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騎士狩り

 青龍達が戦ってる中、 ベリンはエリスと合流していた。 エリスもスーツを着ている。


「おーい! お待たせ!」


 ベリンが手を振りながらやって来た。


「ギリギリだね……」


 エリスがそう言うと、 遅れてバンダナを頭に巻いているチェインとトーゴ、 オルキデアがやって来た。 3人ともスーツを着用している。


「ベリンどうする? もう始まってるぞ!」


 チェインがベリンにそう聞く。


「俺たちは山の後ろにある野営地を襲撃する……」


 ベリンがそう言うと全員頷き、 その場から【転移】した。 転移先は広々とした平原だった。


「みんな生きて帰ろう!」


 ベリンが意気込んでそう言う。


()()()()


 オルキデアは先にテントに行き、 他の4人は後からテントに向かった。


「此処を潰せば勝ったも同然だ!」


 チェインは意気込んでいた。


「だが油断はできない……」


 トーゴが武器を構えた。


「何でもいい早くしろ」


 エリスがチェインにそう言うと、 エリスとチェインは武器を構えた。


「そんじゃパパっと終わらせるぞ」


 チェインが意気込むと同時に3人は目にも止まらぬ速さで突撃しテントの中にいる人間を一人ずつ搔っ捌いていった。


「おっ! 俺が一番乗りか!」


 チェインが笑顔で勢いよく出てきたがトーゴとオルキデアが先に出ていた。


「お前がビリだよ!」


 トーゴがチェインの頭をポンと叩く。


「おい……」


 オルキデアが2人に呼びかける。 奥の方から3人の冒険者がノコノコとやって来た。


「行くぞ!」


 チェインが冒険者の心臓を一突きで貫く、 その光景を見た1人の冒険者が腰を抜かす。 オルキデアがもう1人の冒険者の口から上の部分を刎ね飛ばし真っ二つする。


「こんなの聞いて無い私こんなの」


 冒険者が泣き始めた瞬間トーゴが心臓を一突きで冒険者を殺害した。


「帰るか!」


 チェインが意気込んでそう言う。


「馬鹿まだエリスとベリンが!」


 トーゴがツッコミを入れる。


「おーい!」


 オルキデアが大声で2人呼ぶが、 返事が無い。


「あいつらどこに……」


 チェインは頭を抱えた。その頃、 エリスはテントの中を探していた。


「誰もいない……」


 エリスはボソッと呟く。


「そうだ……そのテントは囮だ」


 エリスがその声を聞くと勢いよくテントの外に出た。 そこには黒色の重量級の鎧とグレイトヘルムを着服している。 槍を持った大柄の騎士がいた。


「行くぞ!!」


 エリスは剣を抜き騎士に飛び掛かる。


「こい!」


 騎士は槍で突き刺そうとしたが、 エリスはギリギリのところでかわし、 懐に入って鎧の隙間に剣を入れようとしたが避けられ背中を殴られ吹っ飛ばされた。


「この……バケモンが」


 エリスは吐血したがすぐ体制を立て直した。


「一瞬で終わらせてやろう……」


 騎士は槍を構えた。


「こっちのセリフだ!」


 エリスは正面から突撃した。


「阿呆が!」


 騎士がエリスを突き刺そうとしたが、 エリスがちょうどいいタイミングで槍の上に乗り、 走り出した。 騎士は槍を叩きつける様に動かすも、 エリスは槍から下りずに騎士に近づき、 グレイトヘルムのほんの少しの隙間に剣を差し込み一瞬で円を描くように回り、 グレイトヘルムの上部分を切り落とし、 宙に舞う。 そこから体を回転させ、 騎士の身体を縦に真っ二つにした。 エリスはその場で大の字で倒れた。


「あー疲れた……」


 エリスはその場で眠りついた。 その後エリスはチェインとトーゴによって回収されたが、 ベリンはまだ見つかってない。

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