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異世界転移

  ―12月31日 午後8時30分 晴れ 雲一つない晴天だが、 肌寒い―


 青龍達孤児は異世界に到着。 今は夜なのでものすごく寒い。 到着場所は暗くて見えないが透き通った平原、 数km先にエルフと呼ばれる亜人種の村がある。 到着してからすぐ青龍達はこれからどうするか話し合った。


「竜馬! ここ何処だ!」


 青龍が麒麟に質問するが、 首を傾げた。


「異世界なのは確定だが……何処だ此処?」


「後、 クソサミィからテントか家が欲しい!!」


 青龍は寒そうにガタガタと体を震えさせた。白虎とエメラルドは青龍の意見に賛同する様に頷いた。


「まぁ寒いしね~」


 玄武がのほほんとしているが青龍はエメラルドに抱き着いて体を温めている。 それでも、 死にそうな表情をしていた。


「でもどうやって!?」


 朱雀が2人にそう問うと麒麟が軽く口角を上げた。


「良し! 俺が作ってやろう!」


 麒麟はどこからか小刀を1本だけ取り寄せ人差し指を切りつけた。 すると、 切り口から1滴だけ血液が滴り巨大な魔法陣が出現した。 そこから明治時代の様な豪邸が姿を現す。それを見た5人は口をポカンと空いた。


「何なんだこれは!?」


 青龍は麒麟に指摘すると彼はクスっと笑った。


「俺の血液と豪邸を交換したんだっ!」


 決めポーズをすると女子組は青ざめドン引きした。


「アホ言うないくら何でも血液一滴と釣り合わねぇだろ!!」


 青龍はガンギマリでツッコミを入れた。


「まっとりあえず中に入ろうぜ!」


 麒麟が先陣を切って満足気に中に入る。


「寒いし……凍死するぐらいなら入るか!」


 青龍は白虎の頭をポンポンと叩いて中に入って行った。 その行為が、 彼女の逆鱗に触れた。


「雀〜後で青龍(あいつ)しばいていいか?」


「いいよ~」


「やったぁあ!」


「猫都~お手柔らかにね~」


 玄武はブルブルと震えていた。 寒さなのかあるいは白虎の殺気なのか…


「はーい」


 3人とも豪邸の中に入って行った。 エメラルドは寒すぎてボーっとしていた。


「Don't leave me behind!」


 うっかり英語が出てしまったエメラルド、 皆の後を追う。


「これ豪邸じゃなくて大使館か議会だろ」


 エメラルドはボソッと呟き豪邸を見渡す。 その豪邸の中はとても綺麗で床、 壁、 天井は黒樫でできている。 三階建てで廊下には所々にソファーやエレベーター、 水洗トイレまでついている。 1階は、主に工房や大浴場、 武道場、 武器庫、食糧庫。 2階には食堂や大広間と会議室がある。 3階には日本のビジネスホテルの様な寝室だけだが、 この階が一番部屋数が20部屋となっている。一時的にだが、 彼らは自分たちで部屋を決めて、 生活する事にした。 暇な青龍は白虎の部屋にノックをした。


「おーい猫都~暇だから……」


 直後、 殺意満々の白虎が姿を現す。 逃げようとしたが……


「蛇之! お前を今から叩きのめす!」


「ちょっと待ってください!」


 次の刹那、 白虎は青龍の金○を蹴りあげた。 威力が強すぎたため泡を吹きながら気絶した。


「あ〜スッキリした!」


 蹴り飛ばしたあとの白虎はめっちゃ笑顔だった。


「蛇之起きな!」


 笑いながら頭をポンポンと軽く叩く。


「ん? どした? 」


 威力がおかしかったため、 蹴られた時の記憶処理が追いついて無いようだ。


「近くに村があるらしいから行ってみよう!」


「今から!? 嫌だよ!」


「じゃあどうするの?」


「寝ましょ」


「はいはいそうですか…」


「と言いたいところだけど喉が渇いたな~ついて来てくれる?」


「はぁ……仕方ないわね」


 2人は1階に降りて飲み水を探す。 すると、 偶然近くにいた麒麟が話しかけてきた。


「お前らどうしたの?」


「いや~喉が渇いてさぁ~ジュースが飲みたい」


 青龍がそう伝えると麒麟が手招きをして案内した。 そこは大きな食糧庫だった。


「飲食物は基本ここに置いてあるから好きに食べ飲みしていいよ~」


「いや!ダメだろ!」


 青龍が即座にツッコミを入れた。 麒麟がその場を去ると2人は食糧庫に置いてある冷蔵庫からジュースが入ったペットボトルを取って自分の部屋に戻った。 その頃、 麒麟は誰もいない場所で何か怪しい事をやっていた。


