赤翼の鷲
その頃、 朱雀と白虎が向かっている場所に関雷雨の服を着服している2人組が城壁を眺めていた。 1人は目の色が濃い紫色、 金髪ロングでヘアピンをしている女、 コードネームはコットン。 2人目は目の色が赤色、 白髪ロングの女、 コードネームはスダチ。
「任務で来たのはいいですけど……これ何ですか?」
コットンはスダチにそう聞いた。
「エゲレスの城壁かな?」
スダチは古風な言い方をした。
「どこですかそれ?」
古風な言い方だったためコットンには伝わらなかったようだ。
「ジブン知らんのか? まぁいいあれをどうにかするで」
スダチが親指を立てて後ろを指す。 すると、 30名ほどの冒険者がやってきた。 彼女は小声で「ファイル化しろ」と呟く。 直後、 2人は小声で「フェーズワン」と呟いた。
「お前ら誰だ!」
1人の男の冒険者が2人にそう聞いた瞬間、 2人はガンギマリで振り向いた。 次の瞬間、 足元に魔方陣が出現した。 コットンは赤でスダチは黒の魔方陣が現れた。
(マズイ!)
1人の男の冒険者が白髪の少女に飛びかかって襲いかかった瞬間、 魔法陣から大量の赤い液体が噴出し、 冒険者の上半身を吹き飛ばした。 幸いな事に食道が上半身と下半身を繋いでいたが、 吹き飛ばされた冒険者は死んでしまった。
2人は赤い液体を浴びて変身した。 変身したコットンは二足歩行で、 顔は羊だが鋭い牙が生えており、 目が無く触角が生えている。 白い羊の毛で覆われているが皮膚は溶岩の様に赤く輝いていた。全長約14m。 体高約6.5m。
スダチは水魚と言う深海魚みたいだったが、 胸鰭はミノカサゴの様で、 背鰭はそのままだったが同じくミノカサゴの毒棘になっている。 尾鰭はそのままだが藍色の斑点がぽつぽつとついている。 先端が尖っていて枝分かれした金色の角が生えている。 全長 30m。
「せっ……関雷雨のコットンとスダチだ!!」
1人の冒険者がそう叫ぶと、 全員が戦闘態勢に入った。 その光景を壁の上で見ていた中世のアサシン風の服装を着た者がニヤリと笑いながら見ていたが、 赤色のオウギワシの翼を生やした朱雀に見つかった。
「はーい! 何しに来たのかな~?」
朱雀はそのアサシンにそう質問すると、 自身の腕をオウギワシの肢へと変形させた。
「貴様! 何者だ!」
男は焦りながら短刀を抜いた。 直後、 背後から白虎が急に現れ男の身柄を押さえた。
「捕まえた!」
白虎は男に電流を流した。 これから尋問が行われようとしたが、 奴は別の短剣を取り出し白虎に刺そうとしたが。 無論、 朱雀はそれを見逃さない。
「猫都どいて! 『天燕』!」
朱雀はオレンジ色の燕のような形をした物を男に目掛けて突撃させた。 刹那、 白虎は素早い身のこなしでかわた。 直撃した奴は断末魔を上げながら燃え始め、 黒い油の様な物へと変貌した。 幸いな事に骨だけ油の様な物にはならなかった。
「猫都~! 怖かった!」
朱雀は白虎に抱き着き頬刷りをした。
「ハイハイ」
白虎は呆れたような表情を浮かべながら、 頭を撫でた。
その頃、 2人は冒険者と戦っていた。 辺り一面亡骸が転がっていた。 だが、 10人は無傷なままだ。
「スダチちゃん! お願いします!」
コットンがお願いすると変身した白髪の少女は泳ぐようにして彼女の後ろに回った。
『悪寒の息』
スダチは空色の霧状の息を薙ぎ払うように吐き冒険者を負傷させた。 負傷した者の中には発熱を発症した者もいる。
「今や!」
スダチの合図でコットンはオレンジ色の炎の様な剣を出現させ、 手に取った。
「『白煌剣ワタメイバー』!」
コットンが持っている炎の様な剣はオレンジ色から白色に変わった瞬間、 剣のリーチが伸びた。 その剣で薙ぎ払い、 負傷した冒険者達を一瞬で灰にした。 ただ、 1人を除いては――奥からハレンチな服装の冒険者が「フェーズワン」と呟いた。 直後、 足元に黒色の魔方陣が現れ赤い液体が噴出、 冒険者はその液体を浴びて変身した。 その容姿はミニレッキスと言うペットとして飼われている白兎の様だ。
「スダチちゃんアレ!」
コットンは奴に指を指した。
「ちょうど欲しかった奴がいたからラッキー!」
2人は白兎に目標を合わせた。
「私は強いぞ!」
兎は咆哮を上げる。 次の瞬間、 青い炎を纏った朱雀が叫びながら出現。 目にも止まらぬ速さで突進。 兎の心臓を貫いた。 なんと、 この女は生身でファイル化した生物型核兵器を打破したのだ。
「あの女――何者だ!!」
奴は灰となりガイドストーンを残してこの世を去る。 冒険者達を倒した後、 2人は姿を元に戻した。 その際、 2人の体から灰が煙の様に出てきた。 コットンは能力の影響か、 泡を吹きながら気絶した。 スダチの方は何とか無事だった。
「その子、 手当してあげるついてきて」
朱雀はいつの間にか回収したガイドストーンを渡した。
「おおきに!!」
スダチはコットンを抱えながら朱雀について行った。




