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トラウト王国VS関雷雨 part2

 ロゼッタ達がテントを襲撃する前、 美しい森の中にある清らかな湖のほとりで2人の女がキャンプをしていた。 今はハンモックでスヤスヤと寝ている。 ハンモックの近くに葡萄酒の様な匂いがする樽がピラミッド状に並べられていた。


 1人目の女の特徴は金髪ロングでアホ毛が生えていて、 関雷雨の服を着ていて左手にはハートのQ(クイーン)のカードを持っている。 コードネームはハート。


 2人目は茶髪のロングでこちらもアホ毛が生えていて、 こちらも同じく関雷雨の服を着ている。右手に黒いヘアゴムとスペードのK(キング)を持っている。 コードネームはスペード。


 彼女らが寝ている間、 20人の兵士がテリトリーに入り火を放った。 当たり所が悪かったのか樽に当たってしまい引火してしまった。 そのため、 辺り一面炎に包まれ何もかも燃えてしまった。


「やった!やったぞ!」


 兵士たちが歓声を上げた途端2人の女が同時に跳びだし兵士2名の頭を首を捻じ切る。


「はぁ~眠っ」


 スペードは退屈そうに欠伸をした。 直後、 ハートは武器を自身の手元に【転移】した。 その武器は両刀の様な形になっているが刃がチェーンソーでありトリガーの様な物がついている。


「じゃあ私が殺ろっか?」


 ハートがトリガーを引くと刃が動き出しそのままスキップをしながら兵士に近づき「ランラランララーン」と陽気に歌いながら兵士を次々に斬り殺した。


 大量の血液と黄色い脂を含んだ白い肉片が飛び散り、 現場は脂肪の甘い臭いと錆びた金属の臭いが立ち込めた。 それと同時にハートの後ろで赤色の巨大な時計の様な魔法陣が出現し赤い液体が噴出した。


「クソっ!」


 ハートに1人の兵士が正面から襲い掛かった。 同時に後ろからも別の兵士が跳び掛かるが、 女はわざと近くにあった樹木に横薙ぎで得物の先端をぶつけた。 次の瞬間、 キックバックを引き起こし前後の兵士は横一文字に真っ二つにされた。 反動が大きかったのか片腕が根元から持っていかれた。 しかし、 彼女にとってはさほど問題無い。


「あーあ腕持っていかれちゃった!」


 ハートは腕を生やした同時に切り離された部分が一瞬で灰と化す。 それと同時に、 上半身だけの兵士が小腸を露出させ、 ひらひらと波打ちながら木にぶつかりトマトの様にぐしゃっと潰れた。 後ろ側では肩甲骨の上の部分からデイノケイルスの腕が生えたディロフォサウルスが兵士達を切り裂き、 貪り喰らう。 全長は約23mで翼開長は約10m。


「先輩~見てくださ~い」


 関雷雨の服を着た2人組の女が手持ちの双眼鏡を使って遠くから2人の戦いを見ていた。 2人ともツインテールで声を掛けた方がぼさぼさしている。 髪と目の色が白色。 もう1人は、 薄紫色の髪と紫色の目を持っていて釣竿を持っている。 恐らくこの女がアサシンを殺した犯人だと思われる。


「なに~?」


「44.5」


「はあ!?」


 薄紫髪の女の髪と目が薄い赤色へと変色した。 まるで、 リトマス紙だ――気分が落ち込んだら青色にでもなるのだろうか?


「おいベリル……もういっぺん言ってみろ!」


 白髪の女はベリルと言う。


「って後ろの奴らが言ってました~」


 ベリルが親指で後ろを指した。 すると、 5人の兵士が忍び足でこちら側に近寄って来た。


「ああああああああ!」


 薄紫髪の女は釣り竿を振り回す。 次の瞬間、 兵士達は一瞬でサイコロステーキと化した。 なぜなら、 釣り糸が鋼線になっている。


「ライム先輩頑張れ~」


 薄紫髪の女はライムと言い、 体重は44.5kgとのこと。 気分が落ち着いたのか、 色が元に戻った。


「おつかれ~」


 ベリルが手を振るとライムが肉片を投げつけた。 衣服にドチャッと血液が付くがあまり目立たない。


「おいちび!! 何しとんねん」


「うるせぇなぁ!!」


 ライムの髪と目が再度赤くなり大声で発狂した。 それと同時に金髪の女と茶髪の女が2人の元に【転移】して来た。


「お疲れ~」


 スペードが軽く挨拶をすると瞬間にダイヤとクロコ、 クラブが【転移】して来た。


「スペード例の樽は?」


 ダイヤがそう問うと茶髪の女は残念そうな表情を浮かべた。


「燃やされた」


 スペードは酷く落ち込んでいた。 余程楽しみにしていたのか――それとも、 売れ行きの良いシノギだったのだろうか――


「私とスペード(スぺちゃん)が寝てる間にね! 」


 ハートはとても楽観的だったが、 スペードは深いため息をついた。


「まぁ酒ぐらいいつでも造れるからね~」


「ハート報告書は?」


 クラブがハートにそう聞いた。


「あるよ!」


 ハートはポケットから文字が書かれた紙を差し出した。


「帰る?」


 スペードは首を傾げた。


「私とクラブ、 ベリルでパストちゃんに報告してから帰ります……ですので、 他のメンバーは先に本部へ戻ってください」


 3人以外は【転移】で本部へ戻った。


「そろそろ鎧が壊れ……」


 クロコの身体が山が崩れる様に崩れ落ちた。そこから、 金髪のツインテール、 種類はカントリースタイルのホーステールの銀色の目を持つ関雷雨の服を着服した女が佇んでいた。 彼女の名前はジョーカーという――

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