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エピソード35

「私たちは(意思)と(言動)の異常を

《迷いの愛し子》の強制力による支配

と言っているんだけど

強制力の支配に個人差があるのは

血脈の濃さが一番の理由だと結論づけた。」


『やはり···』


「《純アース人》には、強制力の支配が強いと言うことですか?」


「うん、その通り!

今までガイル帝国で保護した者にも

《純アース人》がいたんだけど···

とても強制力の支配に抗える状態じゃなかったみたい。」


「では···お父様とアイルは···」


「ねっ!凄いよね?!

私は正直、2人の精神力に感動してしまったよ···

あ、強い精神力を持っていれば

強制力の支配に抗える事もわかっているんだけど

《純アース人》でそれができた者は

私たちが知る者の中にはいなかったんだ。」


「精神力···ですか?」


「うん。本人の本当の(意思)を

私たちは精神力と言っているんだけど

強制力により支配された(意思)を

精神力の(意思)で抑え込むんだと思う。

アイルはパーティー会場で···

ほら?胸ぐらを掴まれたでしょ?

ふふふっ、あの時ね?わざとクロエ嬢の

耳元で囁いてアイルを挑発したんだけど···

まんまと激昂して、精神力で強制力の支配に勝ったんだ!」


『···あ!あれって···

アイルを試すためにわざとだったの?!?!

意識し過ぎてた···恥ずかしいっ!』


「そ、そういえば···

試す抗うなどと聞こえたのですが

それはその事だったのですか!?」


「そうそう!

試した結果、アイルは私の思っていた通り

強制力の支配に無抵抗でいる人間ではなかった。

でも、常時抗い続けることは不可能だから

強制力の支配に抗う方法を教えてあげたんだ♪」


「方法??」


「うん。

精神力が強い者にしか使えないんだけど···

《迷いの愛し子》の望みに、自分の望みを乗せるんだ。」


「???」


「例えば···

《迷いの愛し子》は、クロエ嬢に対して

公爵家とアース国からの追放を望んだんだ。

それも酷い状態での追放を···。

アイルと公爵は、クロエ嬢の安全を願って

その手が及ばない国外へ逃がしたかった。

そうしたいと思った気持ちは全然違うけど

結果は同じでしょ?

だからは2人は《迷いの愛し子》の望みに

逆らわず乗ることにしたんだ。

《迷いの愛し子》の望みから外れなければ

精神力で(言動)に多少の色は付けれるから。」


「あ···では、相続の事もそうなのですか?」


「それは、もう一つの方法も混ざっているんだ。

マーサさんの事も関係してくるんだけど···

乗せる方法以外にも抗う方法があってね?

他の約束事を守るという強い(意思)···

私たちの言い方で契約、があれば

強制力の支配に抗うことができるんだ。」


『マーサは私だけを主として

忠誠を誓うと契約したって言ってた···』


「アイルとお父様は何の契約を···?」


「それは、ガイル帝国の相続に関する法律。

母君がガイル人、それも皇族だったから

守る他ない国と国、国と人の契約だね。

クロエ嬢に心の負担となる遺品ではなく

使いやすいお金を渡したかった2人が

それに乗せる方法で換金した感じ!」


「ナオコ様は···

公爵家の財産が私に渡る事を望まれず

2人は、私が何不自由せず安全に

逃げられるようにと尽力してくれたのですね···」


「どちらの方法も、実行するのはとても難しく···

普通の精神力なら不可能な事なんだ。

特に《純アース人》はね。

だから、2人の精神力は本当に強くて···

その精神力は、クロエ嬢に対する愛情そのものなんだよ?」


『お父様···アイル···』


「ハーツ様···

あまり私を感動させないでください···

涙が出てしまいますよ?」


「ふふっ、ごめんごめん!

あ、手と口が止まっている···

ちゃんと食べなきゃ話は別の機会にするよ?」


「は、はい!ちゃんといただきます!」


『ハーツ様、話しながらいつの間に食べてたの?!』


ハーツの皿にはもう何もなく

逆にクロエの皿は

たった今、料理が運ばれたような状態···

クロエは早く食べる事も苦手だが

2つの事を同時進行するのも苦手なのだ···

ちいかわの無事がわかり

色々やる気が出ました!


《迷いの愛し子》について

ネタバレラッシュですが

表現が難しくて

ちゃんと伝えられてるか心配です!

伝わらなかったらごめんなさい!

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