関雷雨本部襲撃
ここは関雷雨の本部――外見は緑化した古城だが中は綺麗で清潔な飲料水が飲める水道が設置されている。 そのうえ、 電気などのインフラも整っている。 外部の人間は怖がって近づかないが、 時々古城の調査の依頼を受けた冒険者が消息不明となっている。 その古城に12名の武装した男女の冒険者が訪れた。 男女比は6:6で重装備の鎧を着た者やシスター、 魔法使い、 格闘家、 軽装備の者だった。
「変なのが来たね」
中から釵を持った、 高身長の金髪ストレートロングで青紫色の目の関雷雨の服を着服した女が出てきた。 彼女が持っている釵は類を見ない変わった形状をしており中心の棒が剣の様になっている。
「カカオ先輩お客さん?」
関雷雨の服を着ている低身長の白髪ロングで銀色の目を持つ女が後ろから出てきた。
「違うみたい」
「おーい何してるの?」
後ろから腰の後ろにマチェット携えたクルミがやって来た。
「どうしようあれ」
カカオは冒険者に親指を指し、 クルミにそう問うと。
「殺せばいいんじゃない?」
クルミがそう返答し、 白髪の女も頷く。
「行ってくる」
カカオが出ていくとクルミは白髪の女に「動けるメンバーを連れて来て」と小声でそう伝えた。 すると、 白髪の女は屋敷内を走り回る。
「こんばんは~こんな時間になんの用ですか~?」
カカオが冒険者達にそう聞くと奴らは戦闘態勢に入った。
「きさま……関雷雨だな!」
重装備の鎧を着た冒険者が口を開いた直後、 カカオは一瞬で間合いを詰め、 釵で首を掻っ切った。
「鉄砲玉の節約になるなぁ~おおきに」
カカオは嬉しそうな表情で別の冒険者の頭を釵で貫き、 そのまま思いっきり頭を回して首をへし折った。 釵を抜いた瞬間、 頭からピュルルと血液が出てきて、 そのまま横に倒れた。
「おい!こすいぞ!!」
クルミが勢いよく飛んできて、 近くに居た冒険者をマチェットで三枚おろしにした。
「速いもん勝ちやで」
カカオはとぼけているような表情で首を傾げた。
「おのれ!」
1人の格闘家の女がカカオに殴りかかろうとしたが白髪の女に腕を掴まれてしまい、 そのまま腕を引き千切られてしまった。 千切られた腕は筋肉繊維が剝きだしていて血液がドバドバと出ていた。奴はその場に倒れ断末魔を上げた。
「お黙りなさい」
白髪の女はメスの様な黒い薙刀を取り出し、 頭を斜めにカットした。
「もっと殺しゅ」
「あ! ウールずるいオレにもやらせろ!」
クルミは一足先にシスターのお腹を貫き、 腸を取り出してモーニングスターみたいに振り回した。
「クルミさん見て見て!」
ウールは軽装の冒険者の鎖骨の間に指を4本入れ、 膝蹴りを腹に食らわせ、 内臓を破裂させた。 それだけでは飽き足らず、 指を抜いて発勁で顎から上を刎ね飛ばした。 刎ね飛ばされた頭はトマトの様に潰れ眼球や頭蓋骨、 脳みそが弾け出た。
「畜生!」
別の軽装の冒険者が剣を使ってウールに襲い掛かったが、 彼女は死体を投げつけて視界を逸らした。 男はそれを斬ってウールを袈裟懸けに斬るが、 軽くいなされ足を掴まれる。 それと同時にクルミが振り回している死体にぶつけた。 冒険者と男はぐしゃっと潰れ、 臓物を撒き散らす。
「綿花お姉ちゃんに褒めてもらおっと!」
ウールは奇声を上げた。
「まだ終わってねー!」
クルミがツッコミを入れた。
「2人とも集中しなさい!」
カカオは敵の背後に回り、 素手で首の骨を折る。
「前世より筋力落ちたな……」
カカオはボソッと呟いた。
「逃げるぞ!」
魔法使い2名とシスター1名が逃げ始めたが、 カカオが得物を投げ、 1人の魔法使いの脳天を貫き絶命させた。
「後はオレに任せろ!」
クルミが猛スピードで追いかけ始めた。
