると呼ばれた。

準備が整ったようだ。

武道館に移動する。


中に入ると12人全ての免許皆伝が居る。

プロテクター防具を装着する。

「まず牧野さんからお願い致します」

牧野が呼ばれカーボン系素材と発泡剤で出来た袋竹刀を取る。

まあ結果は7人には勝てた。相手の剣の通る筋・点を抑えながら相手の剣ごと吹き飛ばす斬撃だったが、身が軽い5人により初太刀を外されたところを追い立てられた。

(まぁ幕末に新撰組が使った手だな)


「次は工藤さんお願い致します」

「はい」

中段に剣を構える・・・


◾️◾️◾️


あっという間に免許皆伝者12人を床に這わせる。

つまらない、弱すぎるのだ。半分は刀すら使わない。

免許皆伝者12人はバケモノでも見るような目で見ている。

総長達は唖然としてる。


「次は牧野さん天位全員と手合わせお願い致します」

牧野の顔に緊張が走る。

静が竹刀を手に無表情で立っている。

牧野が裂帛の気合いをあげ斬り掛かる。

静は左前に鋭く踏み込みなから剣を振り駆け抜ける。静の剣は牧野の右肩を斬った。

(体の運用が上手く剣が伸びるな、身体のバネも凄まじい)


我が妻ではあるが凄まじい体のバネと使い方だ。

天性のモノに磨きをかけた洗練された動きで、起こりを捉えてもちょっと避けられないかもしれ無い。


次に杏がバルバードの長さの竹刀を持ち立っている、牧野は同じように斬り込むが間合いが違う、牧野の斬撃の間合いは広いがさすがにハルバードとでは勝てない。まず打ち留めないとダメだ。

案の定背中に一撃を喰らった。


その後の清水天位、社天位と立ち会ったが1本は取れなかった。

まぁあと数年稽古すれば、勝てるようになるだろう。

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