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関雷雨会議 part1

 やごーがアルファの隣に座る。


「ホロ、 今こちらに向かっています」


 アルファがそう伝えると、やごーは心配そうな表情を浮かべた。


「大丈夫か? あいつ最近機嫌悪いからこの村破壊しないよな?」


 やごーがアルファにそう聞くと呆れた態度をとった。


「大丈夫でしょ、 最初にコンビを組んだ時は不安でしたが普通にいい子ですよ~」


「ならいいが……」


「何の話?」


 やごーとアルファが振り返る。 そこには、 関雷雨の着服の茶髪のロングで変わった青地の布で出来た髪飾りを着けている女が立っていた。 髪飾りには六芒星(ヘキサグラム)が描かれていた。 黒く大きな粒子が黒い霧の様に彼女の目を覆っているためこちらから彼女の目が見えない。 急に現れたため、 やごーが椅子から転げ落ちた。


「あらホロお帰り」


 アルファが話しかけると女は微笑む。 この女が関雷雨最高戦力――ホロ・クロノスだ。


「あら皆さまお久しぶりでございます♡」


 関雷雨の服装の黒髪ストレートロング、 眼は光彩は黄色で黒い瞳孔を持つ高身長、 細身の色白男と、 同じく関雷雨の服装の背と胸が小さくウサギの耳が生えた三つ編みツインテールで耳の毛と髪の色が白色で目の色は橙色の女が会議室に入室した。 細身の男は大蛇(おろち)、 ウサギ耳の女はココアと言うコードネームだ。


