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9/19

精神科

自分は、おかしい。何かがおかしい。

そう感じた時は・・・もう自分の中で限界がきていたのかもしれない。

私は、主人に口を開いた。

「病院へ行きたい」

主人は、「行こう。どんな診断かはわからないけど俺も一緒について行くから

大丈夫。」

主人の言葉は、私の中の救いの言葉となった。

病院へ行く当日の朝・・・

精神科へ行く・・・私が精神科・・・と

病院へ行く事にためらう自分がいた。

主人は、身支度をさっさと終え床に座っている私の手を握った。

「行こう。」

私は、少しの間瞼を閉じ主人に身をゆだねた。

病院までの行き道、私は主人の車の助手席に乗り、風に揺れる木々

楽しそうに道を歩く高校生、会社へ急ぐ会社員の姿をただただ見ていた。

「お腹空いた?何かコンビニで買って行こうか?」そんな主人の言葉にも

首を振った。

病院が見えてきた。私の心臓はなくなってしまうんじゃないかというぐらい

ドキドキが止まらなくなった。

主人が連れてきてくれた病院は、地元でも有名な大学病院。

受付は全て主人がやってくれ精神科がある地下1階まで主人は大丈夫と

言わんばかりに大きくてあったかい手で私の手を握りしめ歩いて行った。

地下1階に降りる階段で私は、足が止まった。

「嫌だ」と主人に言った。

主人は、私の顔をのぞき込み・・・何も言わず私の頭をなで

私をひっぱって精神科まで歩いて行った。

どんよりとした空気。牢獄かと思うぐらいの場所だった。

でも、なぜか今の自分にはピッタリの場所だと思った。

ドキドキしていた気持ちは無くなり、何も考えない無の状態に私はなった。

はじめて、自分の状態を精神の病なんだと受け入れたのかもしれない。

私は、自分が変わったんじゃない。全部病気のせいなんだと

まだ、診断もされていない待合室でそんな事を考えていた。




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