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大人の姿に!

  ―1月1日 午前9時00分 天気晴れ 先ほどより寒くはない ―


「あー暇だぁ!! いつもならエメちゃんが部屋に入ってくるのに~」


 青龍は櫛で髪を整えながらそう呟く。


  (暇だし散歩しよ~)


 鼻歌を歌いながら部屋から出て色んな部屋を見て回った。


(この部屋気になるな……)


 青龍は慎重にドアを開けて中に入った。 そこには、 筋骨隆々の男が1人いた。


「なんだ? このガキンチョ」


(マズイぞ! なにか考えないと……)


 青龍は必死に考えた。


「おいガキ! ここはあぶぇねから立ち入り禁止だ!」


 大男は青龍を注意した。


「それにお前どっから来たんだ!」


「異世界から来た! 」


 青龍は冷や汗をかく。


「異世界? なんじゃそりゃ!?」


「おい!蛇之!」


 麒麟の声が聞こえたので青龍は嬉しそうに振り返る。 そこには、 18代の姿をした麒麟の様な男がいた。 服装はスーツを着ていて靴は真っ黒の革靴を履いている。


「取り込み中か?」


 麒麟は大男にそう聞いた。


「問題ねぇ! ちょっと息抜きしてたし!」


「じゃあそいつ借りていいな?」


「ああいいぞ!」


 大男はグッドサインをした。


「いやお前誰だよ!」


 青龍は麒麟に指を指す。


「竜馬だよ~」


「ホンマかよ!そっくりさんとかじゃねぇよな!?」


「いや本人だよいいからついてこい」


 麒麟は青龍を連れていく。


「お前どうやって大人になったんだよ~」


 青龍は首を傾げながらそう聞いた。


生物型核兵器(データファイル)になると大人の姿に変えれるよ~後、 年齢も上がってしまうよ~」


 どうやら、 身体の変化とともに年齢も上がってしまうため使い方次第では危険が伴う。


「何言ってるかサッパリだ」


「まぁとりあえずこれに着替えろ」


 麒麟は青龍に黒いベンチコートと紺色の長袖Tシャツと黒いズボンを渡した。 その場で着替える青龍。 着替え終わると姿が麒麟同様大人の姿へと変わった。


「どうしてこうなった……」


 自分の身長が急激に伸びたことに、 驚く青龍。


(身長が高いのはいいけど……体が細いな)


 青龍の身長はこの場にいる異世界人の中で一番高いが細い。


「気分はどうだ?」


 麒麟は青龍にそう質問した。


「問題ないが細い……」


 何故かしょんぼりとした表情を浮かべた。 余程細い体が気になる様だ。


「そうかならいい」


「他の奴らにも渡したのか? 」


 青龍は麒麟にそう質問する。


「エメラルド以外はとっくの前に渡したよ~」


「ほーいじゃあ、 あいつらに挨拶してくる~」


 青龍は気楽な態度をとった。


「ちょっと待て。 お前に渡したい物がある」


 麒麟はそう言うと黒色の大鎌と日本刀を渡した。


「鎌?」


「そう鎌! 刀は狭い場所で使ってくれ」


「なるほど、 これで草刈りでもすればいいのか?」


 大鎌を持った青龍は子供みたいにかっこつける。


「んなわけねぇーだろ」


「そういえば、 この武器も他の奴らにも渡したの? 」


「これもエメラルド以外には渡している」


「どんな武器を渡したの? 」


 青龍は興味本位で聞き、 首を左右に傾げた。


「玄武にはバルデッシュ、 白虎にはトレンチナイフ、 朱雀には変形型の大剣、 3人とも日本刀を渡しているが、 全くもって使う気配がない」


 麒麟は指で数えながら説明した。


「へぇ~じゃあエメちゃんには何を渡すの? 」


「殺傷能力の高いワイヤーを無限に出せるハーフフィンガーかな~」


「へー使い勝手良さそうじゃん」


「そうか? ワイヤーを扱うなんて相当難しいぞ」


「エメちゃん頭いいし大丈夫だろ!」


「お前、 妹過信しすぎだろ……このシスコンめ」


 麒麟はやれやれと呆れた表情を浮かべた。


「んじゃ俺は仕事に戻るから」


「ほーい」


「後、これを」


 麒麟は狙撃銃と弾薬を手元に【転移】させ、 青龍に渡す。 その狙撃銃は、 バレットM82と言うアメリカ合衆国で開発された大口径のセミオート式狙撃銃である。 弾薬は12.9×99mm NATO弾と言う弾薬だ。


 この【転移】というものは生物型核兵器(データファイル)特有の移動術式だ。 自分や仲間、 友人、 知り合いが行ったことがある場所に行け、 尚且つ自身の所持品をお取り寄せできる便利な物だ。 しかし、 午前00時から午前7時の間は使えないのと、 何らかの妨害で使用不可となる。 また、 魔法による探知に引っ掛かりやすい。


「いつの間に銃を!!」


「これは【転移】っていう移動術式だ!」


「いつ覚えたそんな事!」


 余りに規格外すぎたため、 青龍の頭がパンクしてしまった。


「これは魔法と同じで行きたい場所、 欲しいものをイメージすれば簡単にできる」


「んな簡単に言うなよ…」


 困惑した表情を浮かべていると、 麒麟はそそくさとどこかへ行った。


(あの銃……いつ使うんだろう…後、色々と重い)


