第32話 アドラーティオ視点~可愛すぎますわ!~
「お、お父様!本当にわたくしをかぐや様付きの文官にしていただけるのですか?!」
「ああ、かぐや姫殿下から直々のご指名だ」
「きゃ~!ついにこの時が来たのですわ!わたくしの夢が叶うのですね!マニフィーク様に感謝しなければ!」
「・・・私への感謝はないのか?」
お父様への感謝?
「わたくしをここまで育ててくださってありがとうございます?」
「なぜ疑問系なのだ!」
「だって、今わたくしはわたくしを文官にしてくださるかぐや様と紹介してくださったマニフィーク様への感謝でいっぱいなんですもの。そこにお父様への感謝が入る余地なんてありませんわ!」
「・・・なぜか最近娘が塩対応になってきた。陛下の悲しみがよく理解できる・・・」
「何訳のわからないことを言っておりますの?それより顔合わせはいつになりまして?」
早く準備をしなければ・・・!早くて1週間かしら?もっと早くお会いしたいけれど・・・。
「明日だ」
「ふぇ?」
「明日だ」
「き、聞き間違いかしら?あ、明日なんてかぐや様にお会いできるのにろくにオシャレなんてできないじゃない!」
かぐや様との初対面!仕事着をビシッと着こなして格好良く思われたいですわ!
「なんでも法律に関して詳しい人が早めに必要だそうだ」
「あら、法律が苦手なんですの?仕方ございませんわね。法律を全て頭に記憶している奇人変人なんてドロワシオンの関係者だけですわ」
「だからこそドロワシオンは今まで公爵家としての地位が確立してこれたのだな」
「奇人変人もたまには役に立つのですね」
わたくしは別に覚えたくて覚えたのではありませんもの。寝物語もお家にあった絵本も全てが法律関係の本ばかり。それしか触れてこなかったからですわ。
お父様がそれらを準備してきたようなのでお父様はこんな教育は受けていないと思いますけれど。
「とりあえず準備をしておきなさい。仕事着は動きやすい服装であればなんでも、だそうだ」
「わかりましたわ」
※ ※ ※
は、初対面のかぐや様。可愛すぎますわ~!髪も瞳もわたくしと同じ色ですけれど、輝いているのですわ!
「かぐや姫殿下、こちらはドロワシオン公爵家長女、アドラーティオ殿です」
なぜ、キリグ様がかぐや様の隣に立っていますの?!待っていなさい、わたくしがそこに立ってやるのですわ!
「初めまして、アドラーティオさん」
お、お声がとても麗しく・・・。恥ずかしがっているのもかぐや様も、可愛いですわ!
「よろしくお願いいたします。かぐや様。この日をどれだけ待ち望んだことか・・・」
そうですわ!わたくしはアナッサ様の妊娠が発覚した時からずっと待っていたのですわ!
「アドラーティオさんはお姉様みたい。髪と瞳の色も同じだし」
お、お姉様?!わたくしが、お姉様?!う、嬉しすぎますわ!・・・でも一つだけ訂正しなければ。
「かぐや様の髪は光り輝く金髪で闇夜でも輝くような美しいものですわ!艶も素晴らしく自然な艶ですから、わたくしとは一線を画していて指通りもかぐや様はなんの抵抗もございません!瞳はハシバミ色に輝いておいででかぐや様の美しい金髪とあわさると目を向けることもできないように光り輝くのです!つまり、わたくしとかぐや様では比べる余地もないのですわ!」
「「「・・・」」」
あら?なぜ皆様黙り込むのですの?
「あ、アドラーティオ君?君ってそんな感じだったっけ?」
「キャラ変がすごい・・・」
「アドラーティオ様落ち着いた語りできます?!」
マニフィーク様からの視線が痛いですわ・・・。キリグ様はすでに現実逃避ですの?かぐや様の質問だけはよくわかりませんけれど・・・。とても立派なのですわ!
「わたくしはもとよりこんな感じですわ!かぐや様の美しさを伝えてこなかったあなた方の責任でしょう?」
「ワタシ(僕)たちが悪いのか?」
「かぐや様の質問である落ち着いたはできますけれど・・・何に使うのですか?」
するとぱああと目が輝き、その麗しい唇を開きます。
「実は、現在アニメを作っているのですけれど。そのアニメの声をアドラーティオ様、マニフィークさん、お母様、ヴィジラン公爵にとりあえず中心的なキャラだけでもやっていただきたいのです!」
わ、わたくしもそれに参加させていただけるんですの!?
「喜んでお手伝いさせていただきますわ!」
「ありがとうございます!」
可愛すぎますわ~!かぐや様は可愛すぎるのですわ~!




