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早死して転生したアラフィフですが、異世界の江戸では人生愉快痛快です』  作者: 藍紫
第六章 異国への旅 準備 しん国編

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第60話 転生してきた意味と紅と神通信

第60話 転生してきた意味と紅と神通信

を投稿します。読んで頂けると嬉しいです。

友子と神農様の危ない毒見?が終わった。

その間に購入する薬の準備ができて、いよいよ胡慶余堂(こけいよどう)を後にすることになった。

今は神農様のアレクレピオス様との神通信を確認するため、しばし待っている。


待っいる間、心は友子に聞いてみた。

「友子って毒薬とか好きだよね。それは何故でやんすか?」

「そうだね、毒は毒薬として使うとそのままの効能だけどその性質を理解していれば、治療薬として使えるんだよ。種類は違うけど例えば麻薬やベラドンナね」


「うん確かに。麻薬はそのまま使えば、人に害をもたらすけど、癌の痛みを取ったりも出来る」

心は熱心なあまり吉原言葉が抜けてくる。


「そう。そしてベラドンナはその花や葉、茎にも全て毒があって、触っただけでも皮膚が被れる。そのまま

飲んでしまうと幻覚症状や様々な作用があるよ。

でも、正しく使うと胃の痛みを抑えたり、風邪薬にもなるの。

私は医療の現場で毒を使いこなして、人々を助けたいんだよ。まぁ、毒見も単純に好きだけどさ。

私が山の神様や自然の精霊からの声が聞こえるのも、そのためかなって思うんだ」


「そうか、そうかもしれないね」

私達にあるそれぞれの力。それは何の為にあるのか。

心は、今まであまり深く考えることはなかった。


前世で別々に死んだ私達は、それぞれ異なる力を持ち、この世界線に一緒に転生してきた。

それはこの世界の何かを救うためなのではないか?

だから今、こうして梅毒治療や衛生材料を探す旅にいるのかもしれない。


「あのさ、友子、松江、えり……」

心は、今考えたことを皆に話してみた。


「……そうかもしれないよ。わざわざ同じ世界線にしかも同時に生まれてくるなんてさ。

神様の声が聞こえる心は花魁。着物や手芸好き。

気の流れが見える松江は料亭の娘で料理が得意。そんで歴女。

私は薬問屋の娘で山の神様や自然の精霊の声が聞こえる。プラントハンター。

えりは神様と人々を結ぶ縁を持つ生まれ。使役の理央と恋仲になる。

四人が皆こんな力まで持ってさ」


「友子、そうだよ。そのことが今まで起きたことに、ちゃんと役立ってるし。私に使役の孔ちゃんがいることも必然なんだと思うよ。

今迄、軍師の孔ちゃんじゃなきゃ解決出来ないこともあったよね」

「まるちゃんや理央、美桜と雅がそれぞれ皆の使役としているのもそうだよ!」

心も松江に同意する。

「私のこの生まれにも、神々と帝や人々を強く結ぶ縁を作っているのかしら。理央と結婚する為にこの旅に出る流れになったけど、きっとそれだけが理由ではないのね……」


「よし。まずは旅を無事成功させることだね」

心と3人は改めて自分達の使命を感じていた。


◆


神農様は引き続き神通信を使って、医神のアレクレピオスに連絡を取っていた。

「う〜む。なかなか連絡がつかんの。アレクは何をしているのじゃ」

「神農様、大丈夫?通信は疲れないの?」

紅が神農様を心配して、声をかける。

見た目は老人の姿だから、つい紅は心配になったのだ。


「ありがとう、大丈夫だよ。そなたは紅といったか。

おや?着物に付いている小物は何とも可愛らしくて、良い匂いがするな」

神農様は、紅が着物の帯に付けてきた、牡丹の花の根付が気になっているようだ。


「この牡丹の花の根付は紅が作った。

市場で買った生地で、中に香を入れて牡丹の花の形に縫ったのを根付にしたんだ。

生地はまだあるし良かったらこれ、神農様にあげます。さっき梅毒のこと、色々教えていただいたお礼」

紅が牡丹の根付を神農様に渡した。


「これを私に!何と嬉しい。儂は植物が大好きでな。しかも牡丹はしん国を代表する花。香りもするし素晴らしいな。ありがとう紅」

神農様はことのほか喜んで、懐から小さなお守り袋を取り出した。


「紅よ。もし自分でどうしようもなくなったら、この丸薬を飲むのだ。儂の加護が入っている。

きっと悪いものからそなたを救ってくれるであろう」

「神農様、ありがとう。紅は大切に持っていることにする」

紅は神農様に深く会釈をすると、お守り袋を懐に入れた。

(紅の作った物で神農様が喜んでくれた。

なんだかとっても嬉しい。心がふわふわだ……)

紅はまるで自分を褒められたようで、必要とされているようで、とても嬉しくなった。

すると同時に、紅の中にいる黒いやつは霞の様にさらに薄く薄くなっていった……


ちょうどその時、アレクレピオスと神通信が繋がった。

「お、アレク!やっと繋がったな!達者であるか」

「お〜、久しぶりだな。しんちゃん!」


(はたから聞いてると、アレクとしんちゃんって、神様同士の会話だとは気が付かないよなぁ〜)

心はそう思っていた。













ここまで読んで頂き、ありがとうございました。



大変申し訳ありません。次回の投稿の予定を変えさせて頂き

一ヶ月程休載させて頂きます。


今後ともよろしくお願い致します。





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