カフェオレ
とある国に関雷雨のメンバー3名が潜伏していた。
1人目は右側のテンプルに白線で小さい六芒星が描かれた黒縁眼鏡をかけており、 3人の中で1番身長が低いが胸が1番大きい、 髪型はショートで茶髪、 瞳の色は金。 コードネームはシルバー。
2人目は2番目に身長が高く、 胸が大きい、 髪型はダブルポニーテールでアホ毛が生えている。 ヘアゴムに小さめの鈴が着いており、 それに白線で小さい六芒星が描かれていた。 髪色は桜色、 瞳の色は緑色。 コードネームはブロン。
3人目は3人の中で1番高いが胸が1番小さい、 髪型はポニーテールでネイビーブルー色の大きめの垂れたリボンをつけていてリボンの下側に白線で六芒星が描かれている、 髪色は空色、 瞳の色は黒。 コードネームはノワール。
「どっちも1人で終わりそうなんだけどな~」
ノワールが億劫そうな態度をとった。
「しょうがねぇだろ仕事なんだから!」
ブロンがやる気のない社員を叱る様に絡み始めた。
「じゃあ、 おれがギルドの方行くから2人はクソ野郎の方をよろしく!」
ノワールは二丁の拳銃を両手に【転移】した。 それはS&W M500と言うリボルバー式だ。
「おい待て! ギルドはおいらがやる!」
「えーでも」
「でもじゃない! おめぇは遠距離専門! おいらは近距離専門!」
ブロンはノワールにドヤ顔をしながら指を指した。
「つまり?」
ノワールは首を傾げた。
「要するに近距離戦が得意なおいらに任せろってコト!」
ブロンはノワールに近寄り何度も軽く叩く。
「大丈夫だから! ほら時間無いから早く行って」
ノワールは拳銃を口に銜え、 ブロンの頭を撫でた。
「じゃあ後はよろしくねー」
シルバーがブロンの襟を掴んで何処かに向かった。
「あー! めんどくせー」
ノワールは銜えていた拳銃を手に持ち両手を伸ばし背伸びをした。
「堂々とギルドの看板出して……こいつら馬鹿か? 襲撃してくださいって言ってるようなもんだぞ……まぁ仕事が楽に済むからいいけど」
ノワールは愚痴をこぼしながらゆっくりとドアを開けた。 そこには鎧を着服した高身長で筋骨隆々の男が佇んでいた。 無表情でその男の頭を右手の銃で撃ち抜き、 中へと入った。
「ちょっとどうされましたか!?」
奥の部屋から受付嬢が飛び出してきた。 すかさず受付嬢を左手の銃で発砲、 弾は額に着弾した。 すぐさま、 辺りをキョロキョロと見渡し把握する。 受付嬢がいた場所の右左に階段がありその上の階に武装した男18人と階段の裏に武装した女が2人いた。 窓は硝子で出来ている。
(敵は約20人、 少ないな~)
ノワールは高く跳びあがり敵では無くガラスに向かって発砲した。 弾丸は反射し男たちの脳天に命中。 華麗な身のこなしで2階に着地し、 一瞬で左右の銃の薬莢を捨て、 弾を込め次々に射殺した。
(残り12人)
1人の女が後ろからノワールに切りかかろうとしたが、 ノワールの背中から黒く巨大なアメリカオオアカイカの様な触腕と嘴が出現した。 それで絡めとり女を喰らった。
「バイバイ~」
『干潮の渦』
ノワールはオリーブ位の小型の黒い球体を出現させ、 ガラスを蹴り割り、 その場から去った。
*
その頃、 ブロンとシルバーは城内を彷徨っていた。
「こっちこっち!」
シルバーが宙に浮きながらブロンを案内している。 シルバーの体から黒い粉の様な物が雪の様に落ちている。
「ありがとう!」
「もう少しで目的地に到着するからガンバレ!」
シルバーが動き出すと同時にブロンも動き出す。 前方に警護の兵が見えるとブロンはファルシオンを2本自身の手元に【転移】した。 次の瞬間、 一瞬で警護兵達を斬り殺した。 2人が目的地に到着したが、 木製の大扉が現れる。 その隣に2人の剣を持った男が待ち構えていた。
「あれ何? 」
ブロンがシルバーにそう聞いた。
「かませ犬」
「へぇー」
ブロンが男の両腕を切り落とし首を刎ねる。 もう1人がブロンに剣を突き刺そうとしたが軽くいなされそのまま体を真っ二つにされた。
「さぁとっとと済ませるじぇ」
ブロンが大扉を蹴り破り、 中へと入る。 シルバーが天井近くに向かった。
「貴様! 何者だ!」
中に居た王冠を被った男の老人がブロンに指を指すと。 腹を思いっきり殴り気絶させ、 得物を1本だけ置く。
「待て! 国王陛下をどうするつもりだ!」
