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娘の死
朝起きるといつも早起きな娘がいなかった。
昨日の夜、あんなに
「キャー!続報決まったー!明日からも生きていけるー!」
と大騒ぎしていたのだから、仕方ないか。
そう思っていたのに。
暖かい羽毛布団に幸せそうに包まっている娘の手は氷のようだった。
枕元には、画面が暗転したままのスマートフォンが転がっている。通知ランプが静かに明滅していて、きっとSNSでは今も、あの子が待ち望んでいたアニメの話題で仲間たちが盛り上がっているのだろう。世界はこんなに騒がしいのに、この部屋だけが、娘の身体だけが、嘘みたいに静まり返っている。
何故?あんなに健康で、風邪も滅多に引かないような元気な子だったのに。
お医者さんには
「特発性の心室細動、おそらくは、寝る前の過度な興奮で自律神経がパニックを起こし、心臓の電気信号が一瞬だけ狂ってしまったのでしょう」
と言われた。
学校でうまく馴染めている、とは言えなかった娘はアニメを見ているときはとても楽しそうだから。だから見せていたのに。アニメがきっかけで友だちもできた。
それがだめだったの?なんで?あの子の光がなんであの子を闇に引きずり込んだの?
私の育て方が悪かったの?ねぇ、帰ってきてよ、あまね。、