「ここは私が食い止めますだから貴女だけでも逃げてください!」
逃げていた魔法使いが急に止まり杖を構え始めた。 シスターは振り向かず必死に逃げたが、 魔法使いが攻撃する間も無く真っ二つに斬り裂かれた。
「面白ぉなってきよった!」
クルミは笑みを浮かべながら追いかけた。 まるで、 獲物を追いかける狩人の様に――
「早く逃げないと……」
シスターは全速力で森を抜けて、 フルプレートの騎士が集まっているテントに向かった。
「誰か助け……」
シスターが大声で叫んだ瞬間、 クルミが宙に舞い、 一回転してシスターの首を刎ね飛ばした。
「どうした!?」
テントの方から槍と松明を持った6人の騎士がシスターの方に向かう。 騎士たちは亡骸を見ると震え始めた。
「お! こんなところに活きのいいのがいるっすね!」
暗闇から返り血を浴びたクルミが現れ、 シスターの頭をボリボリと食べながら騎士たちに迫りくる。
「この……化け物め!」
騎士たちは槍をクルミに襲い掛かったが、 槍が一瞬ですりおろされた。 一瞬で騎士たちの体をバラバラにした。 調子に乗ったクルミはテントに向かい他の騎士たちを掻っ捌いていった。 その際、 奴らは喉がつぶれる程の断末魔を上げながら死んでいった。
「ほほぉ……関雷雨か……」
太刀を持ち大礼服を着服していて眼帯をしている男が後ろから現れる。
「お前誰だよ!」
クルミが男にマチェットを向けると男は突如落雷の様な突きを繰り出してきた。 クルミは飛んでかわし、 踵で男の頭を蹴ろうとした。 だが、 読まれていた。
「流石だな関雷雨……」
「うるせぇな!」
クルミと男が目にも止まらぬ速さで何度も剣を交える。 その際、 火花を散らし少し辺りが明るくなる。 男は隙を見て横一文字を行い、 クルミの腹を裂くが、 傷口がグチュグチュといいながら再生した。
「やはり……生物型核兵器か……」
男は手を止める。
「いちいち! めんどくせえ!」
クルミは男に渾身の一撃をくらわそうとしたが急に打刀を携帯したスダチが現れクルミを止めた。
「おいどういう事だ!」
「もらった!」
男がクルミに切りかかろうとしたが、 スダチが自身の打刀で攻撃を軽くいなす。
「暇やったから手伝いに来よった!」
スダチが嬉しそうだった。
「関雷雨2名……ここは撤退した方が良さそうだ……」
男は剣を納刀し、 『転移魔法』を使って帰って行った。 【転移】の使えない人間は『転移魔法』というモノを使わないと長距離移動ができないようだ。
「おい待て!」
「ちっ逃げられたか……」
「オノレタイミング悪すぎ」
クルミがスダチを睨みつける。
「あーごめんごめん」
スダチはニコニコしながら謝った。
「ええで……それより……あいつらどこの国の連中や?」
「さぁな……次来たらとっ捕まえたる」
2人は歩きながら本部へ戻った。
その頃、 やごーとアルファは円卓のある部屋で蝋燭1本立てて会話をしていた。
「パシフィックも大変ですね~」
「敵国が多すぎるからな……」
やごーは疲れた様な態度をとる。
「そろそろ寝ますね」
アルファは立ち上がり部屋から出ようとした。
「ところでアルファ、 あの3人はもう向かったんだな?」
やごーがそう言うとアルファは止まり後ろを振り向く。
「とっくの前から潜伏させていますよ」
「そうか……派手にやってくれ」
「承知しました」
アルファは部屋を出ていくとトランシーバーをポケットから出した。
「黒百合、 白ユリ、 竜子派手にやれ」
アルファは虚ろな表情でそう命令した。
「「「了解」」」
トランシーバーからそう聞こえるとポケットにしまった。
「さて……寝るとしますか……」
アルファは眠たそうな表情を浮かべ自分の部屋へ戻った。