先程2人が通った通路からクルミと戦闘した男が走りながら現れた。
「ぶっ殺すに決まってんだろ! こいつだけのせいではないがこの国は調子に乗りすぎた」
「なんだと……」
「安心しろ今だ!」
ブロンは老人の髪を掴み持ち上げ老人の首を刎ねた。
「貴様あああ!!」
男はブロンに剣を投げつけようとしたが上からシルバーが降って来た。
「無視はひどいなぁ~」
シルバーが黒い粉を集め、 2本の手鎌へ変えた。
「邪魔をするなぁ!!!」
男はシルバーに切りかかったが軽くいなされた。 彼女は宙に舞い黒い粉を数か所に集めた。奴は何かを察したのか防御の構えをとる。 直後、 黒い粉はダガーとなり男に襲い掛かった。
(どういう原理だ)
奴はそれを全ていなした。 役目を終えたダガーは黒い粉と化す。 その際、 男はあることに気づいた。
「この女、 何かがおかしい」
男が手を留めたその瞬間、 シルバーが後ろから襲い掛かった。 奴は一瞬の隙を見てシルバーを横一文字に両断した。 彼女の肉体は黒い粉へと変わった――そう、 これはただの操り人形だった。
「目に見える者が真実とは限らないんだじぇ」
その発言を聞いた男は急いで後ろを振り向いた。 すると、 薄っすらとだが大鎌を持った透明なシルバーの姿が映った。 反撃に出ようとしたが、 時すでに遅し男は一瞬で真っ二つにされた。
「仕事も終わったし黒百合と合流して帰るか!」
ブロンの言う”黒百合”はノワールの事である。
「うん!」
シルバーは殺した男に黒い粉を塗した。 すると、 男は一瞬で黒い粉へと変わった。
「毎回思うけど人体ってすぐ砂鉄になるっけ?」
ブロンがシルバーにそう聞いた。
「ならないよ~警察学校で教えられないの?」
「教えられねぇよ! てか科捜研に行って、 過去ちゃんと一緒の大学に行った竜ちゃんとは違うんだよ!」
シルバーの本来の名前は竜子と言うようだ。
「何でもいいけど早く帰るよ……」
ノワールが背中から生やした烏賊の足を広げたまま飛んできた。
「百合ちゃん!」
ブロンが目をキラキラさせながらノワールを見つめた。
「竜……迷惑かけたね……」
「気にしてないから大丈夫だよ」
その瞬間、 奥の方から緑色のナイフが飛んできてブロンの目に刺さった。 あまりの痛さに絶叫する。 それを見たノワールは、 唇をかみ切り。 目にも止まらぬ速さで城内を探し回った。 すると、 フードを被った少女を見つけた。 すぐさま、 飛び蹴りで少女の背骨をへし折り絶命させた。
「『干潮の渦』……」
ノワールはブドウサイズの黒い球体を少女の近くに置くとそのままブロンの元に向かった。
「黒百合! 早く逃げるぞ!」
ブロンの目は完治していた。
「はーい!」
直後、 ブロンとシルバーは肩甲骨辺りから翼を生やした。
ブロンの翼は、 全体が白色でオガサワラオオコウモリの様な翼をしているが被膜ではなくイヌワシの様な羽であった。
シルバーの方は、 形状はオヒキコウモリの様な形をしているが金属でできていて層状になっている。 翼の縁は剃刀の様に鋭くなっており、 透明な液体が滴っているが露が一滴も落ちない。
3人は空を飛びながら本部に戻る。
「結局アレ何だったんだろうね……」
ブロンがボソッと呟いた。
「せっかくの研究材料がああああ!!!!」
シルバーが頭を抱える。
「竜、 どうしたの?」
ノワールが首を傾げた。
「さっきのあれ実は……」
シルバーが説明すると2人は驚いた表情を浮かべた。
「黒百合何しとんねん!」
「あ? うるせえよ」
「喧嘩しないの! 義姉妹、いや恋人同士仲良くしなさい!」
シルバーがそう言うと2人は顔を赤くした。
「あっごめんそれが原因で……」
「おい黙ろうか!?」
ノワールがシルバーに圧力をかけた。
「言わない方がいいじぇ」
ブロンもシルバーに圧力をかけた。
「はーい……」
「【転移】で帰りたいけど……今12時だから使えね~」
ブロンは落ち込んだ。
「ハイハイ……宿屋見つけるよ」
ノワールが呆れた表情を浮かべる。 3人は本部に帰る予定だったが途中でいい宿屋を見つけたのでそこに宿泊することにした。 残念な事に1人用の部屋しか空いて無かったので3人とも同じベッドで眠りについた。 因みに、 隣の部屋がうるさかったので全然寝られなかった。 武器はシルバーが回収しているが何処に置いたかはわからない。




