特別掲載:『リオの泥、日本の星 ― 執筆者の魂の旅』 (第二部)
【創作の深淵へ】
第一部を読んでいただき、温かい応援をありがとうございました。
なぜ、私はこれほどまでに過酷な運命を物語に描くのか。なぜ主人公たちは、絶望の中でもがき続けるのか。それは、私がブラジルの街角で目にしてきた「世界の真実」と、私自身の魂の葛藤から生まれています。
第二部では、私の分身とも言える「レオン」と「リー」という二人のキャラクターに込めた、信仰と力の対立についてお話しします。
【第五章:なぜ人は生まれるのか ― 暴力の連鎖の中で】
幼い頃から、私は世界がいかに暴力に満ち、それが終わりのない負の連鎖であるかを見てきました。多くの不条理を目の当たりにし、第1話で投げかけた「なぜ人は生まれるのか」という問いは、私自身が人生でずっと自問自答してきたものでした。
私は聖書にその答えを求め、そこから多くのインスピレーションを得ました。私の物語は聖書そのものではありませんが、その「概念」をエッセンスとして取り入れています。『ブラックエンジェル』の宇宙で最も提示したかったのは、キャラクターたちの「生の視点」の対立です。
【第六章:レオンとリー ― 私の中の二つの魂】
主人公のレオンとリーは、私自身の魂が常にぶつかり合っている二つの側面です。
レオンは、信仰によって打ち勝とうとする私です。イエスが遣わされたように、紛争を終わらせ、他に選択肢がない時以外は力を使わない。困難の中で神に指針を求めた、悲劇の中の私自身の投影です。
リーは、強大な力を手に入れ、悪に真っ向から立ち向かいたいと願う私です。「力による支配は人の心を変えられるのか?」という問いを背負っています。
力は一時的な解決にはなりますが、どれほどの血が流れるのか。一方で、行動せずに祈るだけでは何も解決しません。この二つの視点を衝突させることは、作者である私にとっても非常に困難な作業でした。どちらが正しいかは、読者の皆さんに委ねたいと思います。二人とも間違ってはいない。しかし、私は「両者の均衡」こそが必要なのだと理解しました。
【第七章:カイロスと黒い手の悪夢】
物語に登場する「カイロス」は、私たち全員の中に眠っているものです。
あの入院中、私は黒い手がベッドの上で自分の首を絞める夢を見ました。死の恐怖が実体化したような瞬間でした。私は必死に神に祈りました。あの瞬間の恐怖と、そこから這い上がった精神的な覚醒が、キャラクターたちが「カイロス」に目覚める瞬間のインスピレーションになっています。
【結びに:これからの旅】
私の中には、まだまだ投稿したいエモーショナルな内容が溢れています。一つ一つのキャラクターが、私の人生のどの部分から生まれたのか、少しずつお見せしていくつもりです。
私の魂の破片が散りばめられたこの物語を、どうか最後まで見届けてください。
(第二部・完)
(第二部・完)
これが、私が物語に込めた「祈り」と「問い」です。
病院のベッドで黒い手に首を絞められる悪夢を見たあの夜、私は神を呼び、同時に自分の中にある強大な力を渇望しました。信仰で耐えるレオンと、力で変えようとするリー。二人の衝突は、私自身の人生そのものです。
これから投稿していくエピソードの一つ一つには、私の実体験に基づいたエモーショナルな瞬間が散りばめられています。どうか、彼らの行く末を最後まで見守ってください。
次回からは再び、本編の物語へと戻ります。ブラジルから届けるこの「光と影の物語」を、これからもよろしくお願いいたします。
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