表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7th World  作者: 尚文産商堂
14/35

ゲーム世界9

探すと言っても、子供が行きそうなところをしらみつぶしに行くしかないだろう。

市全域で探すとすれば、1日は軽く越してしまうだろうが、残り2時間53分で探さなければならない。

ちょっと無茶があるかと思ったが、しなければならない。

老婦人からの話によれば、孫娘さんは甘いものが好きだという。

とすれば、お菓子屋や駄菓子屋のあたりにいるだろうというのが俺が立てた推論だ。

そうなると、あまり多くない。


無線機のセンサーを頼りに、ウロウロとしていると、端っこに、赤い輝点が見えた。

「あった」

思わずつぶやくと、その赤の輝点目指して歩いていく。

残り2時間30分で見つけたのは、かなり幸運だろう。

俺はそう思いながら、急いでその方向へと向かった。


赤色の輝点があった店は、俺が考えた通り、ケーキ屋だった。

このケーキ屋で品物を買うと、HPやMPの回復ができるという。

中へ入ると、忙しそうにしている店員を捕まえて少し聞いてみた。

「すみませんが、小さな女の子が迷子になって、保護していませんか」

「ええ、していますよ」

「その子を引き取りに来ました」

「わかりました、ここで少しお待ちください」

店員はすぐに店の奥からその子を連れてくる。

「この子でしょうか」

俺は無線機を見ながら、間違いなく俺の目の前に赤色の輝点が来ていることを確認した。

「ええ、この子です」

俺が女の子の肩に手をやると、電子音がして無線機にクエスト成功という言葉が出てきた。

「では、よろしくお願いします」

店員が俺に子供を預けて、すぐに別の人の対応に移った。

俺は子供の手を引いて、宿屋へと向かうことにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