「なんでお前らここ知ってるの!?」


 やごーが3人にそう聞く。


「アルちゃんに教えてもらった」


 ホロが首を傾げた。


「そこ胸無し眼鏡に教えてもらったわ」


 大蛇がそう言った直後、 「おい殺すぞ!!」とアルファが怒声を上げた。


「冗談よ」


「大蛇、 ココア、 他の同期は?」


 やごーが心配そうに聞いた。


「皆ゲジ食ってる」


 大蛇がめんどくさそうな態度をとった。


「ンなわけあるか!」


 ココアがツッコミを入れた。


「何でもいいから連れて来い!」


「金くれたら行ってやるペコ!」


 ココアがドヤ顔見せるとやごーがしょんぼりした様子で2千円札を渡すと、 2人は子供の様にはしゃぎながら会議室から出て行った。


「あれ? 過去ちゃんは?」


 ブロンがやごーにそう聞いた。


「病院で休んでる」


「へぇー」


「ちょっと呼んでみる」


 やごーがポケットからトランシーバーを取り出したが壊れていたため使えなかった。


「そうだった忘れてた……」


 やごーが落ち込んだ態度を見せるとホロがそっとやごーの頭を撫でた。


「こら! エメちゃん廊下を走らないの!」


 会議室の外から青龍の声が聞こえた。


「お菓子食べてくる」


 ノワールが会議室を出ると同時に、 エメラルドが走って入室した。


「ちょっとエメちゃん何してんの!?」


 青龍が冷や汗をかきながら会議室に入るとエメラルドが走り回る。


「わーい待って待って!」


 ブロンが椅子から立ち上がりエメラルドを追いかけた。


「お前も走んな!」


 青龍がツッコミを入れるとエメラルドが青龍に抱き着く。


「ハイハイどうしたんですか?」


「高い高いして!」


 青龍が思い切り高い高いをして天井にエメラルドをぶつけた。 見事に天井に突き刺さった。


「お前サイテーだな!」


 ブロンが青龍に指を指す。


「悪かったな!」


 青龍がエメラルドを天井から引っこ抜くと頬を殴られた。


「おいやごー連れてきたわよ」


 大蛇とココアが4人の男女を連れて来た。 全員、 関雷雨の服を着ている。


 1人目は赤髪のツインテールで目の色は赤、 胸は大きい方で名前はレモンと言う女。


 2人目は茶髪のミディアムで背丈は大蛇より少し小さいの細マッチョの男性、 目の色は黒、 名前は酒井と言う男。


 3人目は褐色の肌を持つエルフで、 灰髪のポニーテールであり目の色は赤で胸の大きさは普通、 名前はルフナと言う女。


 4人目は銀髪のショートヘアーで目の色は銀色で胸はかなり大きい、 名前はガラナと言う女。


 こいつら全員大蛇とココアの同期だ。


「どうもレモンの甥っ子、 酒井よ~!」


「ちょっと待って酒井君? 何で甥っ子なの?」


「だって年齢関係なくおばさんって言えるんだもん」


「おいガキ殺すぞ」


 レモンは指の関節を鳴らした。


「ちょっとあなた、 DQNみたいよ」


 大蛇が苦笑いをするとレモンは拳を握りしめる。


「てか酒井、 あんた謝りなさいよ」


 ココアがそう言うと酒井は謝りながらレモンに頭を下げた。


「わかればいいんだよわかれば!!」


 レモンは偉そうな態度をとるとココアが呆れた表情を浮かべた。


「てか他のメンバーは?」


 ルフナが大蛇にそう聞くと、 大蛇は首を振る。


「てか誰も来ないんだから別の機会にしない?」


 大蛇がめんどくさそうな表情でやごーに問いかける。


「おっそうだな」


 やごーがそう答えた瞬間、 ホロが思い切り後頭部を殴り陥没させた。 それと同時に大蛇とココアは声を出して愕然とした。 ガラナとルフナと酒井とレモンは啞然とした表情を浮かべた。