「村を作りたいな~せや! 亜人を住民にしよ」


 麒麟が手を前に出す。 すると、 巨大な魔法陣が出現。 そこから筋肉質な男達と普通の美男美女が出現した。 筋肉質な男たちはオーガと呼ばれる種族で洞窟に暮らし鉱石を売って生計を立てている。 美男美女の方はゴブリンと呼ばれる種族で平原に住んでいる種族で魚とキノコを売って生計をたてている。 そのうえ、 エルフとオーガと仲が良い。 この2種は元々皮膚が緑色だったが、 麒麟の魔方陣の影響で肌色と化した。


(あれ?こんなんだっけ?)


「なんだここは……それに……この肌の色……」


 オーガのリーダーらしき人物が辺りを見渡し自分の腕を見る。


「よぉ! おっさん!」


 麒麟が生意気な口でオーガのリーダーに声をかける。


「なんだ! 小僧! これは全部お前の仕業か!?」


「はいそうです! 竜馬……じゃなくて麒麟で~す」


 彼がおちゃらけるとオーガのリーダーはムスッとした表情を浮かべた。


「麒麟……どこかで聞いたことがあるな……で俺たちになんの用だ?」


 オーガのリーダーは麒麟にそう質問する。


「豊かで平和な村を作りたいので力を貸してください!」


「よしいいだろう……ってなるか!!!」


「え~ダメなの?」


「当たり前だろ!! さっき会ったばっかりだぞ」


「え~今なら家無料で住めるよ~」


「そうかならいいや……ってなるわけねーだろ!!! めっちゃ胡散臭いぞ」


「じゃあ作ってやるよ」


創造(クリエイト)


 たった一瞬で大量の赤煉瓦でできた洋風の家やそれらを囲む赤煉瓦色の城壁が出現した。 この家には電気や水道などのライフラインが通っている。


「何なんだこれはッ!!」


 オーガのリーダーが啞然とした表情を浮かべた。


「お~()()()()でこれか」


 どうやら自身の身体の一部を等価交換してこれらの建造物を生成している様だ。


「あーせっかく一週間だけ住んでみない?」


「……せっかくだしそうさせてもらうよ…寒いし」


 オーガ達は何処か遠慮している様に見えた。


「おい! ゴブリンのリーダーはいないか!?」


 麒麟が大声で呼びかけると奥の方から白髪の年老いた老人が出て来た。


「儂じゃ!」


「おじいちゃん?」


「そうじゃ! 文句あるか?若造よ」


「ございません」


「儂らは何をすればいいんじゃ?」


「あーいつも道理の生活を……」


「ここ何処かわからんのに無茶言うな!!」


「あの~明日考えてもいいですか?」


「それは世間は許してくれませんぞ」


 その言葉を聞いて頭が真っ白になってしまった。


「儂らはここに住むつもりだからよろしく頼むぞ…寒いからはよしてくれ」


「OK!じゃあ各自家決めてな~」


「おい! 職は?」


「明日決めるからよろしく!」


 麒麟は足早に去って行った。 オーガとゴブリンが人間より性格がよかったため無事に終わった。 遠くからその様子を見ている者がいたが足早に去って行った。


 ―1月1日 午前8時00分 天気晴れ とても寒い! 糞サミィ!!!―


 麒麟は急いで職種を決め説明書を配った。 幸いなことにオーガとゴブリンは物覚えがよく賢かったため何とかなった。 その頃エメラルドが豪邸から出て何処かに誘われるように向かい行方不明となる。


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