 青龍は考えごとをしながら歩きだす。 一旦自分の持ち物を置いて【転移】を試す事にした。


「少し離れてからのホイ!」


 手を握った次の瞬間、 大鎌を握っていた。 楽しくなったのか何度も同じことを繰り返した。 やりすぎて大鎌の刃の部分を掴んでしまい、 指が落ちてしまった。


「俺の指がああああああ!!ま、 戻るからいいんだけどね!!」


 彼はすぐに指を再生させた。


「さてあいつらに挨拶してエメちゃんにドッキリでも……」


 青龍はクスクスと笑った。 すると大きな足音がこちらに近ずいてきた。


「ちょっとそこどいてにゃー!」


 自分より少し小さめの銀髪の女の子がこちらに向かってきた。


 その少女の服装はレディースのデニムジャケットを羽織っていて、 白いトレーナーを着ている。ズボンはデニムショートパンツと黒いタイツを履いていた。 靴はレディースの白いシューズ。 スタイルも良く尻がでかいが胸がない。


(……よし抱こう)


 青龍は透き通った表情で両腕を広げる。


「お前…何考えてるの!」


 少女は青龍に飛び蹴りをした。


「痛っ!!」


 思ったより重い一撃だったためその場に倒れた。


(やばい…呼吸が…できない)


 青龍は呼吸困難に陥り気を失った。


「あー! こいつ死にかけてる!」


 少女は心臓マッサージを行った。 しかし、 青龍の様子は変わらなかった。


(クソっどうすれば……あっ! 人工呼吸をすればいいんだ〜なーんだそんな事か〜てっ! 死んでもやるかコノニャロー! ……でもここでやらないと私はエメちゃんに嫌わちゃう……もう! やるしかない! )


 少女は人工呼吸をしようとしたが。


「ん? 何があった? 」


 最悪な事に気絶していた青龍が起き上がった。 しかも、 起き上がった瞬間に白虎と接吻をしてしまった。 2人とも顔を真っ赤にして大声で叫ぶ。


「こんな奴に……こんな奴にファーストキス奪われた……よりによってこんな奴に! 」


 女の子は泣きながらそう呟く。


「悪かったな! こんな奴で! そんなに泣くなよ~てかお前誰だよ! 」


 青龍はツッコミを入れた。


「猫都……」


 女の子はまさかの白虎でした。


「えー! めっちゃ美人じゃん! 」


 青龍は調子に乗っていた。


「黙れ…変態」


 白虎は拳を強く握り、 ブルブルと震わせていた。


「猫都~どうしたの?」


 奥の方から赤髪のポニーテールの美少女が笑みを浮かべながらながらこっちに向かって来る。 服装は黒一色のナース服で、 黒色のセミショート丈のタイトスカートを履いており、 黒いドクターコートを着ている。 靴はレディースのシューズを履いている。 スタイルも良く白虎よりも胸が大きいが、 尻はそうでもない。


「お前……誰だ……」


 青龍は固唾を飲んでそう質問する。


「私は雀」


 赤髪の美少女はまさかの朱雀だった。


「あ〜焼き鳥か思い出したわ〜」


 青龍は指を指しながらそう言った。


「お前、 後で覚えてろ。 あそこに隠れているやついるだろ? 」


 朱雀は奥の物陰に指を指す。


「いるね~」


 青龍はにやつきながら顎を抑えた。


「さっき亀吉と一緒に髪を切りに行ったのよ〜」


 玄武は物陰に隠れてこちらの様子を伺っている。 特徴は黒髪で左目が髪で隠れていて、帽子を被った汽車の車掌風の制服を着てマントを羽織ってる。


「へぇ〜」


 青龍は興味なさそうだった。


「そんでね〜私がからかったらあーなって」


 朱雀はクスクスと笑っていた。


「でしょうね!」


 青龍がそう言うと、 玄武はギクッと図星を衝かれた表情を浮かべた。


「雀~こいつにキスされた!」


 白虎が朱雀に泣きつくと、 朱雀の表情が変わった。 その話題が耳に入った瞬間、 玄武は笑い始めた。


「おい! 蛇野郎!」


 朱雀は青龍の腹を殴りつけた。


「ちょっとこい! お前に整体を施してやる」


 朱雀は青龍のフードを掴んだ。


(あっ……俺終わったわ)


 青龍の身体が固まってしまった。 彼女の整体は死ぬほど痛いらしい。


「私は見学しま~す!蛇之くん頑張ろうね……」


 朱雀と白虎は嬉しそうに近くの部屋に入る。 青龍は怯えながら入って行った。 さっきの様子を見ていた玄武はとても怖がってた。


(女って怖え〜)


 玄武は怯えていた。


「よぉ亀吉!」


 後ろから麒麟が話しかけてきた。


「おい脅かすな!」


 急に声をかけられたので驚く玄武。


「どうした?」


 麒麟は玄武にそう聞いた。


「蛇之、 整体を受けるそうです」


「あ〜なんとなく察したわ」


 やばい事になった事を察した麒麟。


  (雀の整体痛いからね~)


 麒麟は少し青龍の事を心配した。


「いやめろぉおおおお!! 」


 大声で助けを呼ぶ青龍。 だが、 誰も来なかった。


「あーあいつ死んだわ」


 麒麟と玄武は扉に向かって合掌した。


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