「悪い邪魔した」


 青龍が唖然とした表情を浮かべながらエメラルドを担いでその場から去る。


「何しとんねん!!」


 大蛇がホロに指を指す。


「ごめんごめん!」


 ホロは軽く謝った。


「てかなんで乳無し眼鏡はホロ先……」


 酒井がそう呟いた瞬間、 アルファが目にも止まらぬ速度で酒井の背後を取り、 ヘッドロックをかける。


「すいませんでした」


 酒井が泡を吹きながら謝罪をするとアルファは酒井を離す。


「おいやごー起きろ」


 ブロンがやごーを叩いて起こすが反応が無い。


「暇だからお菓子食ってくる~」


 ブロンが会議室から出ていく。


「パイセン~会議中止にしましょ」


 大蛇がそう提案するとアルファが首を傾げる。


「なんで?」


「だって人来ないし~」


 ルフナがめんどくさそうな表情を浮かべた。


「観光したい! 牛丼食べたい!」


 ガラナがしれっと会議室から出ようとする。


「牛丼は流石にねぇぺこ」


 ココアが呆れた表情を浮かべる。


「ここにもゲジ洞窟あるかさがしてくるわ」


 大蛇がそう言うとココアと酒井とレモンが必死に大蛇を押さえる。


「お前ゲジはやめろ!」


 レモンが怒鳴る。


「コオロギと蜘蛛はいいかしら?」


 大蛇がそう言うと、 ココアと酒井が激しく首を横に振った。


「何で虫ばっかなの!?」


 ココアが不満そうな表情を浮かべた。


「いいじゃないだって美味しいんだもん」


「いいわけねぇだろ」


「まぁあたし、 あなたが口開けて寝ている時に素揚げにしたゲジを放り込んだ事あるわ」


 大蛇がとんでもない事を暴露した瞬間、 ココアが大蛇の胸ぐらを掴み激しく揺らす。


「何してんのよ! あなた!」


 大蛇がココアの頬をつねる。


「女の子にこんな事するのか?」


「女だろうと関係ないわ」


「テメェ!! マジでふざけんじゃねぇ!」


 ココアが派手に頭を振り上げ大蛇の額に激突させる。


「おい止めろ!」


 酒井とレモンが2人を引き剝がす。


「お前ら喧嘩するな!」


 ルフナが2人を叱りつけた。


「あれガラナは?」


 レモンが辺りをキョロキョロと見渡すがガラナは見つからない。


「ちょっと酒井君探してきなさい」


 レモンが酒井にそう言うと、 酒井はとんでもない発言をした。


「ルフナ一緒にご飯行こうぜ!! ブンブンブンブン!!!」


 次の瞬間、 後ろの方からバキッという音が聞こえた。


「酒井! あんた後ろ!」


 ココアが驚いた表情を浮かべたと同時に、 ガラナがいつの間にか会議室の左扉をくり抜いた。 それで、 酒井、 ココア、 大蛇を一度に叩く。 3人の頭部から血液がダラダラと流れ出た。


「やめろおおおお!!!」


 ガラナが叫びながら木の板を振り回し、 酒井の首をへし折る。 何かを察したのか大蛇がココアに覆い被さる。


「おいお前ら! そいつ押さえろ!」


 大蛇はそう言い残すとその場で気絶。 ルフナはガラナを押さえた。


「お前ら! 何人様の扉ぶっ壊してんだよ!」


 クルミがみたらし団子を食べている。 隣でスダチがおはぎを食べている。


「やごーが弁償するから大丈夫だと思います」


 酒井が折れ曲がった首を手で戻しながら2人に伝えると、 体内でグチュグチュと音を立てながら再生した。


「治った?」


 レモンが酒井にそう聞くと酒井は頷く。


「お前そろそろ離れろ! おらっ!」


 ココアが大蛇の腹を蹴り飛ばし起き上がる。


「お前大丈夫か!?」


 クルミが青ざめた。 なぜなら、 ココアの頭から大量の血液がダラダラと流れ出ているからだ。


「なわけねーぺこ!」


「ちょっとあなた座りなさい!」


 大蛇が起き上がりココアを座らせた。


「ココア! プレゼント!」


 スダチが回収したガイドストーンと注射器を投げ渡すとココアは片手で受け取る。


「わぁ! ありがとぺこな!」


 ココアは嬉しそうな表情を浮かべた。


「よかったわね、 ぽこーあ」


「やかましいペコ」


「あなたそんなこと言ってて大丈夫なの?」


「大丈夫じゃね……視界が悪……」


 ココアがその場でバタンと倒れると大蛇が呆れた表情を浮かながらココアからガイドストーンと注射器を奪い取り、 液体を注射器で吸い取りココアの喉に注入した。 すると、 ココアは溺れた様にもがき苦しんだ。


