2026.4.14 黒松の花咲く
半月ぶりくらいで、海岸沿いを歩く。様々な草木が萌え出で、すっかり様変わりしている。潮風に強い黒松を植林している場所を通り過ぎようとして、濃緑色の葉に埋もれるように薄茶色の塊があるのが目に留まる。黒松の花芽だ。至って地味な花だが、受粉が成功すると緑色の固い紡錘形の物体に進化して、やがては茶色い松ぼっくりに変ずる。
一応証拠写真を撮っておこうと、スマホを構えてパシャリ。その場で画像を確認すると、なんだか既視感を覚える。直ぐには思い付かなかったので、散歩を再開。
帰宅後、その日撮った写真を眺めていてふと思い付いた。この模様がなんだか草間彌生さんの作品のモチーフに似ているな、と。
草間彌生さんの創作は、幻覚や強迫観念といった特有の個人的な動機に根ざしており、日常のイメージと内なるヴィジョンとを重ね合わせながら、独自の作品世界を創り上げている。ここ何年かは日本現代芸術を牽引する前衛芸術家として、あちこちにオブジェが誘致されている。たしか夏頃から開催される予定の「神戸六甲ミーツ・アート2026」でも「南瓜」の特別展示があるんだったか。
草間彌生さんの作品の画像と、今日撮った黒松の花の写真を見比べる。モチーフとして似ているけれど、黒松の花には刹那の無垢が宿っているような気がした。
2026.4.14 黒松の花。中央上部に一つだけ違って見える塊は花ではなく新芽。この後、ぐんぐん伸びて枝と化す。
世界的に有名な草間彌生さんについて書こうとすると、なぜかネガティブな方向に流れてしまうので暫く投稿せずに寝かしていたら、けっこうな時間が経っていた。前々から感じていたけれど草間彌生さんの作品とは好み以前、生理的に合わないようだ。
草間彌生さんの作品のファンの方はたくさんいらっしゃると思うので、自分の心の狭さ (さなくば弱さかも)を痛感する。




