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物が買えない・・・

仕事が終わるのはだいたい夕方の6時頃だった。

仕事が終わり後輩と駐車場で少し話し、スーパーに寄る。

夕方のスーパー・・・夜ご飯時という事もあり主婦であふれかえる。

私は、カートを押しながら何人もの人とすれ違う。

すれ違うたびに、私は振り返りカートのタイヤが人の足にぶつかったり

しなかったか、小さな子供がカートの近くにいなかったか。

私がいることによって人に危害を加えたらどうしようという不安に

かられていた。

何度振り返っても周りはガヤガヤとみんな幸せそうな顔で大事な家族の

夕飯を選ぶ主婦ばかりで

誰も私の事など見ていない。また考えても仕方の無い事を

考え怯えているんだとたくさんの人間がいるスーパーではじめて孤独を

感じた。

レジに向かい会計をする。袋に買った食材を詰め家路を急ぐ。

玄関の扉を開け、買い物袋を床に置いたとたん涙がこぼれた。

泣いていても仕方がない。そう自分に言い聞かせながら買った食材を

冷蔵庫へしまう。

主人も無事に帰宅し、夕飯も終わり2人でくつろいでいた。

また・・・不安はやってきた。

でも、今までにない不安であった。

「私、スーパーでお金払ったっけ?」自分がスーパーで支払いを

していないんじゃないかという不安が襲ってきたのだ。

慌てて自分の財布の中にあるレシートを探した。

「あった。」支払いはもちろんしてあった。

この日を期に私はスーパー以外でも物を購入することが怖くなる。

支払いをしたのか気になるぐらいなら買わなければいいという事さえ

考えるようにもなった。

でも、それでは生きていけない。ご飯を食べるために買わないといけない。

私は、最低限必要な物以外を購入することは無くなり

買わなければいけない時は必ずレシートをもらい後で確認が出来るように

した。

この頃の不安症状

家の点検、車の運転、人への危害、支払い・・・



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