「これ大丈夫かしら?」


 大蛇が心配した表情を浮かべた。


「ぺーこぺこぺこ!」


 ココアが勢いよく起き上がり頭部の傷がグチュグチュを音を立てながら再生した。


「ぽーこぽこぽこ! 」


 大蛇が煽るとココアが嫌そうな表情を浮かべた。


「馬鹿にしてんのか?」


「もちろん」


「死んどけクソが」


 こんな感じだが普段は仲が良い。


「遅れてすみま……あれ?」


 コットンが勢いよく入って来たがまだ全員集まってない。


「てかなんでやごーこうなってるの? 」


 コットンが酒井にそう聞いた。


「ホロ先輩がね」


 酒井がそう返答するとコットンは何かを察したのか青ざめる。


「そうだったホロ先輩、 再生遅らせるんだった……」


「ちょっと酒井君! ガラナに謝って!」


 ルフナがそう言うと酒井はガラナに土下座をした。


「すいませんでした」


「二度と言わない?ねぇ!?」


 ガラナが白色の殺気を放つ。


「言いません」


「よし! 会議今日は中止だ!」


 やごーがグチュグチュと音を立てながらへこんだ部分を再生させ、 急に起き上がった。 メンバーの何人かがゴミを見るような目で見つめた。


「おいやごー過去ちゃんと竜ちゃん連れて来たじぇ! ついでに黒百合も」


 ブロンがパスト、 シルバー、 ノワールを連れてくる。


「ついでって……」


 ノワールがブロンの頬をつねる。


「あー色々とめちゃくちゃだな~」


 レモンがめんどくさそうな表所を浮かべながら辺りを見渡した。


「おい、 おろちんいい加減にしろよ!」


 ココアが大蛇の頬をつねっていたり、 アルファがホロと遊んでいたり、 酒井がガラナに許してもらい一見落着となった。


「綿花おねーちゃん!」


 ウールがオセロを手に持ちながら会議室に入ると同時にリネン、 フェザー、 シルクが扉を開けて入ってくる。


「やごー気持ちはわかるけど中止は諦めなさい……」


 大蛇の発言を聞いてやごーはしょぼんとした表所を浮かべた。


「おーい誰か将棋やらない?」


 ロゼッタが将棋盤を持って来て、 リゾットが将棋の駒が入った木箱を持って入室する。


「はーい! 余がやるぞ!」


 ライムがロゼッタの手伝いをしている。 他のメンバーも各所で会話をしたり、 ボードゲームをしながらメンバーを待っている。 話題が多すぎるが、 愚痴は一切聞こえなかった。


「おーいやごー起きてるかー」


 ベリルが入室して頭をポンポンと叩いた。


「起きている」


「今日全員来るの?」


「戦争組はどうかわからんけど、 ()()()()()()()は無理だ」


「戦争組はもう終わったって」


 ベリルが報告するとやごーが驚いた表所を浮かべた。


「やごー連れて来たよ!」


 ハートが勢いよく入って来た。


「お前走るな!」


 スペードがゼーゼーと息を荒げながらハートを注意した。


「まぁまぁそう怒らないの」


 ジョーカーがスペードの頭を撫でる。


「ジョーカーもどう?」


 クラブがトランプをシャッフルしながらジョーカーに話しかける。


「てかトランプどこから?」


「受付に聞いたら貸してもらったよ!」


 ダイヤが割り込んだ。


「ボードゲームを無料で貸し出してるので使ってほしいって」


 カカオがチェスを持ってきながら入室する。


「おお……相変わらずの無法地帯だな」


 マロンがタピオカミルクティーを飲んでいる。


「いつも事よ」


「おい元ヤン!」


 酒井が急にカカオに喧嘩を売るとカカオが右ポケットからチャカを取り出し発砲、 脳天を貫く。最悪な事にレモンにも被弾。


「おいごぁ酒井!! お前の背中に北斗七星作るぞ!」


 カカオが酒井の胸ぐらを掴み持ち上げる。


「ごめんなさい!!」


 酒井は土下座して謝るもカカオが酒井の頭を踏んだ。


「おーいトランプやろ!」


 ライムがトランプの入った箱を2つ持って来て机に置く。


「ちょっとライム先輩助けて!」


 レモンがグチュグチュと音を立てながら傷口を再生させると手を伸ばした。


「もう仕方ないな~」


 ライムがレモンを起こし椅子に座らせる。


「レモン、おろちん、大富豪しよ」


 何とか許してもらった酒井が机に置いてあったトランプを持って来た。


「いいわよ」


 大蛇がトランプをやろうとした瞬間、 ノワールが天井に拳銃2発を発砲した。


「おい、 やごー」


 ノワールが圧を掛けた。


「えー今回会議をしようと思ったのですが、 中止にしてもいいですか? 」


 やごーが怯えながらそう伝えると、 全員が「ダメです」と返答し、 ホロ、 ジョーカー、 カカオ、 大蛇、 シルク、 ベリルがやごーに近寄り圧をかける 。


「わかったわかった! 因みに12時からでいい?」


「いいわよ」


 大蛇がそう発言すると、 5人とも圧をかけるのを止め元の位置に戻りメンバーとゲームや会話をした。


(やっぱこいつら頭いかれてる~!!)


 やごーは色々な事を考えながら上を見上げた。

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