表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜に願いを問うならば  作者: REN
1章.過去の咎
13/18

11.会議

「定刻だ。それでは会議を始める。皆、何か共有すべきことはあるか?」


マスターの一言で会議が始まる。


「では、まず(わたくし)から一つ。最近私宛の魔獣討伐の依頼が多くて…とても一人じゃ処理出来そうにないの。誰か手伝ってくださらない?」


そう言うのは位階第二位、レイシス=ケルトメスク。


「それなら俺が行くぜ、ここんところ大きな依頼終えて休養中だったからな、肩慣らしとして手伝ってやんよ。それとアルク、お前もサボってばっかだしこの機に手伝っとけ。」


「えーボク?ちょっと今忙しいんだけどー」


「忙しいってお前…ただ寝てるだけだろ。」


「まあまあセンベルトちゃん、そんな無理して誘わなくても良いの。アルクちゃんは確かに怠け癖があるけどしっかりと依頼はこなすし、センベルトちゃんと同じくらい頑張っているんだから。」


「けっ、そうかよ。俺にはどう見たってそうは見えないんだが。」


「…なら……わた…………手伝……」


「あら本当?人形使い(ドーラー)ちゃん助かるわ~。ならお願いしてもよろしいかしら。」


そうやって会議、もとい報告会は続いていく。私には話すこと…いや特にないな。最近はギルドの依頼を全然やって無かったし。あ、それならレイシスの依頼手伝っておくべきだったか?


「──おい、おいラムルベル聞いてんのか?」


「あ、ああすまない、何だ?」


「何だって…報告だよ活動報告。お前ギルドに入っている癖全く依頼の達成報告しないからどんな依頼やったか聞いてんだよ。」


活動報告…別に特筆して言うことなど……


「其方が半年程前に出て行ってからと言うもの魔術師三人、魔獣27匹、そして竜種1匹の討伐が達成者不明のまま今日を迎えている。何か心当たりはあるか?」


と、マスターから横槍が入って来る。


「倒した魔獣の数など正確には覚えてないが…魔術師と竜は確かに私の手で葬ったな。…安心しろ、全員私に襲い掛かって来た奴だ。」


「そうか、ならば其方に聞きたいことがあってな。」


そう言ってマスターは懐から鱗?のようなものを出す。


「これは竜討伐の報告があった場所に落ちていた竜鱗だ。…儂の魔術は知っておろうリア。念の為もう一度聞く、其方は本当に竜は討伐したのだろうな?」


少し威圧がかかった、確認の問い。それは私と言う人間の本性を直に聞いている様だった。

…やはり隠し事はマスターには通用しないか。


「ああ、実は──」

「待ってくれ。」


しかし真実を言おうとした所で誰かに会話が割り込まれる。


「ここは俺から話さしてくれないか。」


その声の主は、レインだった。


「…いいだろう、ことの顛末は本人から聞くより良いことはあるまい。」


「は?本人ってまさかお前…」


「ああ、俺は…俺の本当は────」

「きっ、緊急、緊急事態です!」


しかし、すんでのところで外から入って来た者に邪魔される。


「どうした?」


「てっ、敵襲です!場所は南門前、現在二級メンバーが応戦中も戦況芳しくなく…至急応援願います!!」


「敵の詳細は?何か現時点で判っていることはあるのか?」


マスターは取り乱さず、冷静に情報を聞く。


「はっ、はい!敵はワイバーン型の(ドラゴン)、人語を解し魔術を使用していたことからかなり上位に位置する竜であるかと思われます!」


「何、竜だと……!」


ありえない。野生の竜は基本的に縄張り意識が強い生物で、滅多なことが起こらない限りは自分のテリトリーから動こうとしない。当然この都市も竜の縄張りに入っていないことは確認済み。

それなのに今、竜が現れたと言うのはその滅多なことが起こったか、もしくは──


「分かった、私が向かおう。」


そう言って立ち上がる。


「待て、一人では危険だ。他にも誰か──」

「なら俺が行く。…それにそこの着ぐるみ野郎も行きたがってる様だし、三人なら問題ないだろ。」


「いや、四人だ。......いいよな?」


そう言って横にいた…レインも立ち上がりマスターを見る。


「…把握した。では四人は南門前へ。他は周辺の警戒と住民の誘導を。」


そう段取りを決めた後、部屋を出た。






~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・






「おいつまんねーな、君たちこれで本当に全力なの?」


「ぐっ、ぎっ……」


奴に穿たれた横腹を抱えながら後ろへじりじりと下がる。

……強い。自分たちとは明らかに強さの次元が違う。竜は上位の個体ともなると人語を解し人と同じく魔術を使うらしいが、今戦ってるのがまさしくソレだ。ラクだから門番の仕事を受けたってのにチクショウ、何でこんな死にかけてるんだよ。


「ハァァ──!!」


とそんな中竜の足元から魔法陣が浮かび上がり、出てきた鎖がソイツの体を締める。


「んーなんだこれ。」


「はぁ、はぁ──上位の拘束魔術です。そう簡単には抜け出せませんよ。」


「リース!アンタ神かよ!!」


良し!俺が引き付けている間にリースが上手くやってくれた。これでアイツの動きは制限した。流石に上位の拘束魔術でも竜なら時間が経てば壊されてしまうだろう。が、これで増援が来るまではなんとか持ちこたえることが出来そうだ。


「へっざまあ見やが────」

「うん、ちょーっと引き締め強かったけど大したことないね。」





おい、噓、だろ。




「じゃ、続き始めよっか」

すみません、ストック切れたのでこれから3~4日に一度の投稿になります。

ご了承ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