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Chapter4-1 異世界に行きたい勇者

※この物語は97%ほどフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。


※ヒロインがVtuberですが、作者はVtuberの仕事を引き受けたことがありません。また、顔を隠して活動している方々の仕事を引き受けたこともなく、実際の警備体制と異なる場合があります。


※作者は完全な専門家ではないので、物語の内容と現実の内容が異なる場合があります。書いてある内容が正しいと思って読まないでください。


以上を注意の上、読んでください

 狩桶がルルエラのファンだと判明した日の翌日。

 仕事を始めてから三日目。

 今日の狩桶のスケジュールは、銀行や病院で用事を済ませて、夕方からはレッスンスタジオでのダンスレッスンだった。相変わらずのスケジュールの過密ぶりだ。

 さすが大物と呼ばれるにふさわしい、できることはなんでもこなすマルチタレントだ。常人が狩桶と同じ行動を取ったら、体力が続かず過労で倒れるだろう。

 三人が乗った警護車両はレッスンスタジオに到着した。

 レッスンスタジオは都会の一等地に建っているため敷地が狭く、ビル内の小さな駐車場はスタッフの車ですべて埋まっている。出入口近くの路肩に警護車両を停めざるを得なかった。

 ボディーガードふたりは車両から降り、即座に周囲の空気を探る。まばらにサラリーマンが行き交うビルの裏路地の周りを入念に確認した。

 スーツや作業着を着て、変装している不審者はいない。物陰に隠れている危険人物もいない。どこからかレッスンスタジオの住所と狩桶のスケジュールを入手した、無礼なファンもいなかった。

 完全な安全を確認すると、絵理佳が後部座席を開け、今日も露出が高いニパーラの服を着た狩桶が降りる。

 絵理佳と世奈が前後に並んでレッスンスタジオに消えていくのを見届けると、明良は胸元の無線のマイクのスイッチを押す。

「相葉へ。スタジオに駐車場がないから、警護車両を少し離れたコインパーキングに停めに行く。無線が届かない場所になる可能性があるから、より一層警戒するように。それと、応援出動までに時間がかかるから、少しでも違和感があったら電話ですぐに俺を呼べ」

「了解」

 返事を聞き終え、明良は警護車両に乗り、裏道をゆっくりと走っていった。


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