ciempiés
ベリンは4人が襲撃にしているテント以外に、 別のテントを見つけた。
「おーいどうしたの?」
奥の方から4人の男女がやって来た。
「すみません……テントを探していまして」
ベリンはばれないように嘘をつく。 なぜなら、 この男女が敵かもしれないからだ。
「だったら向こうにありますよ」
1人の男が奥に指を指した。
「ありがとうございます!」
ベリンは礼を言いテントへ向かった。
「さてやるか!」
ベリンは両手に鎌を持ち、 敵陣に入った。 すると、 敵兵10人が待ち構えていた。
「おっ! いいね!」
ベリンは楽しそうな表情を浮かべて敵を次々に斬り殺す。 その死体を一か所に集め鎮座した。
「数が少なすぎて退屈だな……」
ベリンはめんどくさそうに呟く。
「さて帰るか……」
ベリンが帰ろうとした次の瞬間、 後ろから剣を持った大柄な男が現れた。
「待て……」
男がベリンを引き留める。
「誰だ?」
「名乗るほどじゃねぇが冒険者だ……お前強そうだな……」
「ちょうど暇してたし、 相手してくれる?」
「いいぜ! 兄弟!」
男は大剣を抜き、 ベリンに斬りかかった。 彼は斬撃をかわしながら隙を探した。
「早いな!」
男は楽しそうな表情を浮かべた。 次の瞬間、 ベリンは斬りかかるがいなされ、 腹部を蹴られた。
「クソっいってぇな!!」
ベリンは血反吐を吐き、 男を睨む。
「防御力はそこまで無い様だな……じゃあな兄弟……」
男が得物で叩き斬ろうとしたが、 ベリンは瞬時に回避、 男を袈裟懸けに斬る。 その攻撃を喰らって、 奴は嬉しそうな表情を浮かべた。
「いいぜ! その調子だ!」
男はまだ余裕の表情だが、 ベリンは苦悶の表情を浮かべた。
(クソっ……息が……)
ベリンが深呼吸をしている間に、 奴が間合いを詰め、 袈裟懸けに斬る。 ベリンは終わったかのように思えた――だが、 間一髪のところで鎌をクロスさせ攻撃を防いだ。
「そろそろ決着だ! 兄弟!」
男がとても嬉しそうに得物を構えた瞬間、 目にも止まらぬ速さで男の心臓を貫き、 首を刎ね飛ばした。
「たく……早いな……俺の負けだ……じゃあな兄弟……」
男は笑顔を浮かべながらこの世を去った。
「じゃあな兄弟……」
ベリンは帰ろうとしたが、 青龍らしき人影を目撃した。 それを、 無意識に追いかけた。
「龍さん……念の為ついて行こ……」
ベリンは人影を忍び足で追い始めた。 後からエリス達が、 ベリンが居た場所に到着したがベリンの姿は無く、 先に帰って行った。




